ようやく思いを遂げた

2015-04-20 23:23:32 | 山行
何年前だったか忘れたが、カタクリの花を撮りたいと初めて思い、山頂の公園にカタクリが咲くという山に登った。
が、遊歩道のはるか遠くに一輪咲いているのを見つけただけ。
次の年だったか、別の山でカタクリの花を見つけるも笹の葉に埋もれ、撮った写真もピンボケ。
その後は毎春カタクリの花を思いつつも具体的行動には出れずにいた。
カタクリって身近な花のイメージがあったが(子供の頃見た訳ではない)、里山が昔の様な機能を果たさなくなって激減していることを知り、あきらめ気分が出て来たからだ。

今春は久しぶりに事前調査してみた。
ネットでカタクリの咲く地を調べるとヒットする面白そうな所は関東の山ばかり。
それでも関西でヒットしたところに小塩山(おしおやま)があった。
京都の西山にある。
地元の自然保護団体が防獣ネットを2008年から設置することでシカの食害を防ぎ群落が戻ったとのこと。
関東地方のカタクリ群生地ほどではないにしても、たくさん咲いている様なのでありがたく訪れる事にした。

心配はもう花期が終わってるかもしれないという事。
そうであっても来春来る時に時期を計れるよう、どれくらい過ぎているかを確認できればいいだろうと駄目だった時の理由にした。
当初は日曜日に行くつもりだったが、週初晴れだった日曜の天気予報は日に日に悪くなり、金曜日には雨になったので急遽土曜日に繰り上げた。
土曜日は天気予報どおり晴れ、日中は20℃まで上がる暖かな日となった。

登山の行程は省略(また別途)。
小塩山登頂後、山頂付近の保全地に向かった。
保全地は御陵の谷、Nの谷、炭の谷と3ヶ所あるようで、一番密度の濃そうなNの谷を選んだ。
そこは日の差す緩やかな斜面で、人一人が通れる幅の観察路が設けられ、一方通行で歩いて廻る。
他にもたくさんの見学者が。
防獣ネットを設置した自然保護団体の方が現地にたくさんいらっしゃり、お願いすればガイドしてくれるようだ。

落ち葉で埋まった斜面には、おお、咲いてる咲いてる。
夢にみたカタクリの群落が間近に観察できた。
花は思ったより小さかった。
斜面一面を覆う程の数ではないが、それでも結構な数が咲いてる。
花期としては終わりつつあるようで、疲れた花が半分くらい、蕾の株はもうなかった。
ギリギリ間に合ったようだ。
良かった。
カタクリ以外にもエンレイソウだとか、ミヤマカタバミだとか周りで声が上がるが、私の興味はカタクリに集中。
スミレの花に少し浮気したくらいで、あとはひたすらカタクリの撮影に終始した。
2時間弱も撮影を楽しんでしまった。