おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

七人ぐらいの兵士

2015-08-21 23:56:56 | 観たもの
 シアターBRAVAで「七人ぐらいの兵士」を見てまいりました。久しぶりの“歌舞伎ぢゃない”お芝居です。先日も書きましたが上演時間3時間、休憩無しでした。最近はもっぱら歌舞伎見物ばかり、1時間見たら30分のお弁当休憩、また1時間見たら20分のおやつ休憩…というようなリズムに身体が慣れてしまっているので、3時間も大丈夫なのか、そればかり心配しておりました。ま、途中、何度か意識を失いながらも何とか完走しました。

 この「七人ぐらいの兵士」は今回15年ぶりの再演作品です。初演時は、さんちゃんの本格的な演劇の初舞台、また、生瀬が脚本を手掛けた作品ということで話題になったそうで、さらに上演回数が少なくて“伝説の舞台”と言われているとシアターコクーンのサイトに書いてありました。私はその伝説の舞台云々は全然知らなくて、さんちゃんと生瀬の舞台はここのところずっと見ているので、その続きって感じでまいりました。

 ストーリーです。
 戦時中の中国大陸。日本軍のある駐屯地で、ダメ兵士ばかり且つ大阪出身者ばかりが集められた分隊があった。彼らは一旦戦地に派遣されたものの再訓練となっていた。兵隊のリーダーである木下兵長(生瀬勝久)は、かつて漫才師であったが、高座の出番直前に相方に失踪された過去がある。訓練中の怪我で野戦病院に運ばれた木下は、“爆笑王”と入院患者達から呼ばれる男がいると、従軍看護婦・吉永花子(内田有紀)から紹介されるが、それはかつての相方・水嶋(明石家さんま)だった。ウソと詭弁の天才・水嶋はあらゆる手段を使って軍隊を逃げ出そうとするが、一方、木下は水嶋を殺そうと目論む。そんなある日、駐屯地に慰問団がやってくるという情報が….。水嶋は分隊の兵士達にある提案をするが、それが脱走を目論んでいた片岡(恵俊彰/中尾明慶)をはじめ、兵士達の気持ちに火をつける。それぞれ交錯する思惑は一体どうなるのか?!

 前半はいつものさんちゃんと生瀬のお芝居、お約束のさんちゃんと温水さんとの掛け合い、さんちゃんの歌のレッスン?もあり面白おかしく進行します。あちこちでドカーン、ドカーンと爆笑が起こっていました。天邪鬼の私はもひとつその波に乗れず、とにかくヘロヘロだったので「寝れるときに寝よう」と笑い声を子守唄に時々意識を失っておりました。あ、でも、温ちゃんとの掛け合いは大好きなので、そこはしっかりと起き、ガハガハ笑わせていただきました。

 後半は一転シリアスなお芝居になります。泣けます。ただ、私は“主義・主張”のあるお芝居ってどうも苦手で、今年は戦後70年ということでこういう作品をぶつけてこられたんでしょうけど、なんだかもひとつ乗り切れませんでした。ドラマや映画、舞台では戦後70年関連のいろいろありますが、さんちゃんがそういうお芝居をするって違和感ありまくりでした。

 カーテンコールでさんちゃんが真っ赤なチャイナドレスを着て出てきてくれて、そこでようやくさんちゃんらしいさんちゃんを見ることができました。なぜかちょっとホッとしました。カーテンコールは終演が10時を過ぎていたせいもあって1回だけであっさりと終りました。お客さんもお疲れだったんでしょうね。
コメント (2)
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