さて、続きです。
天気が良いですね!茶臼岳(1578m)も綺麗に見えています。
あそこまで行ってみましょう。
手前の山ではありません。奥の山です。
頂上付近は真っ白!
★ここで気がつけよ!直登出来ないと!
でも、行っちゃいました。馬鹿者(自分)が!
夏の登山口です。
前の山も結構危ない!
この時点で雪崩の可能性は意識していたので、雪原を登らないで左側の樹林帯を登ります。
ここは冷静ですね。
前の山の頂上です。自分の歩いたトレースが一筋あります。
気持ちいい!ここから戻るなんて気持ち一欠けらもありません。
茶臼岳です。どう見ても直登は無理です。夏でも頂上直下は崖だったはず!
ここで馬鹿者が考えます。戻るという選択肢を排除して!
この後、パニックで写真を撮っていないので、右上の雪原を注目!
直登は無理なので、さっきの右の尾根からアタックすれば頂上にいけると判断!
向こうの斜面に向かいます。
最初は雪崩を警戒して樹林帯を進みます。
さっきの斜面に到着です。
この斜面の幅は300m?やっぱり500m?位あります。ここの斜面を横断です。
雪崩が怖いな!と思いながら横断していきます。写真どころではないので写真がありません。
ばか者がまだ直登を狙って斜度がゆるい場所を探して横断しています。
3分の2くらいまで来た時に、自問します。
雪崩の条件は?
斜度、35度以上、硬い雪の上に新雪
ギャー!ここはモロに雪崩の条件ジャン!斜度、40度以上あるし、樹木も無い雪庇がある急斜面!
先週か先先週に雨が降って、雪が表面が解けて凍った跡に新雪が30cm~40cmでまさに雪崩条件。
どおりで腰まで埋まることもなく、新雪が膝くらいで歩きやすい筈だ!
ここでパニック!雪崩が起きたら確実に死!
死を意識したら、恐怖感が増殖の増殖!死の恐怖との戦い。
雪原はまだ100mから150mある。樹木が無いのっぺり急斜面。逃げ場が無い。
衣服は汗でびしょびしょ!雪に埋もれたら30分で冷凍肉。自分のウェアは白、グレー、黒なので
目立たない。
登山道ではないので誰にも探してもらえない。春になるまで遺体は出てこない。
この時の精神状態は!お腹周りがザワザワしてくるし、体中、鳥肌が立つ。
急いで雪原を抜けなくてはと思うが思うように体が動かない!目の前が暗くなる!
今までの足取りとは違い、ふらふらで雪原を越えてやっと、樹林帯に到着!
雪崩の危険は去ったのでほっと一息!
でも、気持ちが落ち着かない。
気力、体力がさっきとまったく違う。
とりあえず、樹氷の中を尾根に向かう!後で写真を見たら樹氷が綺麗だったね!
そのときは何も考えず、写真は撮ったものの尾根に向かって無我夢中!
尾根のトレース発見!一気に今までの緊張感が抜けた!トレースが古いし足跡が無い。
今日は誰も登っていないな。一番乗りか!
ここでも葛藤。
体力が限界。衣類がびしょびしょ。上に向かうか、下るか?
多分、非難小屋まで推定300m位ではないかなと想像!
このまま下るか、登って非難小屋で着替えるか?悩みに悩んだ!
上だ!このまま下っても衣類がびしょびしょだと低体温症になる可能性がある。
体力が限界。10m歩いてハーハー、ゼーゼーと呼吸を整え、じわじわと登っていく。
ここで体中の筋肉が痙攣を起こす。
下半身の筋肉が痙攣し、突っ張って痛い。屈伸も出来ない。その内、胸筋も痙攣し始めた。
しばらく筋肉を摩ったり、揉んだりして10分位停滞したら、筋肉が痛いが歩けるようになった。
やった。非難小屋だ!でも、まだ100m位ある。まだ、遠いな!
やったー!非難小屋到着!
12時10分着。
もちろん、誰もいません。
中は結構綺麗ですね。ストーブはありません。
小屋の室温 小屋据付の寒暖計で-7度 上半身の衣類を全部脱ぎます。
そんなに寒く感じません。
早速、乾いたタオルで体を拭きます。そして着替えます。
トランクスの替えはありますが、股引の替えは持ってきていなかったので上半身だけ着替えます。
背中に乾いたタオルを入れて汗吸収用にします。
脱いだ衣服は10分でバリバリ凍ってしまいました。
今回はラッキーなことに日帰りザックだったけど、上半身の着替えは2セット、ホッカイロを2個、
ライター、ポットに熱いお湯を800ml持ってきていたので体を暖めます。
食欲が無いけど、無理やり菓子パンとそうセージパンをお湯で流し込みます。
その内に老若男女4人パーティが着ました。安比高原から来たそうです。3時間かかったとか?
早いのかはわかりません?
しばらく、話して自分は帰ることに。
最初着たときは、気持ちにゆとりが無くて、非難小屋の外観を撮っていなかったので取りました。
冬は2階から入ります。
非難小屋は助かるね!
茶臼岳の頂上です。小屋から10分くらいですが、気力が無くていきませんでした。
とにかく、気力が萎えて、体力も精神的だと思うが無くて!
帰りのルート方面です。吹雪いてきました。
途中で6人のパーティが来ました。そしたら向こうから声をかけてきました。
実はそのグループは2月11日に源太ヶ岳の登山口でキャンプしていたグループでした。
その日は、三石山に登り、昨日は源太ヶ岳に登り、今日は茶臼岳と山三昧ですね!うらやましい!
みんなスキーにシールを着けて登っています。カンジキで登っているのは自分だけです。
安比高原に向かう縦走路から八幡平スキー場に向かう分技コースでトレースがしっかりしています。
前に東京からきた男女グループがいます。
駐車場についてからしばらく話したが、毎年、この時期、一週間休みをとってきているそうです。
八幡平スキー場が大好きで閉鎖されたのが残念だといっていました。
それで山スキーで滑っているようです。景色がいいからね!
漸く、八幡平スキー場に戻ってきました。体力も回復しています。
体力も気力しだいなんですね!
下界から今日、縦走した尾根です。なんてことは無い尾根なんですが、その奥は!
漸く、生還しました。
朝、先発の3人組も丁度、戻ったとこで、「おうー、生きて帰ってきたな!」といわれてしまいました。
イヤー、今回は参ったなー!山でビバークするのも平気な自分ですが、こんなに心身ともに疲弊したのは無いね!
いやー!無事帰ってきたな!ほっとしたよ!
最後に今日履いた靴です。夏用のトレッキングシューズですが、特に問題はありません。
【お馬鹿さんの今日の教訓】
①登山情報は事前にきっちり確認しておく。
自分はいつもアバウトだからな!
②登山道以外は歩くな
遭難したときに探してもらえない。
③冬山の装備は充分以上に持っていく。
雪山で軽装登山は死を招く。
④想定以外の状況になったら撤退の勇気を持つ。
吹雪になったら、トレースが5分で無くなる。
だけど
雪山は景色が良いし、音が無い静寂の世界。
雪山登山を止めれるか? 無理だよね!
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天気が良いですね!茶臼岳(1578m)も綺麗に見えています。
あそこまで行ってみましょう。
手前の山ではありません。奥の山です。
頂上付近は真っ白!
★ここで気がつけよ!直登出来ないと!
でも、行っちゃいました。馬鹿者(自分)が!
夏の登山口です。
前の山も結構危ない!
この時点で雪崩の可能性は意識していたので、雪原を登らないで左側の樹林帯を登ります。
ここは冷静ですね。
前の山の頂上です。自分の歩いたトレースが一筋あります。
気持ちいい!ここから戻るなんて気持ち一欠けらもありません。
茶臼岳です。どう見ても直登は無理です。夏でも頂上直下は崖だったはず!
ここで馬鹿者が考えます。戻るという選択肢を排除して!
この後、パニックで写真を撮っていないので、右上の雪原を注目!
直登は無理なので、さっきの右の尾根からアタックすれば頂上にいけると判断!
向こうの斜面に向かいます。
最初は雪崩を警戒して樹林帯を進みます。
さっきの斜面に到着です。
この斜面の幅は300m?やっぱり500m?位あります。ここの斜面を横断です。
雪崩が怖いな!と思いながら横断していきます。写真どころではないので写真がありません。
ばか者がまだ直登を狙って斜度がゆるい場所を探して横断しています。
3分の2くらいまで来た時に、自問します。
雪崩の条件は?
斜度、35度以上、硬い雪の上に新雪
ギャー!ここはモロに雪崩の条件ジャン!斜度、40度以上あるし、樹木も無い雪庇がある急斜面!
先週か先先週に雨が降って、雪が表面が解けて凍った跡に新雪が30cm~40cmでまさに雪崩条件。
どおりで腰まで埋まることもなく、新雪が膝くらいで歩きやすい筈だ!
ここでパニック!雪崩が起きたら確実に死!
死を意識したら、恐怖感が増殖の増殖!死の恐怖との戦い。
雪原はまだ100mから150mある。樹木が無いのっぺり急斜面。逃げ場が無い。
衣服は汗でびしょびしょ!雪に埋もれたら30分で冷凍肉。自分のウェアは白、グレー、黒なので
目立たない。
登山道ではないので誰にも探してもらえない。春になるまで遺体は出てこない。
この時の精神状態は!お腹周りがザワザワしてくるし、体中、鳥肌が立つ。
急いで雪原を抜けなくてはと思うが思うように体が動かない!目の前が暗くなる!
今までの足取りとは違い、ふらふらで雪原を越えてやっと、樹林帯に到着!
雪崩の危険は去ったのでほっと一息!
でも、気持ちが落ち着かない。
気力、体力がさっきとまったく違う。
とりあえず、樹氷の中を尾根に向かう!後で写真を見たら樹氷が綺麗だったね!
そのときは何も考えず、写真は撮ったものの尾根に向かって無我夢中!
尾根のトレース発見!一気に今までの緊張感が抜けた!トレースが古いし足跡が無い。
今日は誰も登っていないな。一番乗りか!
ここでも葛藤。
体力が限界。衣類がびしょびしょ。上に向かうか、下るか?
多分、非難小屋まで推定300m位ではないかなと想像!
このまま下るか、登って非難小屋で着替えるか?悩みに悩んだ!
上だ!このまま下っても衣類がびしょびしょだと低体温症になる可能性がある。
体力が限界。10m歩いてハーハー、ゼーゼーと呼吸を整え、じわじわと登っていく。
ここで体中の筋肉が痙攣を起こす。
下半身の筋肉が痙攣し、突っ張って痛い。屈伸も出来ない。その内、胸筋も痙攣し始めた。
しばらく筋肉を摩ったり、揉んだりして10分位停滞したら、筋肉が痛いが歩けるようになった。
やった。非難小屋だ!でも、まだ100m位ある。まだ、遠いな!
やったー!非難小屋到着!
12時10分着。
もちろん、誰もいません。
中は結構綺麗ですね。ストーブはありません。
小屋の室温 小屋据付の寒暖計で-7度 上半身の衣類を全部脱ぎます。
そんなに寒く感じません。
早速、乾いたタオルで体を拭きます。そして着替えます。
トランクスの替えはありますが、股引の替えは持ってきていなかったので上半身だけ着替えます。
背中に乾いたタオルを入れて汗吸収用にします。
脱いだ衣服は10分でバリバリ凍ってしまいました。
今回はラッキーなことに日帰りザックだったけど、上半身の着替えは2セット、ホッカイロを2個、
ライター、ポットに熱いお湯を800ml持ってきていたので体を暖めます。
食欲が無いけど、無理やり菓子パンとそうセージパンをお湯で流し込みます。
その内に老若男女4人パーティが着ました。安比高原から来たそうです。3時間かかったとか?
早いのかはわかりません?
しばらく、話して自分は帰ることに。
最初着たときは、気持ちにゆとりが無くて、非難小屋の外観を撮っていなかったので取りました。
冬は2階から入ります。
非難小屋は助かるね!
茶臼岳の頂上です。小屋から10分くらいですが、気力が無くていきませんでした。
とにかく、気力が萎えて、体力も精神的だと思うが無くて!
帰りのルート方面です。吹雪いてきました。
途中で6人のパーティが来ました。そしたら向こうから声をかけてきました。
実はそのグループは2月11日に源太ヶ岳の登山口でキャンプしていたグループでした。
その日は、三石山に登り、昨日は源太ヶ岳に登り、今日は茶臼岳と山三昧ですね!うらやましい!
みんなスキーにシールを着けて登っています。カンジキで登っているのは自分だけです。
安比高原に向かう縦走路から八幡平スキー場に向かう分技コースでトレースがしっかりしています。
前に東京からきた男女グループがいます。
駐車場についてからしばらく話したが、毎年、この時期、一週間休みをとってきているそうです。
八幡平スキー場が大好きで閉鎖されたのが残念だといっていました。
それで山スキーで滑っているようです。景色がいいからね!
漸く、八幡平スキー場に戻ってきました。体力も回復しています。
体力も気力しだいなんですね!
下界から今日、縦走した尾根です。なんてことは無い尾根なんですが、その奥は!
漸く、生還しました。
朝、先発の3人組も丁度、戻ったとこで、「おうー、生きて帰ってきたな!」といわれてしまいました。
イヤー、今回は参ったなー!山でビバークするのも平気な自分ですが、こんなに心身ともに疲弊したのは無いね!
いやー!無事帰ってきたな!ほっとしたよ!
最後に今日履いた靴です。夏用のトレッキングシューズですが、特に問題はありません。
【お馬鹿さんの今日の教訓】
①登山情報は事前にきっちり確認しておく。
自分はいつもアバウトだからな!
②登山道以外は歩くな
遭難したときに探してもらえない。
③冬山の装備は充分以上に持っていく。
雪山で軽装登山は死を招く。
④想定以外の状況になったら撤退の勇気を持つ。
吹雪になったら、トレースが5分で無くなる。
だけど
雪山は景色が良いし、音が無い静寂の世界。
雪山登山を止めれるか? 無理だよね!
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