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気がつけばふるさと離れて34年

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谷川俊太郎さんのこと

2014-06-19 16:37:42 | 読書


詩集はほとんど手にとらないので我が家には中原中也、金子光晴、茨木のり子の詩集位しかありません。
昨年一時帰国の折、谷川俊太郎さんの詩集も購入してきました。
詩集ではないのですが彼の「ひとり暮らし」というエッセー集は私の愛読書のひとつです。

日本にいた頃は「マザーグース」の訳者という位の知識しかありませんでした。
学生時代の一時期阿佐ヶ谷に住んでいたことがあり、彼も住んでいるということを聞き「このあたりかなあ?」と散歩した記憶があります。

ここ数年は糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」での対談を楽しく読んでいました。
「かないくん」は友人に借りて読みました。

2年前、ドイツで谷川さんの詩の朗読会があり始めてお目にかかる機会がありました。
朗読されたのはユルク・ハルターというスイスのベルンに住む今年34歳の詩人との「話す水」という連詩です。



ユルク・ハルターとは2002年に南アフリカのダーバンで行われた「詩のフェスティバル」で知り合ったそうです。
まずユルク・ハルターがドイツ語で詩作、それを日本語に訳した文を谷川さんが読んで、日本語で詩作、これをドイツ語に訳して、、、、、という具合に2007年から2011年にかけての詩のやり取りをまとめた連詩集です。

時間がゆっくりと静かに流れていくような心地よいひとときでした。

最初の2ページを以下に記します。

地上から十二万メートル離れた軌道を
木の机がひとつ周回している
その机にわたしたちは座りそして想い描く
あなたが窓辺に凭り星を数える姿 (ユルク・ハルター)

俳句の中で聞いた 蛙が池に飛びこむ音
小学生だったぼくはそうと知らずに詩の旅に出発していた(谷川俊太郎)

詩人のような感性にいつか少しでも近づけたらと思います。
コメント (2)
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