先日、友人が貸してくれた海野凪子著「日本人の知らない日本語」を楽しく読みました。
著者は外国人に日本語を教える教師で外国人生徒の奇想天外な質問やおかしな言い間違えなどを漫画で綴っています。
日本語(他の言語も同様だと思いますが)を習得する難しさは読み書きから始まり、文法、敬語など色々あると思いますが、
この本を読んで「発音と聞き取り」の難しさ(私も独語で大変苦労しているので)を痛感したことでした。
本の中で特に「アハッ」と思わず笑ってしまった”言い間違い”を2つご紹介します。
1.フランス人女子生徒:「先生、お世話になったかたにニクタイをあげたいのですが」
2.「この間、広島の宮島までダルマに乗って行ってきました」
解答:1-ネクタイ、2-こだま
ちなみに日本に3年程住んだことがある夫の日本語レベルはあまり高くありませんが、電話での最初の言葉、「モシモシ」とか「お元気ですか?」の日本語だけはアクセントがないため流暢に日本語を話すように聞こえるらしいです。
ある時、田舎の伯母が国際電話をかけてきたときに夫が出て(私は不在でした)、伯母は(マ、元々早とちりしやすい人ではありましたが)、「まぁ、〇〇ちゃん(私のこと)の旦那さんは日本語がとっても上手だこと」と思い、その後はベラベラと日本語を話して、電話を切ってしまったことがありました。もちろん夫は「ゼンゼン、ワカリマセンでした」と言っておりました。
こんなことを話しては笑っている私のような「滞独30年とか40年」の日本人の友人連中だって人のことを笑えたものではありません。以下に「日本語呆け症状」満載の私たちの「言い間違い」をご紹介します。
・「武士は食わねど爪楊枝(高楊枝と言っているつもり)」
・「太い物には巻かれろ(長い物と言っているつもり)」
でも一番笑ったのは次の言葉です。
この間家で「ほらふき大根を作ったのよ」