グレナダ島から戻って早くも2週間経ちました。









忘備録として旅先で読んだ本について記します。
本は朝食前に部屋のバルコニーか日中はビーチパラソルの下で読みました。
一度バルコニーで本を読んでいた時、スコールを避けて鳥(小鳩?)がかなり長いこと雨やどりをして読書には集中できないことがありました。



最初に読んだのはグレアム・グリーンの『ハバナの男』です。

カリブ海関連の本を我が家の書棚で探して見つけた本です。
キューバ革命直前のハバナで掃除機販売店を営むイギリス人が諜報機関のスパイとして雇われることから起こるハプニングが描かれています。
昔訪れたキューバを思い出しながら読みました。
この本以外、ドイツから持って行った本はあと2冊ありいずれも須賀敦子さんのご著書です。

ベニスのユダヤ人ゲット−がテーマです。

須賀さんの書評をまとめたものです。
日本の川端康成や谷崎潤一郎を初め、ダンテの「神曲」などの古典、アッシジの写真集やクワジーモドの詩集など多種多様な書籍が扱われています。
これらの3冊にひととおり目を通したあとはホテルのライブラリーで本を探しました。
ホテルの宿泊客の多くは英国からのツーリストだったので本もほとんどが英語版でした。


滞独40年以上にもなると英語よりもドイツ語の語彙数が多くなっているらしく、
ドイツ語の本の方がスムーズに読めるような気がします。
それで探したドイツ語の本ですが、これも英語版からドイツ語に訳された本です。
エドムンド・デ・ワール『白い道』

デ・ワールはイギリス出身の作家、陶芸家で陶磁器にまつわる体験談や工房、美術館を訪れた時のことが記載されています。
日本の陶磁器については何故か記載がなく中国各地の工房の記載が多かったように思います。
もちろんマイセンの白磁器誕生のエピソードの記載もあります。