呪縛

2019-01-17 06:33:37 | Weblog
夢は不思議である。
不思議なのは夢というより脳の仕組みのほうか。
脳の活動は電気信号でもって行われているそうだから、五感も思考も電気の流れ方次第と考えれば納得できる不思議か。
浅い眠りの終わりに見た夢で、なにやら仕事で覚えておかねばならない作業手順があって、忘れたらこの後の仕事に影響が出そうで頑張って覚えようとするのだが、覚えられない。
覚えねば覚えねばと思うだけの夢で、物語は前に進まない。
そしたら目覚ましが鳴って目が覚めた。
途端に現実世界では覚えておかねばならない作業は何もなく、あれほど切迫感をもって迫ってきた要求がどこにもなかった事がすっと認識されて、夢というのは現実がどうあろうと圧倒的絶対感でその状況を押し付けてくるのだなあと、少し怖かった。
覚えねばならない作業が何であったかはすぐに忘れたが、縛り付けられていた要求事項が雲散霧消した感覚はしっかり残り、こうして記事に出来ている。
ちょっと脳の機能がおかしくなって、電気信号が誤って流れたら、現実世界で悪夢を見ることになりはしないか。
そう考えるとこれまた怖いのである。