ドイツではようやく新政権が発足しました。




新閣僚の顔ぶれです。
首相以外の16名の閣僚は男女各8名で公約通り男女同数です。

コロナ収束の兆しが全く見えない中、新政権にとっては厳しいスタートです。
名宰相と言われた16年間にわたるメルケル首相の後任は、ショルツ新首相が、いくら
メルケル政権下で財務大臣を務めていたとは言ってもかなりの重責であることでしょう。
新政権発足の翌日の新聞の風刺画ではシュレーダー元首相とメルケル前首相のドイツ政治の足跡の厚いファイルの前で佇むショルツ新首相が描かれていました。

これまでの長期政権では大臣の交代も少なかったため、新旧大臣の交代のご挨拶はあまり注目されませんでした。
けれども今回は全くの新体制で各省の大臣の交代のご挨拶が(全ての省ではありませんが)テレビで報道されました。
私は連邦首相府、健康保健省、財務省の新旧大臣の交代のご挨拶を視聴しました。
メルケル前首相が連邦首相府の職員へこれまでのお礼を述べ、続いてショルツ新首相がこれまでの業績を讃え、
今後の豊富を述べた後、首相府前でお互いに手を振って別れる写真が翌日の新聞のトップに掲載されました。

健康保健省ではシュパーン前大臣がこれまでのコロナ対策において、
成功例ばかりではなく、今考えると他の方策をとるべきだったと過ちも認めていたのがとても潔いと思いました。
また新大臣のラウターバッハ教授は医療経済分野の第一人者です。就任のご挨拶では必ずコロナを終息に導くとの強い熱意が感じられました。
就任後、早速感染症法の改革に着手し、追加接種を迅速にするため今後は歯科医師や獣医師、薬局の薬剤師もコロナワクチンの接種ができるようになりました。
また3月以後は医療職や介護施設の職員にはコロナ接種が義務付けられます。
コロナ終息のためにあらゆる方策を講じ、コロナで亡くなる方を可能な限り減らしたいとの連邦議会での演説はとても頼もしいものでした。
翌朝の朝焼けには少し希望の光が感じられました。
