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春の夜の妄想

2017-04-07 00:44:52 | お酒
満開ですな。
花が枝からこぼれ落ちそう。
朝晩の通勤時間が年に一度この時期だけスペシャルだ。
なんだろう、今年は特に「さくら」に気持ちを持っていかれてる。



晩酌用の焼酎が切れたので、スーパーのお酒コーナーを覗いたら、いつもと違う商品が置いてあった。
「さくら白波」だって。
ぷふ。
もちろん手に取って、なに押しか確認しようと裏返したら、裏面にラベルはなく、白いすりガラスがつるんとしていた。



表のラベルには最低限の情報、商品名、原材料なんかしか書かれていない。
ああ、英語でなんか書いてあるな。
これが商品説明なのかな。
でも英語がダメな私には、ラベルデザインの一部でしかない。



芋焼酎か、どうしよう。
焼酎は最近泡盛なんかの米がお好みである。
こまごま説明してくれていると論理的に味を想像するが、なにも説明がないと雰囲気で味を想像するしかない。
芋で表すさくらな味かあ。



たまには芋もいいか、と買ってしまった。
情報量が少ない方がいいこともある。
さて、帰って飲んでみると、春らしい柔らかな風味。
ふんわり軽い飲み口。



もちろん商品名が先入観としてあるから、そのイメージが少なからず影響してるんだろう。
まあ、美味しく飲めるならなんでもいい。
暖かくなって来たし、庭付きの家に住んでるなら表に出て、朧なお月さんを盃に写して飲みたいところだ。


夏場が危険

2017-02-21 00:19:38 | お酒
今、はまってしまいそうなのが、昼ビール。
遊びに出掛けた休日の昼下がり、雰囲気のよいカフェでサンドイッチをかじり、飲み物にビールを合わせる悦楽を覚えてしまった。

昼食をお店でとる場合、サンドイッチとかハンバーガーを好んで選択してしまう。
なんかお休みの日の昼食な感じがするではないか。
飲み物はほぼホットコーヒー。
シングルオリジンだとベスト。
ところが先日入ったお店は、メニューにちょいと変わったビールが載ってて、味見したくてコーヒーから浮気してしまった。
ただ「ビール」とだけ書いてあったら注文しなかったろう。

出てきた小瓶のビールは紹介文どおり濃口で、味わいながら飲むタイプ。
サンドイッチを食べつつ、時々グラスを口に運ぶ。
夜飲みではまずあり得ない組み合わせだ。
サンドされた具材とビールの苦味がなかなか合うではないか。
小瓶一本で充分満足できた。
きっと酔うために飲んだのでなく、ドリンクの一種として味わったからだな。

昼間っからお酒を飲むなんて、アル中のおっさんにイメージが直結する。
真面目な私は 不良社会人のする行為だからと、したこと無いとは決して言わないが、避けてきた方だ。
これからは度々飲んでしまいそう。
いけない道に足を踏み入れてしまった。
今のところ明るい内からベロベロに酔いたいとは思わないから大丈夫そうだが、いつまた気が変わるか知れない。
昼間っからアルコールの匂いをプンプンさせた、だらしないおっさんにならないよう注意注意。




ちろり

2017-01-25 00:04:22 | お酒


宮城旅行のお土産に買ったお酒。
旅を思い出し味わおう。
松島で買ったのは日本酒で生もと造り。
やっぱり燗だよな。



ぬる燗から上燗くらいにして口に含むと、まず酸味が上腔へすっくと立ち上り、それが収まると軽やかな旨味が広がる。
豊かな味わい。
だけどあくまで軽快。
うまく醸してあるなあ。



燗が少し冷えてくると消えていた甘みが戻ってくる。
後口には苦味が加わり飲み応えが重くなる。
味は横に広がる感じだ。
こんな変化も面白い。



一緒に買ったちろりを使ってみた。
飲みながらお湯に浸けて置けば、燗が冷えるのを遅らすことができる。
燗したミルクパンを一緒にテーブルに持って来て、盃に注いではお湯に戻しして飲んでみた。
ふむふむ、確かに熱々で飲める時間が長い。
それはいいのだが、鍋からちろりを上げる度、付着してくるお湯が垂れて鬱陶しい。
布巾を用意する必要がある。



ちろりは口が開いているので、温めつづけるとアルコールの蒸散が激しそうだ。
口がすぼまっている徳利の方が蒸発量を抑えれそう。
それで思ったのがわざわざちろりを使わなくても、徳利でこれをすれば冷まさず燗酒を飲めるのでは、ってこと。
あちゃあ、せっかく買ったちろりの存在意義が問われてしまった。



まあ、アルミ製なので熱しやすく冷やしやすいはず。
早く冷したい時など、氷水に浸ければ冷蔵庫に入れるより速効性が期待できる。
常温の白ワインを冷やすのにワインクーラーを使うほど氷が無くても、デキャンター替わりにグラス一杯分ちろりに入れて、冷えたらグラスに移し、飲んでる間に次の一杯を冷しておく、なんて使い方も出来そうだ。
今度やってみよう。


水→農→畜 産物

2017-01-14 07:50:01 | お酒
三日目はすき焼き



<玉子>


<割った>


<溶いた>


<潜らせた>


子供の頃の味付けは砂糖に醤油だった。
最後はどん辛くなって、あれは塩分摂り過ぎてたな。
今は割りしたで薄口の味付け。
しかし玉子はなんでこんなにまろやかに味深くしてくれるのだろう。
素敵な調味料?である。



合わせたお酒はピノ・ノワール。
普段夕食に鶏肉以外の肉料理はあまり食べないので、牛肉と赤ワインの組み合わせはたまの外食かこんな時でないと試せない。
すき焼きは醤油ベースだけど破綻なく味を引きたてあってくれた。


学習した

2017-01-13 08:51:48 | お酒
二日目は湯豆腐


昔は年末年始に実家に帰ると、思う存分食べては飲んで、新年をお祝いしたものだ。
朝から雑煮を腹いっぱい、昼食もおせちを腹いっぱい、夕食はお鍋で腹いっぱい。
ちょっと居眠りした後、夜更かししてツマミをバリバリ、ウイスキーをクピクピ。
幸せな時間だった。

が、ここ2年ほどこんな食べ方飲み方をすると3日目には胃がどかっと重くなり、ろくに食べられない状態に陥るようになった。
歳である。
食べられず飲めないのが一番つまらない。
2年も続けば同じことをしても、今年は大丈夫、なんてことはない。
目に見える事態にならないよう今回はちょっとづつセーブした。

難関はそれを一緒に楽しんできた妹が、例年のように飲めや食えやと勧めてきたら困るなあとの心配があったが、妹も同じように歳をとった実感をもっていて、ストレートでウイスキーを飲むのをやめたそうだ。
お互い歳だなあと嘆きあって、夜更かしもほどほどにしたお正月であった。



湯豆腐に合わせたお酒は日本酒。
広島は竹原の宝寿ひやおろし。
ラベルには8月製造の印が。
ちょっと時間が経ってるな。
瓶を覆う新聞は7月31日付けの中國新聞だった。
全国紙で無いところは蔵元の工夫か偶然か、地方を感じられてよろしいな。
当然まずは燗して飲んだ。



ひとはだで…
口に含むと、むむ?無味。
その後これはなんだろう、濾過していないからか、酒粕の香り?と甘みが浮き上がる。
中途半端な温め方だったかな。
お味もそんなどっちつかずな感じ。

上燗で…
キレが増し、まず酸味が立つ。
甘みは消えてしまうが、この燗の具合が一番口に合ったな。

ひやで…
まずほんのりと甘みを感じ、甘みに旨味が加わって厚みが増していく。
甘みは徐々に消え、やわらかな旨みが代わって舌に残る感じか。



今ひとつ何かが足りない、逆に余計な何かがある気がするのは、瓶詰めして時間が経ってるからだろうか。
保存状態が悪い?
買ったお店の選択を誤ったかな。
瓶詰め日もしっかり確かめよう。


年始の贅沢

2017-01-12 00:23:15 | お酒
大晦日に元旦と、年を挟んだ二日間はコンビニ弁当の侘しい食事だった。
変わってその後帰省した実家では、数日に渡り美味しいものを食べさせてもらった。
やっぱり手料理は良いですなあ。
素朴な味付けが口慣れず目新しい。
土産に買って帰ったお酒と味合わせてもらった。
2017年年始の贅沢は食事から。

一日目
メインはかにしゃぶ


つゆぽん


薬味


大根あらおろしといくら


さら盛りおせち


合わせたお酒はワインで甲州。
甲州らしくさっぱり、透明感のあるやわらかな甘み。
鍋物との相性バッチリだった。
和食に合う白である。
ただ魚介の卵系の料理には難しい。
おせち料理の定番カズノコを食べて、不用意に飲んでしまった。
うげげ、やっぱり合わないなこれは。
過去カズノコと合うワインを飲んだことがない。




一本の満足感が違う

2016-12-20 23:43:10 | お酒
世田谷区、目黒区なんてところにあるスーパーは扱う商品が違いますな。
お酒売り場に専門店にしか置いて無いような珍しいビールがいっぱい並んでいてびっくりした。
当然いいお値段が付いてる。
これまた当然売れるから置いてるんだろうから、住む世界が違う人たちがたくさんいるんだな。
こんなことでそんなことに思い至った。
先日遊びにいった記念?に、ちょっと贅沢してIPAの小瓶を一本買ってみた。



さてどんなだろうか、グラスに注ぎ香ってみる。
ホップの香り爽やか、柑橘系?
口に含むとお味も香りそのまま柑橘系。
ホップの苦味はあるもののスッキリ飲める。



ラベルの黒さと悪そうなネズミの絵から、ガツンと濃い~のを予想したのだが、似合わぬさっぱりした口当たり。
飲み込んだ直後に湧く苦味が一番濃厚か。
しかしそれもスッと収まり薄れ、春霞のようにたゆたい消えていく。



うーん旨かった。
しかし、IPAっても色々あるんだなあ。
濃い~のあり、あっさりしたのあり、でもそれぞれ独特の味わいがあって面白い。
高価だから頻繁には買えないけど、また気が向いたら味比べしてみよう。




ティスティンググラス vs 盃

2016-12-04 19:29:47 | お酒
前回のお酒の記事でニッカウイスキーの麦焼酎をティスティンググラスで飲み、あっさりした味と評価した。
ところが、後日普段使いの平たい盃で飲んでみたらあれま不思議、ふくよかで膨らみある味わいに変わっていた。
ウイスキーの香りも味覚としてしっかり感じた。
この涼しい季節、変質した訳ではないだろうから、お酒の味が変わるとは考えにくい。
舌の受け取り方が変わったのだろう。



前回の感想はなんだったんだろうと疑問に思い、ティスティンググラスでも再度飲んでみる。
すると口腔への流れ込み方が違うようで、舌の上をスルリと喉へと通り過ぎた。
ははあ、確かにあっさりしている。
盃で口に含んだ時は横に広がり舌の上に留まる量が多かったぞ。
舌の横の端の味蕾でも多くの味を感じ取っている。
それどころか舌の側面を回り込んで舌の下側でも刺激を感じた。
下側で味を感じれるのか知らないが、そこからも舌に旨味が染み込んでくるように思えた。
味覚を感じる場所が口のなかいっぱいで、だから厚みある味わいと感じたのだろうか。
普段芋焼酎はこの盃で飲んでたから、比較されたニッカの麦焼酎は不利な戦いを強いられていた訳だ。
申し訳ない。
ちょっと評価を良くしたのでここで訂正しておく。

<味蕾>


しかし驚きである。
酒器でこんなに酒の味が変わるのか。
でもそれは意識せずに飲んだ場合で、ティスティンググラスでも口の中に意識的に残して横に広げれば同じような味になるのでは。
試してみた。
…?、うーんやっぱり盃の方が重厚感がある気がする。
なんでだろう。
思い込みか?
酔っぱらってきたか?
この評価は本当なのか再検討が必要だな。
もう残りわずかなので、他の酒でも比較してみよう。






麦はやっぱり麦だった

2016-11-12 20:11:12 | お酒


スーパーでこんな焼酎を見つけ、買ってしまった。
ボトルもラベルも焼酎としては旨そうに見えないが、裏面の説明書きに魅かれた。
ヘビーピートタイプウイスキーを熟成させた樽で貯蔵した麦焼酎をキー原酒としたものだという。
うわー、どんななんだろう。
一も二もなく買物籠に入れてしまった。
最近焼酎は芋か米しか飲まないのだが、麦でも濃厚な香りと深みを味わわせてくれそうでないか。
ニッカさんの販売戦術に乗ってあげよう。

買ったのは休肝日初日。
グッと二日間我慢して(えらいえらい )ようやく開封。
ワクワク。
さて、どんなだろうか。
普通なら盃で飲むところだが、まずはテイスティンググラスで。
薄く茶色がかった液体を少量注ぎ、クリクリ回して鼻を突っ込む。
ははあ、確かに焼酎らしからぬウイスキーの香りが。
でも2~3回嗅ぐと早くも嗅覚器は飽和して匂いを拾うのが難しくなるくらい薄い香り。
芋焼酎の香りの強さには敵わないな。

口に含むとお味もあっさり。
ありゃりゃ。
確かにウイスキーのテイストが乗ってるといえるが、ウイスキーらしさは液体の色の薄さと同じ。
半分ウイスキーの味がするくらいのイメージでいたが、さすがにそりゃないか。
ふつーに焼酎だった。
麦焼酎の中でもあっさり系に属するのではないか?
「これまでの麦焼酎とはまったく異なる芳醇な薫り、深みのある味わい」とあるが、麦焼酎を飲み慣れていればそう感じるんだろうか。
期待が大きかっただけに肩をすかされた感があるが、ちょっとした変わり種として残りを楽しもうと思う。




旅の記憶と共に

2016-10-19 23:55:38 | お酒
近江って酒どころだあね。
マキノのあるコンビニのお酒コーナーにいったら、近江の地酒が多数陳列されていてびっくり。
持って帰るのが重いから、そこで買うのはグッと我慢した。
けど、高島のびれっじで食事をした時、同じ通りに造り酒屋を見つけ、連れにそそのかされて買ってしまった。
がんばって持って帰ってきたのはこれである。



萩乃露を作ってる酒屋さんだった。
聞いたことあるぞ。
立派な構えのお店だった。
こういった造り酒屋のお店って、店内が独特で面白い。
昔の日本家屋の作りそのままで、杉玉を見て暖簾をくぐると土間が迎えてくれるのだ。
湿気た感じが酒を保存するのに良さげである。
大抵ガランとしていて、隅にある陳列棚に部屋の広さに比して少なすぎる商品が置いてある。
小売するための店舗じゃないから当然なんだけど、醸造元で買ってるんだなあと思え、お酒を買うという行為も普通と違う気がする。
本業は卸業務って感じの方が出て来て対応してくれた。
どんな商品があるのかと聞いてみると、丁寧に教えてくれた。
せっかくなのでひやおろしとか、今しか飲めないものを所望して候補に挙げてもらい選んだのが先のお酒だ。
なんでも十水仕込という製法で作ったものらしい。
普通、日本酒を作る時、米と水の比率は米10に対して水12らしい。
これを米10に対して水10で醸したのを十水仕込と言うらしい。
製法としては難しいらしく、珍しいもののようなのでこれにした。



さてまずは冷やして飲んでみた。
口に含むととろりとした舌触り。
滑らかに口腔に滑り込んでくる。
濃厚…、だよな…。
あれれ?、そんな舌触りにもかかわらず甘さがさわやか。
果物の甘さより上品である。
後口は軽やか。
そして淡い甘みが舌の上にいつまでも乗っていてくれる。
口当たりから想像する味と相反する味で、これは面白い。

翌晩、燗してみた。
人肌くらい。
すると酸味が現れ、甘味は隠れてしまった。
後口も弱い。
うーん、これはこれでありだが、冷やして飲んだ時の特徴がなくなってしまったな。

ではもっと温度を上げてみよう。
上燗くらいにしてみた。
するとキレが出てきて、甘みと酸味が融合し旨味へと昇華した感じ。
後口も戻ってきて旨味がするりと溶けると、淡い甘みがふわり漂う。
おお、これもいいな。



冷→温→熱と同じ方向に表情が変わるのかと思いきや、シーソーのように濃→淡→濃と振れた。
もっと楽しみたいところだけど、はや残り少なし。
日本酒ってウイスキーほどチビチビ飲めるものでないから、あっという間になくなってしまう。
旅の記憶と共にこんな酒を飲んだってことだけでも記録しておこう。