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気がつけばふるさと離れて34年

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国際カール大帝賞

2023-05-15 11:33:00 | 日記

昨日我が家から車で1時間ほどのベルギーとの国境にある街アーヘン市の市庁舎では「国際カール大帝賞」の授与式が行われました。


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「カール大帝賞」は1950年以来ヨーロッパ統合の理念に適う功績を挙げた人物に対して授与されており、
今年の受賞者はウクライナのゼレンスキー大統領と国民でした。
国民を代表してゼレンスキー氏が賞を受け取りました。



式典のライブ中継の前にゼレンスキー氏のプロフィールが紹介されました。
コメディアン俳優としての屈託ない表情が現在は厳しい顔に変わっています。





綺麗な奥様やお子さんたちと会うのもままならないゼレンスキー氏のささやかな夢は
「ゆったりとビーチでビールを飲むこと」だそうです。
いつの日か夢が叶う事を切に願っています。











帰独報告

2023-05-11 07:25:00 | 日記
珠洲市に続き、今度は木更津市とこのところ強い地震が続いていますね。
揺れがおさまるようにお祈りしています。

ここ数日続いた雨も止んだので、木彫りの熊ブルーノ君に帰独を伝えに森に行ってきました。



森は緑色に染まっていました。





脇道にはまるで雪が降ったように白い花が咲いていました。



植樹用の箱型プラスチックはこれまで見かけたことがなかったので、
初めインスタレーションかと思ってしまいました。





繊細なタンポポの綿毛はまさに芸術品!と感動するのは、
一時帰国以来欠かさず視聴している朝の連ドラ「らんまん」のためかもしれません。









浦島花子体験記

2023-05-05 07:33:00 | 日記
昨日に続いてのブログアップです。

「子どもの日」の今日、日本で見た風に泳ぐ鯉のぼりを思い出しています。
銀座和光のショーウィンドウの鯉のぼりも洒落ていました。



日本では美しい風景に感動すると共に在独40年以上の「浦島花子」にとっては戸惑うこともありました。
銀座の文房具屋さんの前に置いてあった「スマホ除菌器」は初めて見ました。
スマホを入れるともう戻ってこないような気もして利用するには勇気が入りました(^O^)。



ドイツ同様、日本のホテルやレストランといったサービス業の人手不足は聞いていましたが、
コロナ前はほとんどの従業員が日本人だった銀座の「三洲屋」の日本人従業員は一人だけで後は全てC国の人のようでした。
それにしても「今日のオススメ」ボードはツッコミどころ満載です。



宮古島のファミレス「和食亭」の配膳ロボットに狂喜したのは浦島太郎の夫です。
食べるのはそっちのけでカメラのシャッターを押していました。







篠田桃紅著 『その日の墨』再読

2023-05-04 17:43:00 | 読書
この随筆集を最初に手にしたのはもう20年以上前です。



再読したくなり文庫本を探したのですが、見当たらなくて電子書籍を購入しました。
もう一度目を通したくなったのは、一時帰国中篠田さんの作品を見る機会があったからです。
ザ・キャピタルホテル東急に飾られていた二点です。
まず旧ホテルのスイートに飾られていた「無題」という作品



1966年に来日したビートルズもこの作品に感銘を受けたということです。
次はホテル建て替えに伴い作成された作品「豊」です。当時篠田さんは97歳でした。




それから今回も見ることは出来なかったコンラッドホテルのロビーに飾られている作品です。
(ホテルのHPの画像をお借りしました)。



篠田さんの画は水墨抽象画🟰墨象と呼ばれます。
初めは書道の先生だった篠田さんが文字を表現する限定的な「書」に飽き足らず前衛書道家として、
単身ニューヨークに渡り世界的に有名な芸術家となるまでの経緯と心の変遷などが綴られているのがこの随筆集です。

特に興味深いのは1956年のニューヨークでの体験談です。
ニューヨークの有名画廊は2年先まで展示が決まっていてヴィザの制限もあり、当初無名の日本の書道家の作品を展示してくれる所は見つかりませんでした。
幸運にも展示してくれる有名な画廊が見つかったのはヴィザが切れる4日前だったということです。