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日差しと寒さといろどりと

2010-11-13 00:15:06 | 山行
…続き



朝は天気が良かったのに、雲が広がり日差しが遮られるようになりました。
紅葉は光が当たるのとそうでないのとでは、その鮮やかさがまるで違います。
少し色褪せて寂しくなった林をどんどん登って行くと、笹原が現れ見晴らしが利く場所に出ました。
谷の向こうの山肌を一部だけ太陽が照らし、スポットライトのように位置が移動していきます。
そこだけ生えてる樹種が違うように、クリアに輝ききれいです。
その眺めも束の間、鮮明な残像を残し、また全てが陰ってしまいました。
空を仰ぐと太陽はしばらく顔を出してくれなさげ。
せっかく見晴らしのいい所に来たのに。
残念。

お昼を過ぎてたので、そこで昼食にしました。
風が通り日差しも無いので冷えて来ます。
暖かい物が飲みたくなって、小さな携帯コンロが欲しくなりました。
こんな山中で香る熱々のコーヒーが飲めたらおいしいでしょうね。

9月末~10月初旬に北の方の高山で紅葉観賞するときは、見頃の林でもシャツ1枚で居られる快適な山歩きができるのに、近畿でこの時期山に登ると重ね着しても寒くて震えます。
同じような色づき具合だから、同じような気温のはずなのに、不思議です。
北方で紅葉が早いのは、夜間の冷え込みが激しいからなのでしょうね。
きっと。

彩り増した木々を日が陰った中何枚か撮影し、下山する事にしました。
下りは上方から俯瞰できるからか、踏み跡が繋がって行く先が良く分かります。
振り返り見上げるとやはり分からない。
上りと下りでしんどさ以外にこんな違いがあったりするんですね。
あまり迷うことなく下山できました。


今回歩いた標高は800m~1000m位の間。
800m位がいい頃合いとにらんでいたのに、1000m以上の所が良かったようです。
またしても予想を外してしまった。

車に帰り着く頃には青空が戻り、寒さも和らいで心地よい秋の日が戻ってきました。
なんで今頃。
ぶー。

雨乞岳

2010-11-12 00:45:10 | 山行
紅葉が近畿の山にもやって来ました。
11月は遠くまで行かなくても近くの山で紅葉狩りが楽しめます。
鈴鹿山脈にある雨乞岳を歩いて来ましたのでそのお話しを。

雨乞岳は標高1238m。
滋賀県から三重県の湯の山温泉に抜ける鈴鹿スカイラインを上り、県境の武平峠から入山します。
山のガイドブックに流域のコクイ谷の紅葉が美しいとあり、前々から時期を合わせて訪れたい山でありました。
今回は登り始めた時間が少し遅かった事もあり、山頂は目指さず、紅葉が美しいというコクイ谷観賞が主目的です。

登り初めは檜に落葉広葉樹が混じる混交林で、早くも登山道上に三股の黄色い落葉が敷きつめられ鮮やか。

しかし見上げてもそんな見頃の木は見当たらず。
もう散った後だったのでしょうか。
周りの広葉樹はまだ黄緑色が優勢、ポツポツといい色合いの木があるくらいで、これから色づいて行こうとしているところ。
そこだけ気の早い樹種があったようです。

先へ進むと広葉樹の割合が増して、そこここに見頃の木々が増えてきました。

登山道にも赤い落葉が散って期待感が高まります。
一度標高900m位まで登り、谷へと下ります。
道は比較的平坦な林の中に踏まれ、小さな川に沿って歩くのでたびたび渡渉が必要で、正しい道を逸れる事が多くなりました。
ルートファインディングの難しい山道です。

下るにつれ周りの木々は再び緑を濃くするよう。
コクイ谷とクラ谷の分岐点に到着。
美しいと言うコクイ谷はそこからさらに標高を下げて行きます。
うーん、もっとあおくなっちゃうのか。
視界が黄色や橙で埋まる道を歩きたかったけど、それは叶わないようです。
コクイ谷は諦め、標高を上げる山頂方面のクラ谷への道を選択しました。

・・・続く

晩秋のあれこれ

2010-11-11 00:19:14 | Weblog
今朝起き抜けにベランダへ洗濯に出ると、目の覚めるオレンジ色の朝焼けが見られました。
うわぁ。
寝ぼけた頭がすっと覚醒。
空の下のごちゃごちゃした街が、海や草原だったら、カメラを引っ張り出して来てしまうだろう空の色。
そうなったら撮影に時間を取って遅刻してしまうところでした。

  

ずいぶんと日の傾きが大きくなりましたよね。
通勤経路の途中、地下街から階段を上り地上に出る所があるのですが、出てからしばらく閉ざされた地下から解放された感覚が気持ち良く、季節や天気で変わるその朝の雰囲気を感じるのが通勤時の楽しみ。
最近は晴れた朝、歩く先のビルに斜めに陽が差し、うっすらと霞む眺めに惹かれます。
肌色の石の外壁が朝の柔らかい光にマッチしてすがすがしい。
秋の爽やかさと冬の気配、両方を感じてしまいます。

  

近ごろ食事がおいしい。
昼食のなんてことはないお弁当が、お昼前になるとやたら恋しい。
お腹を空かせて食べれるのも理由の一つでしょうけど、少し前までこんなにおいしく感じなかったな。
焼き鮭の塩気、肉じゃがのだし汁に浸る糸こんにゃく、フライの衣まで、味蕾が料理の味の違いを拾い取る様をまざまざと感じる事ができます。
寒くなると味覚も鮮鋭になるのでしょうか。

  

こんな事を楽しめる心持ちでいられるのは幸せです。

身軽になった日

2010-11-10 00:00:42 | Weblog
帰宅途中、いつものように夕食を買うべくスーパーへ入店。
今日は時間が早いから惣菜がたっぷり残存。
近ごろ洋物のメニューに傾倒していたので、和な献立を選択。

朝の果物はバナナがまだあったな。
牛乳も…、あったな。
ヨーグルトも、買い置きが存在。
菓子は…、食したい気分が不在。
パンは明日までもつし。
酒は昨日買ったし。

かごには珍しく、夕食の惣菜二品のみ。
こんな日もある。

レジで会計、697円也。
小銭入れにある硬貨も、・・・あれれぴったり、697円也。
……えーい、ちょうど出しちゃえ。

手のひらにある重みの無いそれは、持ちなれた小銭入れではなくなり、存在感の薄い何か別モノに変貌。
不思議な物体と化した小銭入れらしきものをポケットに収め、スーパーを後にしました。



成果と反省(いやなタイトル)

2010-11-09 00:24:44 | テニス
先週末、久しぶりにテニスの草トーナメントに出場してきました。
その試合内容について書き留めておきたいと思います。
自分には少しレベルの高い大会にエントリーしたので、結果はけして良くはなかったのですが(1勝3敗)、勉強になったのと一つ勝てたのが嬉しくて、なんだか満足した週末になりました。


まず良かったのは相手の陣形に合わせた対応が取れた事。
相手のトップがネットにベタ詰めで、ポーチ狙いの戦術。
いくつかうまく決められました。
で、ゲームの中盤からロブを混ぜた組み立てに変更することができました。
角を狙い過ぎてミスするポイントもありましたが、いつも試合が終わった後気付く事にすぐ対処できたのが嬉しい。
今回気が付けたのはこんな分かりやすい対応だけでしたが、もっと細かな所にも気付いていきたいですね。

もう一つはサーブ。
ダブルフォルトが激減。
ダブルフォルトがなくなった訳ではないのですが、減らせたなあと実感。
いつもサーブを落とす時はダブルフォルトを重ねる時で、へなちょこサーブでも入ればキープ率は高かったので、ファーストサーブは封印して、でもしっかり振って入れるセカンドサーブを一本目から打っていきました。
つまらないんですけど、これが今の実力と戒めて最後まで我慢できました。
それでもダブルフォルトしたのはファーストがイメージ通り打てなかった時。
セカンドを打つ時、微修正でなく大きく修正しないといけない時がダメでした。
ファーストと打ち方が変わっても絶対入るセカンドサーブが欲しいなあ。

反省点は何か。
まだまだ準備が遅く、速いボールに対処できず、リターンをクロスに返せなかった事。
ストレートに返り、ほとんどが前衛の餌食に。
速いサーブは初めからストレート狙いにしてみようか。
案外アレイの厳しいところに飛んでくれるかも。

あと、味方のペアがセカンドサーブのとき、リターンをセンターに思いっきり叩かれたのですが、自分のすぐ近くを通っていったボールに反応できなかったこと。
3つもやられた。
反応の遅さは年なのかなあ。
いや、全てのボールを返すつもりでいなかったから見逃したんだ。

ポーチにほとんど出ることができなかった。
前衛の役割を果たせていない。

スマッシュミス2つ。
チャンスボールを決められないのが相変わらず。

練習で意識していたストリング面にボールが転がる感触を感じつつ打つというのも出来ていたかどうか疑問。

まあ、ひとつづつ改善していくしかないですね。
今回、2つ改善できたと言うことで、ひとまず良しとしたい。
また、エントリーしなければ。

車上からの写真

2010-11-06 01:38:38 | その他旅行き
ちょっと蛇足な感のある記事ですが、トロッコ編最終話という事で少しだけ…

雨はまだ降っていましたが、帰りのトロッコは窓無し客車に乗ってみました。
ほぼ満席になり人の並ぶ様が鉱山の人夫を運ぶトロッコを彷彿とさせました。
乗ってたのは酔っ払って騒々しい団体客でしたけど…。

行きの反省から帰りはしっかり左端の席を確保。
さすがに端っこだと多少雨が入って来ます。
カッパを着てる人もいて、雨の日はそれが正解のよう。

暗くなりつつある中、景色の撮影に勤しみましたが、走る列車から写すのは難しい。
通過する鉄道設備がいちいち写り込みます。
シャッターを押すタイミングを図っていると、通り過ぎるし。
スピードを落とした時に撮ったある駅の写真。


これが一番ましな奴なので、悲しい限り。
でも、雰囲気は伝わるかなと期待。

以上でこの旅のお話しはおしまい。
今度は晴れた日に来るぞ。

雨に沈む欅平

2010-11-05 01:12:48 | その他旅行き
帰りの列車は二時間後に予約していたので、それまで駅周辺を散策しました。
晴れていればいろいろ見て廻って、すぐ時間は経つのでしょうけど、雨は降り続いており、そんなに間が持つかなと心配。
だったのですが、写真を撮っていたらあっという間に時は過ぎ、ちょうど良い滞在時間でした。

駅舎を出て雨の下坂道を下ると、碧い流れに橋が渡され、霧を抱き墨色に色彩を落とした渓谷沿いに遊歩道が設置されていました。
二方向に道があり、まずは近くの人喰岩と名のついた場所へ。
大きくえぐれた岩の下に歩道が繋がっていて、なるほど口の中に入って行くよう。
雨もしっかり遮ってくれる深さです。
転落防止のコンクリートの低い壁が不粋で写欲は湧かず。

道を引き返し、今度は猿飛峡の方へ歩きます。
こちらはなかなか歩きでがありました。
遊歩道は蛇行する川に沿って奥へ奥へと伸び、深く切り立った渓谷が角度を変えて次々と現れます。
流れる水が美しい。
大した深さは無いのに、碧く見えるのはなぜでしょう。
しぶく浅瀬の白さが際立ちます。
晴れたらどんな風に表情を変えるのでしょうか。

遊歩道は落石の危険回避の為か、時折トンネル状の通路を通したりして、終着点に到着。
川原の大きな平べったい岩の上に東屋があり、猿飛峡を眺めつつしばし休息。
帰る時間が来てしまった。
雨の弱くなった中、欅平駅へと来た道を引き返しました。


<霧登る>


<深みの碧>


<雨も好き>


<峡谷を覗く>


楽しきかなトロッコ

2010-11-02 00:51:00 | その他旅行き
定刻となり出発です。
ガタガタゴトゴトと、揺れて進む。
うーん、トロッコだぁ。
乗り心地といい、楽しさといい、ホントに遊園地の乗物です。
スピードが出てくると、音がすごい。
ガーガー、ゴーゴー音たてて走ります。

鉄路は鉄橋を越え、トンネルをくぐり、駅を過ぎ、変化があり面白い。
景色は前半、進行方向右手に川が流れ、その向こうに対岸の山を眺める事ができるので、車両右側に座るのがお薦めです。
私は左側に座っちゃったので、たくさんシャッターチャンスを逃してしまいました。
渓流の流れは透明で青みがかってとてもきれいです。
山の斜面の木々はほんのり黄色く色づき始めてました。


線路は単線で、途中にいくつもある駅で帰りの列車とすれ違います。
あちらもたくさんのお客さんが乗ってて、手を振り合います。
みんな童心に帰ってますね。
窓の無い客車にもたくさん座っていて、雨でびしょ濡れになるという事はなかったようです。
それなら窓付き客車に変えなければ良かった。
やはり開放感が違いますよね。

駅はたくさんあれど、途中下車できるのは二駅だけ。
今回は終着駅の欅平まで乗りましたが、別の機会に来る事ができれば、途中の駅でも降りてみたいものです。

線路は行程の半ばを過ぎると、反対側の岸に移ります。
一時左側に川が見え喜びましたが、そこからはほとんどがトンネルの中。
ますます音は激しく響き、やかましい。
と思えばトンネル内で停車したりして。
壁は手を伸ばせば触れられる、すぐそこに。

そうこうする内に、終点欅平駅に到着です。
一時間以上乗っていましたが、そう感じなかったのはやはり楽しんだからでしょうね。

<欅平駅>