新聞にケルンのオペラハウスで(ドイツ)初演されるオペラ「ソラリス」の記事が掲載されていました。
ポーランドの作家スタニスラフ・レムのSF小説が原作のこのオペラの世界初演は2002年にブレゲンツ音楽祭の湖上舞台でした。「ソラリスの陽のもとに」で映画化もされています。ソラリスという惑星の観測ステーションにひとりの男がやってくるところからストーリーが始まるということです。国際宇宙ステーションに滞在していたドイツ人宇宙飛行士のアレクサンダー・ゲルステさんも来週の火曜日に地球帰還予定だということですから時期的にも丁度良いかもしれません。
我が家ではこのオペラを観に行くことはないと思います。
私はドイツに来るまで日本ではオペラに全然興味はありませんでした。
ドイツに来て、あまりドイツ語が理解できないうちはドイツ語のお芝居は無理だということでオペラに連れていってもらったのがオペラ観劇の始まりです。当時は外国の方が日本で「歌舞伎」を楽しまれるのと同じで内容を理解するのは二の次で豪華絢爛の舞台を見るのが好きでした(現在は舞台装置も節約ムードで質素になってしまったのは残念です)。
夫も特にオペラファンというわけではありません。
子供の頃、最初に連れていってもらったオペラはオーベールの「フラ・ディアボロ」だったそうです。盗賊の話で今でも子供時代の楽しかった思い出として残っているようです。
だから夫の好きなオペラは賑やかで愉快なもの、そしてあまり上演時間が長くないものです。
ワーグナー関連は「さまよえるオランダ人」位で「ニーベルンゲンの指輪」なんてとんでもないです。
知り合いで毎年バイロイトに行く人がいるのですが「ご苦労なことだ」位としか思っていないみたいです。
それでこれまで観たオペラのプラグラムの一部分をご紹介すると私たちの好みがおわかりいただけるでしょう。
私が一番好きなのは数年前に観た「アルジェのイタリア人」です。
でもオペラ観劇だったらヴェローナの円形競技場跡で催された「アイーダ」と「カルメン」が印象に残っています。
一日目は指定席、2日目は自由席で観劇しましたが、私は自由席の方が好きでした。舞台からかなり離れていてあまりよく見えなかったけれど、両隣の地元のイタリア人がとても陽気な人たちで持参した赤ワインをご馳走になりながら夜遅くまで楽しいひとときを過ごしました。もう10年以上前のことです。
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