七福神を巡って思ふ

2016-01-09 23:32:58 | その他旅行き
お正月の3日、午前中に品川に着いたので、大きな荷物をコインロッカーに預け、東京観光へと繰り出した。
年末の上野アメ横的な正月の風物詩は何かないかと調べていたが、ピンとくるものがない。
ネット上の口コミ的オススメで知ったのが、深川七福神巡り。
歩いて2時間程度とのことで、お休みに摂取したカロリーを消費するにもいいかしらん、とここに行くことに決めた。



都営銀座線の森下駅から出発。
まずは寿老神の祀られている深川神明宮へ。
ここから深川稲荷神社の布袋尊、龍光院の毘沙門天、円珠院の大黒天、心行寺の福禄寿、冬木弁天堂の弁財天、富岡八幡宮の恵比寿神、と廻った。
深川七福神のホームページがあって、スマホを見い見いそこに載ってる地図を頼りに歩く。
お正月に15日までだけこれら七福神のご尊像は開帳されるらしい。
またその期間は御朱印を受ける色紙や、笹と七福神の顔を模した鈴をいただけるらしい。(要初穂料)
笹の入ったビニール袋や、色紙の入った封筒を持った人がたくさん歩いているし、オレンジ色の幟がコース上に並んでいるので、この時期は地図を首っ引きで調べなくてもだいたい歩けそうだ。



授与鈴の七福神がかわいかったので、写真を撮りたくて手に入れようかと思ったが、部屋に飾れる場所がない。
それに写真を撮るのが目的の半分以上だな、とも思い、なんか動機が不純で福も逃げていきそうだとやめておいた。



せっかくご尊像が開帳されていたのだが、それを写真に撮れるかというと私には畏れ多くて撮ることができない。
街角にあるその地の紹介版に、そのご尊像の写真が載ってたりするので撮ってもいいんだろうけど、なんだかなあ。
なので写真はなんだこりゃですみません。



七福神は上述の三社四寺にあり、いろんな祀られ方をしていた。
その社寺のご本尊だったり、摂社として境内の横にあったり。
中にはご本尊を祀ってる本殿の初詣客をしのぐ行列を作ってるところがあって、肩身が狭い思いをしてるのではとお節介なことを考えた。
神様仏様の世界には嫉妬なんてないことを祈る。
うわあ、罰当たりな考え。
私も七福神巡りが目的なので、七福神のみお詣りさせてもらった。



七福神を巡りはしたが、全ての神様にお詣りしたわけでは無い。
人数に多少はあるが、どこも必ず行列ができており、並ばねばお詣りできなかった。
数名並んでいるところだけ少し待ってお詣りし、長いところはパス。
これじゃあ、福は授からないな。
その上、小銭を十分に用意するのを忘れて、持ち合わせは500円玉1枚、100円玉1枚、10円玉2枚、1円玉1枚。
お賽銭に500円なんて大枚をはたいたことは無いし、1円なんて失礼な気がして使ったことはない。
てことで供えた賽銭は差をつけてしまった。
寿老神で10円、布袋尊は行列長くパス、毘沙門天で10円、大黒天は賽銭なしで、福禄寿は行列長くパス、弁財天も賽銭なしでと思ったが、お堂の方がお詣りする人が賽銭を入れる度に鐘を鳴らしてくれ、賽銭なしは非常にお詣りしづらく(別にいいんだけど)、小心者の私は100円浄財してしまった。
これまでも各所で弁天様には度々お詣りさせてもらってるので、芸事のご利益があることを祈ろう。
最後の恵比寿神の行列が一番長く、当然パス。



七福神の神様は言い伝えというか出処がそれぞれ違う。
異国の神様が多い。
それ故どうお詣りしたら良いのか分からない。
とりあえず鳥居の向こうに祠があれば、神式に柏手打ってお祈りし、お寺のご本尊なら南無南無とお祈りした。
弁財天だけ唱えるべき真言(なんとかソワカ、ってやつ)が書かれていたので助かった。
しかしお寺の境内の摂社で鳥居もなにもない場合、神様なのか仏様なのか判断できない。
自分はお詣りしてないが、福禄寿の六角堂がどうしていいやら。
横から眺めてたら、お詣りする方々も柏手打ったり打たなかったり。



深川七福神のホームページには、下町情緒にも触れつつ廻れるとあったが、雰囲気のあるのは龍光院の毘沙門天までの資料館通りくらいかな。
私みたいな出が田舎者の目にはその他の通りは都会に見えて、下町って感じではなかったな。
最後に行った恵比寿神がある富岡八幡宮が一番盛況。
隣には成田山もあり、露店がたくさん出店していて、お正月の雰囲気いっばいだった。
遅い昼食を食べて、門前仲町駅から品川駅に荷物を取りに戻った。