登山道にも

2020-05-27 21:36:57 | 山行
何日か前のニュースで今年の夏は富士山の登山道が閉鎖されると聞いた。
山小屋も全て休業。
富士山は人気の山だから、登山道が渋滞して屋外とは言え密集状態になるのを避けるためかと思ったが、山小屋の休業が先に決まったらしい。
よほど健脚でないと日帰りなんて出来ないから、ほとんどの人は山小屋に宿泊しなければならない。
すし詰め状態で泊まることになるから、よほどボロい小屋で隙間風が入るようなところでなければ三密になるわけだ。



他の山が今夏どうするのかは情報を得ていないが、日本アルプスなんかの人気の山小屋は、やはりぎゅーぎゅー詰めになるから休業することになるのだろうか。
街のお店のように入室制限する訳にはいかないからなあ。
コロナ禍でいくつも企業倒産しているが、体力のない小さな山小屋は経営継続断念してしまうかも。
深山へはテント泊でないと行けない、なんて時代が来るのかもしれない。



山小屋は登山者を泊めるだけでなく、従業員の方達が付近の登山道の整備もしていると聞いた。
崩れたりして危険な場所を補修したり、雪渓上にルートを表示したり。
山小屋を使わなくても、そんな有志の方々のおかげで安全に登山できていることを忘れないようにしないといけない。
もしも山小屋が無くなる事態になってしまったら、深山にある利用頻度の低い道やバリエーションルートから自然に返って行くことになるのだろう。



登山も人間の営みだから、コロナウィルスは見逃してはくれない。
でも山の自然にとってはうれしいことなのかもしれない。
配慮の足りない人間に踏み荒らされずに済み、植生の守られる場所が増えるかもしれない。
いや、反対に登山道が明確でなくなると好き勝手に歩かれて、逆の事態になるかも。
どちらにせよ、我々利用者の意識の問題であることは変わらないということか。





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