ケルンオペラの合唱団にいる友人からまた10€のチケットを譲り受けたのでオペラ『ファウスト』を観てきました。
ゲーテの原作も読んでいないので(実家から古い岩波文庫を持ってきてはいるのですが半永久的な積ん読状態です)オペラはもちろん初めてです。
でも老学者ファウスト博士が人生の空しさを嘆き、「青春」と引き換えに悪魔のメフィストテレスに死後の魂を渡すという契約を結んでしまうというだいたいのストーリーは知っていたので斬新な演出でしたが久しぶりのオペラ鑑賞を楽しみました。
会場で購入したガイドブックには演出家とのインタビューや指揮者による曲の解説などが載っていたので、事前に読んでいたらもっと楽しめたと思います。
車椅子に乗ったファウスト博士がピンク色の豚に乗り興じる若者たちに憧れるシーンはガイドブックにも載っています。
若返ったファウストを演じたのは韓国人のテノール歌手でした。
アンコール時の写真の左側にいます、隣は恋人のマルグリート役のソプラノ歌手で真ん中が指揮者です。
.
今回の席からはオーケストラがよく見えました。
4台のハープの音色が素晴らしかったです。
ただ最後の時を迎えたファウスト博士の「時よ止まれ、お前は美しい!」という名言を発する場面がなかったようで、それが唯一心残りです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます