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気がつけばふるさと離れて34年

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ロールキャベツ & ベルリン最古のレストラン

2015-09-10 15:45:36 | グルメ
この間、花水木さんのブログで「ロールキャベツ男子 対 アスパラベーコン巻男子」の記事を読んで、

ロールキャベツが食べたくなり早速作りました。




結構大きいのでひとり2個で十分です。

これがベルリン最古のレストラン「Zur letzten Instanz」だとわが家のロールキャベツの3倍ぐらい大きいのが

ドーンときて、ひとりで食べきれない位です。

このレストランは1621年の創業です。

ナポレオンやロシアの小説家ゴーリキー、チャーリー・チャップリンも訪れたことがあるらしいです。

正面は改築して比較的新しく見えますが、内部は古色蒼然としています(写真は2枚ともネットから拝借しました)。



ところでレストランの名を邦訳すると「最終審」ということになります。

つまり裁判に対し不服を申し立てる方法がない場合で、最高裁判所での審議ということになるでしょうか。

このレストランは元々、この付近を馬で訪れる人の馬の世話をしていた馬丁が「一杯飲み屋」を始めたところ、

近くにある裁判所の職員や裁判を終えたひとたちが立ち寄るようになったのだそうです。

それでメニューも「裁判用語」で記されています。

例えば「弁護士の朝食」というメニューにはラム肉のソーセージにサラダと「梨」がついています。

「梨」はドイツ語では果物の他に「頭」という意味もあり、ドイツ語で「ソフトな梨」というのは

「熟した梨」ではなく「頭の弱い人」ということになります。弁護士さんも梨を食べて「クリアーなアタマ」で

裁判に臨んでくださいという願いがこめられているのかもしれません。

それでは「ロールキャベツ」にはどういう裁判用語がつけられているかというと、「証拠物件」です。

キャベツの葉を取り除くと「新たな証拠物件」があらわれるということでしょうか。

これ以外に「アイスバインとザウアークラウト」には「証人供述」とか

「ベルリン風子牛のレバー」には「反対尋問」と名前が付けられていてメニューを読むだけでも楽しいところです。

今回のベルリン訪問では時間がなくて訪れられなかったけれど、次回はまた覗いてみたいです。

パリ風チキンカレー

2015-07-16 15:29:49 | グルメ
レパートリーの少ない我が家の食卓にのる機会が多いのが「パリ風チキンカレー」です。

正確には「鶏のパリ風カレークリーム煮」で新聞に掲載されたレシピです。





調理する度に不思議に思うのは「どこがパリ風なのか?」ということです。

「パリのカフェで定番のひと皿」ということだそうですが、パリのカフェやビストロでお目にかかったことはありません。

材料は骨付き鶏肉の他にトマト、玉ねぎなどで、香辛料はカレーの他に生姜とにんにくです。

最後に生クリームで仕上げるところがちょっとパリ風なのかもしれません。

そういえばドイツ人の友人に教えてもらった「フランスの田舎風スープ」でも鶏肉、トマト、玉ねぎ、カレー粉、生クリームを使います。

ただこのスープにはさらに小エビが入ることと、隠し味に「お醤油」が使われるのがかなり異色の「フランス風」といえます。

お料理に「○○風」とつくのは地元特有の調理法と私は理解しています。

例えば「タコのガリシア風」です。

これはスペイン・ガリシア地方のタコ料理で、ゆでて、切って、パプリカとオリーブオイルをかけるだけの簡単な料理です。

冷たいガリシア地方の海で捕れる新鮮なタコで食べるのが一番美味しいのですが、

ドイツの我が家ではのぞむべくもなく(だいたい蛸そのものが近くのスーパーでは売られていません

昨年マディラ島で購入してきた缶詰(ポルトガル産ですが)を後生大事に保管しています。

 


久しぶりのおもてなし

2015-04-22 16:36:50 | グルメ


我が家にお客様をお招きするのは年に数える位しかありません。

でもご招待されたら、やはりおかえしをしなくてはいけません。

というわけで数日前、久しぶりに知り合いのご夫婦をお夕食にお招きしました。

何しろ普段「手抜き掃除」しかしていないので、まず我が家では「大掃除」をしなくてはいけません。

それだけでもうクタクタです

その前に大量の食材も購入しなくてはいけません。

メニューは我が家の以下の定番料理です。

前菜「海の幸のサラダ」、メイン「ラムのステーキ、ラタトゥイユ、ポテトグラタン」、デザート「アイスクリーム+ホットチェリーソース」
(写真を撮る暇などありませんでした

お客様がいらっしゃる前、急いで以下の写真だけカメラにおさめました。



ナプキンは義母がお嫁入りの時に持参したもので彼女の旧姓の頭文字のABが刺繍されています。
遺品を整理したときにイニシャル入りの未使用のナプキンなどリネン類をいただいてきました。

ナイフの上にある「ナイフレスト」も昔ながらの品で重宝しています。

食前酒です。



左側がゼクト、右側は飲酒を禁じられている夫用の「ノンアルコールのスパークリング」(結構美味しいです)です。

前菜用の白ワインは30年来購入しているアルザスのムッシュ・マンのピノ・ブラン・オーセロワです。


赤ワインの写真は撮るのを忘れました

他のお宅にご招待されるとお家はピッカピカ、お食事も美味しく、なおかつ奥様は皆さんとの会話に加わる余裕もあり - 私とは大違いです


グーラッシュ & 大草原の小さな家

2015-03-17 14:44:19 | グルメ


枯葉の間から緑の葉っぱが顔を出していました ー 春はもうすぐ!!

レパートリーの少ない「手抜き主婦」が献立に困った時に登場する我が家の定番が「グーラッシュ」です

「グーラッシュ」はハンガリー風ビーフシチューで本場ハンガリーでは「グヤーシュ」と呼ばれています。

昔ドイツに来たばかりの頃、通っていた語学学校でお友達になったハンガリー人のピロシュカは学校帰りに私が、

「アーアッ、今日は何を作ろうかな、グーラッシュでも作ろうかな」と言おうものなら、

「何よ、グーラッシュでもだなんて、ハンガリーの国民料理をあなたは馬鹿にしているの?」と

結構、真面目に怒っていたのを思い出します。

でも日本の「カレーライス」と同じようにドイツ家庭の定番料理になっています。



我が家の隠し味はこれです。



夫と同じ時期に日本に住んでいた知り合いのドイツ人のご婦人に教えていただきました。

牛肉を玉ねぎ、赤ワイン、トマト、パプリカなどと一緒にこの「とんかつソース」を加えて2時間ほど煮込むと出来上がりです。

ところで「グーラッシュ」を作る度に「大草原の小さな家」を思い出すのはこの香辛料のパプリカのためです。



「大草原の小さな家」で「ローラの恋」というエピソードがあります。

そうです将来の夫となるアルマンゾが恋敵ネリーのレストランに招かれてシナモンチキンをご馳走になるというエピソードです。

あの時、ローラがネリーに「シナモンチキンを作ってあげる」と申し出るのですが、シナモンの代わりに使ったのが、

多分「カイエンペッパー」という唐辛子で私が「グーラッシュ」で使用するこの香辛料だと思うのです。

「大草原の小さな家」は"Unsere kleine Farm"(私たちの小さな農場)というタイトルでドイツでも何度か再放送されました。

亡くなった実家の母もローラのことが好きで、「めぐさめんこのローラ」と呼んでいました。

「めぐさめんこ」は岩手の方言で「ぶさいくでかわいい」というほどの意味です。

ローラはメアリーと比べると顔はちょっと不細工かもしれないけれども、しぐさや行動がかわいいっていうことなのでしょう。

私の好きなアルマンゾをネリーなんかに渡してなるものかとカイエンペッパーをチキンに大量にふりかけてほくそ笑んでいたローラ、

可愛かったナァ




懐かしのお惣菜

2015-03-05 15:46:35 | グルメ

この間、在独40年の友人のバイオリニスト「浦島花子」さんが「ふろふき大根」を「ほらふき大根」と言い間違えてみんなで大爆笑して以来、

「ふろふき大根」がとても食べたくなりました。

これまでも調理したことはありましたがどうもお味が「イマイチ」でした。

問題点はいくつか考えられますが、主なものは以下の2点です。

まずドイツのスーパーで売られている大根は新鮮ではないということ。

何度か”ス”が入ったのを購入してきたことがあります。

それから大根はまず「米のとぎ汁」でゆでるというところを、「米のとぎ汁」がない時が多く「手抜き」をしてしまうということ。

今日はたまたま新鮮な大根と「米のとぎ汁」がそろいました。

亡くなった母はあまり料理が好きではなかったので母から教えられたレパートリーはあまりありません。

それで土井勝さんの「家庭料理の本」をいつも利用しています。



それから今回は大根にかける「合わせみそ」用に句会のお仲間のひとりが昨年仕込んだ自家製の貴重なお味噌があります

盛り付けるお皿は昔、夫が「麻布十番」で購入したという、彼が言うには「コイマリ」(本当かなぁーちょっとアヤシイ)。



でも盛り付けたらかなり美味しそう



新鮮なユズはないのでこれは日本で購入してきた「ゆず一味」をふりかけて出来上がりです。

私のブログに「料理」が登場することは稀なので「グルメ」のカテゴリーに入れることにします