岡電

2018-12-11 06:37:27 |  2018-2019瀬戸内逍遥


岡山市には路面電車が走っていた。
知らなかった。
いや多分、前回犬島を訪れた時見てるはずで、知ってるのに忘れてしまったというのが正しいか。
思えば岡山駅にはそれはもう頻繁に来ているが、駅から出ずに四国への電車に乗り継ぐばかりだ。
街に出ないと記憶にも残らないよな。
今回初めて岡山市内を観光したわけで、なんか不思議。



これは私だけの感覚なんだろうけど、路面電車が走ってる町はとても少ないと思っており、路面電車で有名な町以外で走っているのを知ると、とても意外な気がし、そして嬉しい気分になる。
まだ路面電車頑張ってるんだなあ、と。
路面電車はやはり特別な交通機関なんだなと思うのである。



岡電もそのうちのひとつだ。
岡電は岡山電気軌道の略称だが、この名前でネット検索すると岡崎電気軌道という会社もヒットする。
なんですと、岡崎市(愛知のね)にも路面電車が走ってるのか?とびっくりしたが、こちらはさすがに廃線となっていた。
全国路面電車の走る町一覧みたいな資料を見てみたくなるが、今回のような偶然の出会いを期待して、調べずにおこう。



さて、岡電は岡山駅前から直線に延びる通りの中央を走っている。
眺望が効くので、望遠レンズで狙ってみた。
路面電車を撮る時いつも困るのが、隣の道路を走る車が電車を隠すことだ。
いいところに電車が来るのを待って待って、さあ撮ろうとしたら被られた、なんて事態が続出する。
そんな写真を連れに見せたら、それがいいんじゃない、などとおっしゃる。
そんなもんなんだろうか。



岡電の車両は日本の昔ながらの路面電車タイプのものと、ヨーロッパに走ってそうな低床タイプのものがある。
低床タイプのに乗ったら、座席がとても個性的なデザイン。
外観の未来的デザインからは想像できない木目調の柔らかなもので、そのベクトルの違いが面白い。
長い車体は中央で折れ曲がるようになっているのだが、その連結部も面白い。
車体の幅のままの通路なのだが、カーブでは大きな蝶番が回っているような動きをする。



昔ながらの方の内装はイメージ通り。
らしいロングシートにつり革が左右に揺れる。
でも壁に何気にネコの足跡が描かれてたりする。
後楽園最寄りの城下駅までの行きと帰り、ほんの三駅だけ乗せてもらった。