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気がつけばふるさと離れて34年

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ブログ開設2000日 & 母の日記帳

2019-10-06 15:27:37 | 日記
一週間ほど前ですが、ブログ編集画面に「開設2000日」と表示されました。

日本語でお喋りしていた近くに住む友人が亡くなり、それまで彼女と語りあっていた他愛ない日々の出来事を書き留めたいと思ったのがブログを始めたきっかけです。

「書きたい時がブログ時」ということでかなり不定期なアップで、読み返すと稚拙な文章やピンぼけ写真に愕然としますが、今後もその時々の心模様を記して行きたいと思っています。

日記も記してはいるのですが、5年日記帳なので、日々の出来事を箇条書きするだけになっています。


日記帳といえば今年の一時帰国時、実家で母の箪笥の整理をしていたら、引き出しの奥に1959年版の日記帳を見つけました。


15年前に亡くなった母の品は着物以外全て処分したと思っていたので驚きました。
それに家計簿をつけていたのは知っていましたが、日記のことは知りませんでした。
ページをめくったら、その年は家計簿を購入しなかったのか、どうも家計簿がわりに使用していたようです。
でもところどころに60年前のあの頃、母の気に入った言葉や文章が記されています。
処分しても良かったのですが、日記帳の下部に記されている文章がとても素敵で歳時記のように利用するのも良いかと思いドイツに持ってきました。

井上靖や太宰治など著名な作家の随筆やランボー、金子光晴の詩などこれらの随筆や詩を収めて一冊の本にしても良さそうです。
中に故郷の詩人、宮澤賢治の『眼にて云ふ』も掲載されていました。
何故あの有名な『アメニモマケズ』ではないのか編集者に理由を訪ねてみたいものです。

これは賢治が喀血しているとき医者に向かって言葉では言えなくて眼で云う病床の詩です。
最後の4行を記します。

あなたの方から見たらずいぶんさんたんたるけしきでせうが、
わたしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。

長雨が続いていた合間に先日青空が広がりました。
賢治が見たのはどのような空だったのでしょうか。
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原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』

2019-10-04 14:28:34 | 読書
この間まで上野の国立西洋美術館で開かれていた「松方コレクション展」には一時帰国中、日程の関係で訪れることができなかったので、代わりに購入してきた原田マハさんの本を先日ようやく読み終えました。



今回の展示会には残念ながら訪れることができませんでしたが、2015年にボンで開催された「日本人が愛した印象派展」では松方コレクションを何点か鑑賞することができました。
カタログの裏表紙には画家のモネと松方幸治郎の写真も載っています。




モネの「舟遊び」の絵の隣には影響を受けた歌麿の浮世絵も並べて展示されていました。




原田さんの本によるとモネは当時、パリ在住の日本人画商、林忠正から浮世絵を大量に購入し、研究したのだそうです。
以下長くなりますが本からの引用です。
「西洋美術の様式においては考えられない大胆な構図。極端な遠近法。新鮮な画題。鮮やかな色とかたち。たとえば風景であっても、構図の中に目に見えるすべてを収めようとせず、むしろ描きたい対象に近づいてそれだけを抽出して描く。そんな手法を、モネは日本美術に教えられた」

ところでこの本の帯には「4人の男たちと松方コレクションの命運」と記載されています。



この4名のうち田代雄一以外は実在した人物名です。
田代のモデルになったのは美術史家の矢代幸雄だといわれています。

「日本人が愛した印象派展」のカタログで松方コレクションについて西洋美術館館長の馬渕明子の文章がドイツ語に訳されて掲載されています。
翻訳した際のミスだと思うのですがドイツ語訳では矢代幸雄は女性になっています。

些細なことですが→日本映画のドイツ語字幕同様、こんなところでも翻訳者としての「姑根性」が出てしまいますね(苦笑い)。
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10月の暦

2019-10-01 15:55:17 | 日記
今日から10月です。

我が家のキッチンに掛けている外務省発行の「生け花カレンダー」の10月の写真が素敵で気に入っています。




小原流で、花材は苔柿、鶏頭、菊(3種)、松、薄です。
花器も良いですよね。高取焼だそうです。

仕事机に置いている和風カレンダーの10月のモチーフ(リス、松茸、栗、紅葉)も気に入っています。
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海馬と夫の誕生日カード

2019-10-01 15:33:44 | 日記
日本画家の堀文子さんの画文集に「海馬」と題された文章があります。



長くなりますが、一部を書き出します。
「脳は自分の考えや環境の繰り返しに飽き始めた時、
偶然の刺激を取り入れて、初めての事をする時、鍛えられる」
「旅をすることは日常とは違う新しい刺激を海馬に与え脳を鍛える」

旅好きな夫も旅をする事で脳に刺激を与え鍛えているのかも知れません。

昨日は夫の誕生日でした。
いつもは旅関連のカードを贈ります。
昨年も旅のカードでした。


今年のカードです。


カードの文章の拙訳を以下に記します。

新しい道を開拓する者だけが新しい世界を見つけられます。
健康、勇気、喜び、そして多くの幸運な発見がこれからの人生の道連れとなりますように。

愛読しているブロガーさんも確か夫と誕生日が同じだったと思います。
お誕生日、おめでとうございます。

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