春の野と道迷い

2024-05-08 06:27:30 | 山行
さて、話題はGW前のものしかないので、酒滴神社を参拝後、虚空蔵山へと向かうお話に戻る。
しばし南に歩いたあと、道を西へと取り田畑の間を抜けて山へと近づく。
周りの景色は春いっぱいである。
田んぼは田植えまでまだ間があるようで、一面に草が覆い柔らかな表情。
向かう山は新緑の木々でまだらに輝いていた。



そんな行く手は山なのに車の走行音が聞こえてくる。
地図を見ると、山の手前に舞鶴若狭自動車道があった。
小ぶりのザックを買ったので、身体の前に抱くように負ぶって歩け、ポケットからすぐに地図が取り出せる。
ここ1、2年、山を登りに来るたび道を間違えているので、今日は必要な時はそうして歩いて地図を見るのを億劫で無くした。
高速道路をくぐった先の側道に虚空蔵山への道標があり、そこから右へ登山道に入ると書いてあった。



高速をくぐり側道を歩く。
スタート地点の藍本駅で見たのと同じ近畿自然歩道の案内図があり、安心して進む。
側道も新緑の緑で、そこにミツバツツジの紫が所々に色を添え、殺風景な筈の高速道路側道がとても魅力的に映った。
日差しもあたたかく気分良く歩く。



んー、道標はまだかな、結構歩いたぞ。
地図を確認。
あれ、虚空蔵山への曲がり角は側道に入ってすぐのところにある。
これは歩き過ぎだ。
そんな道標と登山道あったかな、と側道を引き返す。



途中、山肌を上る鋼鉄製の階段があったが、これは高速道路のなんかの設備だよな。
結構行き過ぎてるな。
先ほど高速の下をくぐった場所が遠くに見え、その手前に近畿自然歩道の案内板が見えた。
近づくと案内板のこちら側に登山道があった。
ありゃ、さっき向こう側から来た時は気づかなかったぞ。
案内板が今の道で間違いないよと教えてくれていると安心し、裏側の道が目に入らなかったんだな。
この案内板が道標だったのか。



思い込みって怖いなあ。
ああ、またしても道を間違えてしまった。
地図をすぐに見れるようにしてても、見なければ意味ないんだよなあ。
記憶して歩く時は次に曲がる方向だけでなく、分岐までの距離も気に留めるようにしないといけないな。