坂の町

2011-02-18 00:23:05 |  尾道/鞆の浦の旅
尾道/鞆の浦の旅

尾道は坂の町。
尾道の観光スポットは尾道駅の東側に集中。
海岸沿いに東西に伸びる線路のすぐ北側から斜面が立ち上がります。
その辺り、特に西の方は自動車が走れる幅のある道は非常に少なく、家々は狭い路地で結ばれています。


東西方向の路地は斜面に沿ってうねり、南北方向は階段状。
坂道に作られた段は石段やコンクリートで、踏み幅は整った所もあれば、不揃いの所も。
これが面白い。
同じような形状の路地はなく、歩いていて退屈しません。


しかし、そこにお住まいの方々は大変です。
南北の移動は、車はもちろんスクーターすら通れる箇所は限られています。
上れる所まで上って駐輪し、買い物した荷物を家まで往復して運びあげてました。


路地は度々折れ曲がり、先を見通せません。
人んちの通路なのか公の道なのか分からない部分もたくさん。
そんななので、入り組んだ路地は立体迷路のようです。
山の上にある千光寺へ路地を伝って上った時は、この道行き止まりじゃないのか?という道が正しかったり、本当に行き止まってたり。


山の上の方は空き家や荒れ地、菜園の占める割合が多くなり、寂しい景色と牧歌的景色が入れ替わります。
喫茶店で地元の人と話す機会があり、その方に教わったのですが、尾道には家を建て替えるのを制限する条例か何かがあって、家を取り壊しても新しく建てる事ができないらしいです。
やたら空き地があったのはそういう訳だったのかと納得。
前衛的な新しい建物が混じって、現在の景観が損なわれるのを防止する意味があるらしい。
(裏はとってないので、真偽は定かでありません。 )

おかげで興味深い散策を楽しめました。

卓球場

2011-02-17 08:31:52 |  尾道/鞆の浦の旅
尾道/鞆の浦の旅

尾道ガウディハウス近くに、もう二つプロジェクト関連の建物があります。
北村洋品店だった建物と三軒家アパートメントです。
家のひしめく駅裏の住宅街を歩いて行くと、ある民家の壁に古色蒼然とした看板(だよな)があって目に止まりました。
アパートの部屋番案内のような。



卓球天狗プレイ場…。
プレイってこんな風に使うと、なんともレトロですね。
看板が掛けられてる建物が旧北村洋品店で、雰囲気を出すために掛けてあるのかと思ったのですが、狭い路地を入って行くと、卓球場、ホントに営業してました。
そこが三軒家アパートメント。
狭いスペースに一台卓球台がドンとあり、ラリー中でした。

<この扉の向こうすぐに卓球台が>


打ち合ってた人はプロジェクト関係者らしく、中を見て行けと言うので見せてもらう事にしました。
卓球台に接して漫画喫茶風なスペース。
喫茶はやってなさげですが。
さらにその奥には、古い雑貨がところ狭しと並べられてます。
使えそうなのと使えなさそうなのがいっしょくた。
建物も古いので備品が陳列された納屋って感じです。
尾道の民家から集めたものだそう。
そこの方が「投げ銭通り」と呼ぶ廊下には値がつかない物品が置いてあり、好きに値を付けて持って行っていいらしい。
値が付かないだけに、持って帰りたいと思う物はなかったですけど。
売り上げはプロジェクトの軍資金にするのでしょうね。

アパートは、くの字型。
もう一辺の方、狭くて急な階段を昇った二階の部屋には端切れ屋さんが入ってました。
裁縫やパッチワークなどの趣味がある方は面白いかも。
一階には喫茶室と短期レンタルできる部屋があります。
泊まったら、視覚と聴覚が古い記憶を刺激して、忘れていた何かを引き出されそうな所でした。


古民家

2011-02-16 02:06:08 |  尾道/鞆の浦の旅


前回、尾道を訪ねた時は、市販のガイドブックだけが事前の情報原でした。
が、今回はインターネット他からも情報入手していきました。

なんでも「尾道空き家再生プロジェクト」というものがあり、古い民家を使えるように修理して、いろんな用途に利用し続けて行こうと活動されてるらしい。
(私の理解はこの程度。
 詳しくは「尾道空き家再生プロジェクト」でググッてください。)

写真はそのうちの一軒。
尾道ガウディハウスと呼ばれています。
ガラスが割れてたり、壁に隙間が出来てたりと古さは隠せませんが、すごい味を出してます。
手前の角が非常に鋭角にとんがってますが、広角レンズで撮影したからで、実際はここまで鋭くありません。
裏手を修理中でした。
中にも入ってみたかったなあ。



寒かった三連休

2011-02-14 22:59:03 |  尾道/鞆の浦の旅
この金土日と旅に出ていました。
寒い時期は山に登れないものの、旅に出たい気持ちは抑えられず。
山が駄目なら町へ行こう。
写欲をくすぐる被写体を求め、選んだ旅先は尾道と鞆の浦です。

尾道はカメラを持つより以前に一度訪れた事があり、坂道がいっぱいで映画の舞台になった所として覚えていました。
古い町並みが残っていて、興味深い被写体がいっぱいありそう。
鞆の浦は尾道の南東、福山の南、海へ膨らんだ半島の先にあります。
尾道近くに面白そうな所はないかと探して見つけました。
ここは初めて訪れます。

町を旅する時の足は、やはり公共交通機関ですね。
昨年の島旅でそれに気付きました。
観光ポイントで一々駐車場を探す必要無く、歩ける距離に見所が複数ある時便利です。
(良い所だけ書きました。)
尾道も鞆の浦も一定範囲に観光スポットが集中しており、歩いて巡るのに良い所。

という訳で、新幹線で福山まで往復しました。
尾道までは在来線で4駅。
鞆の浦へはバスを利用。
今回は各地で雪が降っていたので、雪の積もった道を走る恐怖を感じずに済みました。

金曜日の朝は大阪も積雪を記録し、寒かった。
車窓から眺める白い景色は、西へと進むに連れ薄くなり、福山に着く頃には雪もすっかり融けて無くなっていました。
しかし、寒い事に変わりなく、三日間ずっと震えながら歩く旅でした。
それがこの旅の唯一の不満点。

また複数回に分けて掲載します。



これは話題にしなければ

2011-02-10 01:04:58 | Weblog
昨晩、会社を出ると雨が降ってました。
天気予報通りだ。
地面が濡れてる。
鞄から折り畳みの傘を出して開き、差す。
今年の初差しです。
しかしホントに雨の降らない1月でした。
傘の差し方を忘れるんじゃないかと思いましたよ。

さほど寒くも無く、ジャケットの前を開け湿り気を感じながら歩きました。
降り続けば鬱陶しい雨にも、たまに会う分には目先が変わっていいものです。

地下街へと降りて傘を閉じ、滴を振り落として巻いて留める。
うわ、左手が濡れた。
シャツで拭き取る。
ご無沙汰だった一連の動作もよどみ無くできました。

電車に乗って駅に着く頃には止んでいて、もう上がるのかと思いましたが、深夜も降っていたようで、今朝もまだ道路は潤ったまま。
水溜まりが写すビルや電線を見下ろしながら通勤しました。

今年は適度な雨に恵まれますように。

今年の早春は

2011-02-09 01:10:24 | Weblog
私は早春の頃の小さな野花が好きです。
再生する「春」という私にとっての季節の始まりの象徴みたいに思っています。
昨年は早春の頃、あまり山里に遊びに行く事ができませんでした。
ずいぶんと忙しかった。
それ故、草花が徐々に野原を覆い、土色の大地が緑色に色彩を取り戻していく様を見る事が出来ませんでした。

ようやく訪れる事が可能になった頃にはすっかり暖かくなってて、山里は春爛漫。
小さな花々が咲き乱れてました。
一年に一度の大切な季節を味わい損ねて、ちょっとばかりショックが大きかった。
今年は休日を普通に取れそうなので、せいぜい頻繁に足を運んで、年若い春を見つけたいと思います。

という訳で先々日の土曜日は、車中での昼食後のお昼寝もそこそこに、車外へと被写体を探しに出ました。
田んぼの畦道はまだまだ枯葉色。


でも地面に目を近づければ、オオイヌノフグリがポツポツと青紫の花を咲かせ、ヒメオドリコソウの幼い葉っぱが地面を覆っているのを観察できました。
幼い葉っぱはひげひげです。

三話

2011-02-07 06:55:14 | Weblog
日曜も土曜と同じくすっかり「春」な一日でしたね。
近所のお家の庭にある梅の木がピンク色の花を咲かせていました。
ピンク色でふんわりと咲くので、梅らしい重さがなく、満開になると桜のように見えます。
春に見かけるといつも写真に撮りたいと思うのですが、残念ながら結構奥まったところに生えているのでいつも断念。
横を通る時、ちらりと眺めて春を感じさせてもらってます。

日曜は外でテニスを楽しみました。
穏やかな一日。
まったく寒くなく、風も無く、気持ちよくボールを打てました。
ちょっと成長したかなと思うのは、ストローク。
試合の中でラリーになると、すぐにオーバーかネットしてしまうフォアハンドが相手のスピンの勢いに負けず、浅いボールにはなるもののミスを少なく返せました。
ストロークの練習での注意点を意識してできたかな。

テニス後、食事してCafeでコーヒーをいただきました。
車に乗せてきてもらったので、アイリッシュコーヒーを注文。
たぶん、初めて飲みます。
これがなかなかいけました。
ホイップクリームが薄く乗ったコーヒーとアイリッシュウイスキーが別に出てきました。
お好みの量、ウイスキーを合わせれるようにしてくれているよう。
まずウイスキーなしでコーヒーだけで味を見、ウイスキーを入れて比較してみました。
クリームで柔らかになったコーヒーの苦味の向こうにアイリッシュウイスキーの甘みが存在する。
絶妙な配分でコーヒーとウイスキーの両者が表裏一体となり、味わうことができました。
自分でも試してみようかと思いましたが、これはきっとプロの技でこんな風には仕上げられないでしょうね。


春節

2011-02-06 00:02:42 | Weblog
節分過ぎて、立春を迎え、昨日までの二日はほんの少し春の気配を感じさせる日が続きましたね。
「あったかいなあ。」と周りの人は言いますが、私にはどうしようもない寒さが一段落し、普通に寒い日になった感じ。
なんにせよ、暖かくなったのは変わりないことで、うれしうれし。


しかし旧暦で新春を迎えたとたんのこの変わり様。
風の神様が暦に合わせ、指をパチンと鳴らしてクルリと気候を変えたかの様ですね。
寒さが緩んで今一番嬉しいのは、夜の睡眠が寒さで妨げられない事。
朝、目覚ましが鳴るまでぐっすりです。
春眠暁を覚えずを一歩先行く感じ。

そんなことを考えていたら、今日はも一つ暖かくなりました。
今日は私でも寒さをほとんど感じない、春の雰囲気たっぷりの日でした。
体感温度はもちろん、空は春霞を思わせる霞み方。
先週までのクッキリとした青空はどこへやら。
北の方の山も稜線はぼんやりとし、太陽はベールに包まれ直視できます。
これを春と言わずしてなんと言おう。



今週はずっと暖かいようで。
この後の寒の戻りが厳しくありませんように。

ビールもほろにが

2011-02-05 01:38:46 | Weblog
前回の続き。其の四

洗濯を終えて、部屋でぼおっとしてたら眠くなり、うたた寝してしまいました。
寒くて目を覚ますと外はもう暗い。
うー、寒い。
晩飯はどうしよう。

バリウムを容易に排出するためには、いつもより水分を多く摂る必要があるそうです。
体内に水分を蓄えて置けば、腸からの水分吸収を抑制でき、バリウムが固まりにくくなる。
なのでお酒を飲むのはあまりよろしくない。
体内でのアルコール分解に水を使うから。
しかし、ドック前日は飲酒禁止だったし、ドック明けした日はやはり飲みたい。(しっかりアル中ですね。 )
いつものウイスキーだけだと、飲んだだけ水分が失われそうなので、半分ビールを飲む事にしよう。
ビールなら95%水分だから、分解に必要な水分を自分で補えるはず。
と、勝手な解釈。

しかし寒い中飲むビールは美味しくない。
やはり喉が乾いているか、体が暖まっている状態で飲みたいな。
よし、銭湯に行こう。
熱い湯に浸かって暖まるのだ。
いつものスーパー銭湯へわざわざ車を出すのも億劫だし、久しぶりに近くの銭湯に行ってみよう。
歩いて5分の所に昔ながらの銭湯があるのだ。
あの熱い湯で体を暖めビールを飲もう。

そうと決れば、まずは夕食を調達だ。
商店街の惣菜屋で四品選択し、スーパーで発泡酒とつまみを手に入れ帰宅の途につく。
そこでちょっと心配が。
銭湯、今日お休みの日じゃないよな。
いやもっと悪い事に、なくなってたりしないだろうな。
ずいぶんご無沙汰してるからなあ。
タオルと着替えを持って出掛けたはいいが、やってなかったら悲しすぎる。
遠回りだけど確認しに寄って行こう。

街灯が減って暗くなった道を行くと、煙突が見えてきました。
角を曲がると、おお、まだありました。
ホッとしたけど、なんだか変だ。
入り口に貼り紙が…。
ありゃりゃ、悪い予感的中。
廃業しちゃったようです。

今の時代、銭湯なんて続けて行くのは厳しいんでしょうね。
今の部屋に越して来た時は、も少し離れた所にあと二軒営業してて、なんて古い町なんだと喜んだものですが、次々と店を畳んでしまいました。
夏の夕暮れにシャンプーのボトルを覗かせた桶を抱えて歩く人を見ると、下町の風情だなと思ったりしたのですが。
そんな風景は温泉地だけのものになっていくようです。

仕方ないので部屋にあるユニットバスでたっぷりシャワーを浴びてからビールにしました。

噴水

2011-02-04 01:48:22 | Weblog
前回の続き。其の参

人間ドックを無事終えて、お昼過ぎ、部屋へ帰って来ました。
いいお天気なのに、この寒い部屋で残り半日過ごすのか。
仕方ない。

洗濯をしておこうと、カーテンを引き窓を開けベランダに出ようとしたら、あれ…ベランダが濡れてる。
いつの間に雨が降ったのだろう?
いや、左の方からまだ降ってる?

そちらの洗濯機に目を移すと、ぎょぎょぎょぎょー
洗濯機が辺り一面に水を撒き散らしてます。
ブシューって感じで上方に噴き出してます。
ぎょぎょぎょぎょー
なんでなんで?
どっか壊れたの?
濡れたサンダルをつっかけ、近づいてよくよく見ると洗濯機からではなく、壁の蛇口と取り付けたホースの間から噴き出してます。
蛇口を閉めてみると噴出は止まりました。

…ふう、驚いた。
噴き出してた箇所を見てみると、ホースのねじ込み部が緩んでいました。
昨晩洗濯した時はなんともなかったのに。
昨日の朝は寒くてホースの水が凍ってたし、昨日より寒かった今朝は当然、他の日も氷結してただろうから、ホースが膨張して徐々に緩んじゃってたんでしょうね。
しっかり締め付け直して置きました。

しかしいつから噴出してたのだろう。
洗濯機の周りはびしょびしょだし、洗濯漕には蓋の隙間からしか入らないはずなのに1/3くらい水が溜まってる。
まあ、この時間に発見出来て幸運だったか。
人間ドックで昼に帰って来てなかったら、午後も夜もずっと噴出し続けてたでしょうから。

月末の水道代請求が恐ろしい。
たはは。