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冬に飲むべきビール

2018-02-26 22:38:23 | お酒
これだけ寒い冬だと、昨年あれほど飲んでいたビールも飲みたいと思わなくなって久しい。
暖房の効いた飲み屋ではとりビーだが、寒い自室ではまったく手が伸びない酒になってしまった。
秋の終わり頃は熱燗やワインから入って、アルコールを摂りすぎないよう最後にビールをちびちびやって飲み時間を長くしていた。
ちびちび飲んでも結局何缶も開けてたから、アルコール度数を下げた意味が無かったが。
そのちびちびやる酒が寒さ厳しくなって焼酎に変わった。

ところで、ちびちび飲みたいビールといえばIPAだ。
夏場は暑いからちびちびやるべき濃いいビールも、ぐびぐび飲んでしまってもったいない思いをするのだが、冬場なら、まんまちびちび飲めてピッタリではないか、とはたと気付いた。
そうだ、冬場こそ量を飲まなくても満足できるビールを飲むのにうってつけの季節だ。
なんでもっと早く気付かないかな。
夏場は喉ごしのいいさらっとしたのをぐびぐび飲んどけ。

じゃあIPAをやろうかとも思ったが、天邪鬼な私はちびちび飲むべきもう一つのビールに気が行ってしまった。
それは黒ビール。
一番搾りの黒ビールとヱビスビールの黒ビールを飲み比べて、ずいぶん違うものだなと思ったのがきっかけ。
ギネスのエクストラスタウトのカッコいい小瓶を見つけたので買ってみた。
本場の黒ビールはどんなかな。
イギリスなんかでは冷やさずに常温で飲むとか。
夏に常温で飲みたくないから、冬の常温で飲もう。

これはグラスに注がず瓶のまま飲むべきだよな。
栓を抜いて、クンクン。
おー、カラメル香が半端ない。
どれだけ濃いーのだろうかと飲んでみると、一口目口に含んだ瞬間は、むむむこれは濃いー、と思う間も無くすすすすすと主張がすぼまり、後口は意外とさっぱり。
二口目からは瓶内に留まっていた香りが抜けたのか、あんなに強く感じたカラメル香は薄まり、口当たりも穏やかに。
ふーん、意外にさくさくいけるな。



朝、明るくなるのが次第に早くなり、朝晩の冷え込みも厳しさが欠けてきた。
今週はいよいよ暖かくなるよう。
長く感じた冬ももう終わろうとしているようだ。
来年の冬はIPAにスタウトと、濃いいビールをちびちびと楽しもう。
覚えてられるかな。


飲欲

2018-01-27 01:23:45 | お酒
あれま大阪もだよ。
積雪5mmくらい。
帰る時は止んでたけど、この後朝までにまた降るのかな。

こんな寒い晩は熱燗に限りますな。
甘辛は中くらいの豊醇なタイプの純米酒を、上燗から熱燗にして辛味を立ち上げ、盃でくいッと。
たまりませんなあ。

昨年の今頃は我慢して、飲む量を如何に抑えるかいろいろ工夫してたはず。
それがいつの間にかタガが外れ、また昔のように飲めるだけ飲んで、飲み潰れてしまうまで飲むようになった。
人間ドックの肝機能の数値が良くなったのが理由のひとつ。

それでよく分からなくなったのが、私はなんでお酒を飲むのだろう、という根源的疑問。
もちろんお酒の旨さを楽しむというのが一番の理由だろう。
酔っぱらって気分良くなる、というのもある。

長く気持ちよくいたいなら、いいかげん酔っ払った時点で満足してそれ以上飲まず、気分よく酩酊感を味わえばいいのに、さらに飲み続けずにはいられないのだ。
気分が悪くなる手前まで、あるいはクラクラして座っていられなくなるまで飲んでしまう。
いい頃合いでやめとけば長くヘロヘロできるのに、さらに飲むから起きていられなくなる。

どうも酔うのが目的ではなさそうだ。
休肝日はキッチリ週に二日とってるから、アル中ってことは無いだろう。
休肝日…、そうだ、休肝日は休肝日で煎餅やらあられやらをお酒と同じよう際限なく食べるな。

こちらはお腹が一杯になったら終了だ。
まあそのタイミングで袋が空になるから食べ終わるしかないのだが。
つまりこういうことか。

お酒にしろ煎餅にしろ、食べられるだけ食べ飲めるだけ飲みたいんだ。
食べ飲みする行為そのものを欲しているのだな。
食欲という生物の最も根源的な、言い換えれば最も低次元な欲望に、いいように支配されてるわけだ。

かっちょ悪いなあ。




全麹

2017-12-02 22:07:12 | お酒
富山は岩瀬で買い求めた日本酒の封を開けた。



透明な器に注いでびっくり。
黄色くなってる?
それも薄っすらとではなく琥珀色だ。
冷蔵庫で保管してたけど、その前に持って帰る時に痛めちゃったかな。



盃についで匂いをかいでみたが、特に酸っぱい匂いがするわけでは無い。
というか、匂いがほとんどない。
恐る恐る口に含んでみた。
良かった、腐ってはいなかった。



けどその口当たりとお味に衝撃。
これって日本酒なの?
まず口に含んでいきなり「むむっ」と異様なのが、トロリとした舌触り。
そして舌先に、抑えられた甘さが、幕厚く乗る。
幕が徐々に奥に伸び舌の根に届くと、カラメルの苦味の様な香りを感じ、甘さがカラメルの焦げ臭い甘みに変わる。
後口は穏やか。
なんだこれは、なんだこれは。



精米歩合は50%だ。
燗になんてしないんだろうけど、気になったのでやってみた。
熱燗はさすがによろしくなかろうと人肌くらいで。
盃についで鼻を近づけると、カラメル香が立つようになった。
口に含む。
さらっとした口当たりに変わり、すぐにカラメルの甘さが広がる。
辛みがプラスされ、甘さと辛さの余韻がとても長くなった。
やっぱり燗は、おもしろいな。



ところで、そもそもなんでこんな色になるのだろう。
まるでウィスキーみたいだ。
オーク樽かなんかに貯蔵してるのだろうか。
それとも日本酒の場合、普通より長く醸せばこうなるのだろうか。
味覚も視覚も不思議な日本酒である。


B-type で

2017-10-08 23:23:05 | お酒
本日、念願のビアフェスに行くことができた。
夏に手に入れたビアフェス一覧。
それに載ってる近場で行けるビアフェスで、今秋最後に開催されるのが「大阪城クラフトビアホリデー」。
これを逃したら、来年までさようならだった。
4日間の開催期間中、私の遊び予定の空いてるのは本日のみ。
幸いにしてお天気良く、ビールを飲むのに美味しい暑い日となってくれた。

<飲みさし


大阪城公園駅を降りると、会場はビール好きでいっぱいだった。
前売りチケットを渡して専用のグラスをゲット。
このグラスでないとビールを飲めない。
入場は無料だが、なんか微妙なシステム。
まあ、プラカップで飲むよりグラスで飲むほうがおいしいし、許してしんぜよう。

<大阪城>


川沿いの緑地にレジャーシートを敷いて場所を確保し、食べ物と飲み物を一品づつ購入し持ち帰る。
木々が影を作ってくれる涼しい場所でゆっくり楽しんだ。
飲み干しては買い出しに出て、都合4杯。
飲んだ量は少ないが、歩いては飲み歩いては飲みしたからか、結構な酔い加減。
レジャーシートに横になってしばしお昼寝。
ああ、すばらしい。

<乾杯!>


飲んだビールの名前は控えなかったので覚えていない。
ブルワリーは覚えている。
ベアードブルーイング、伊勢角屋麦酒、城山ブルワリー、Outsider Brewing。
どれも個性的なビールばかりで大満足。
これぞクラフトビール。
それぞれの香り味わいをメモしておこうかとも思ったが、今回は純粋に飲むことを楽しむことにした。

<街中の憩いの場>


明日までやってるよ。
明日も晴れるよ。
暑くておいしく飲めるよ。
珍しいビールが目白押し。
ビール好きなら是非どうぞ。


嗜好は移ろう

2017-09-28 23:30:15 | お酒
タイ料理の美味しいお店で、東南アジアのビールを幾つも飲んだ。
どのビールもアッサリ系だ。
暑い国だからそういった傾向の造りになるのだろう。
南国風の料理にもピッタリ。



そんなビールの中で、タイのチャーンビールをスーパーで見つけた。
お高いのだろうと思ったが安い値段設定。
原材料は麦芽、ホップ以外には米だけだ。
発泡酒ではなくビールの扱いなのに、一番搾り6缶セットの1缶分より安く売っていた。(微妙に20ml少ないからか?)
これ幸いと複数本購入。



お味はやっぱりサッパリ系で、喉にもガツンとこないサッパリ系。
香りもおとなしく、視覚情報が影響しているのだろうけど、米由来の香りがするような気がする。
汗かいて喉を潤すのにサラサラっとやるのにいいビール。



濃くて香りの強い酒が好みなのに、その正反対を行くこのお酒。
なんでか惹かれてしまい、冷蔵庫になくなれば買ってしまう。
いつもと違う何かがあれば、そこに価値を見出して面白く感じるようだ。
これからも好みに左右されずいろいろ飲んでみることにしよう。




カキ氷と盃

2017-09-21 00:08:52 | お酒
朝晩涼しくなって、晩酌にワインが飲めるようになった。
それでもまだまだ脇役だ。
これまでの習慣を引きずるタチなので、いまだビールがメインの座を保っている。
ビールフェス一覧が書かれたパンフを手に入れてしまい、近場で結構な頻度で開催予定なのを知った。
例年ならそんな情報を手にしてもさして気に留めないのに、今年は行きたくて仕方ない。
どうした事だろう。



さて暑かったこの夏、なぜか遊びに行った先々で安価な盃を見つけた。
複数持つのもまあいいかと、安くもあったし二つも買ってしまった。
一つ目を買ったのは靭公園横のカキ氷で有名なカフェでカキ氷を食ってやろうと行ったものの、臨時休業してて食べ損ねた日。
傷心を癒しつつ昔と変わったお店や建物をチェックしながら梅田まで歩いて戻る途中、土佐堀通りに出る手前にあるタカムラワイン&コーヒーロースターズに寄った。



昔は確かスーパーだったよなここ。
コーヒーと、ワインを主体としたお酒を売る店に変わっていた。
コーヒーもワインも店内で飲めるし、豆やボトルを買って帰ることもできる、結構な広さの洒落たお店だ。
アイスコーヒーを頼んだ。
好きな豆を選ぶ事が出来て、一杯ずつ入れてくれる。
それなのに安い。
1階の隅と吹き抜けの2階に席があり、2階はスペースあり余りで広々としていてゆっくり飲むことができる。



ワインは少量を量り売りして味見できるサーバーが置いてあった。
高級ワインが入っていて、二口分で数百円の値がついていた。
へえ、こんなのあるんだ。
お酒はワインの品揃えが一番多いが、ウイスキーや日本酒、焼酎、ビールも巷ではあまり見ないのを置いている。
日本酒が陳列されてる横に、問題の盃はあった。
ある日本酒メーカーが作っているようで底に文字が書かれているが、だいぶデフォルメされてるので模様に見えて意識せずに使える。
盃を作ってくれる醸造屋さんてなかなか無い。
今度行ったらお酒も買ってみよう。



二つ目の盃には京都で遭遇。
暑さに茹だる日、芸術鑑賞に行った時だった。
メインは京都文化博物館のパリ・マグナム写真展だったが、その前に二条城へ。
暑い暑い。
中の茶店で靭公園で食べ損ねたカキ氷を食べた。
ふむ、今年の夏もカキ氷を食べれて良かった良かった。
二条城では、アジア回廊現代美術展が開催されていて、二条城の堀の外に展示されてる作品だけちょろっと鑑賞。



その後、京都文化博物館まで歩いた。
博物館近くに骨董店があったのでまた道草。
店内にはビッシリと陶器やガラス器が並べられ、狭い通路を歩くのに商品に服や鞄を引っかけて壊さないか気を使う。
高価なモノは価値が分からないので流し見るだけで、注目するのはやはり酒器である。
お店の片隅にガラクタ的扱いを受けているお猪口やなんかがあった。



おっ、私好みの形状の盃を発見。
手に取って品定めしていたらお店の人が、そこの商品は割れてたり欠けてたりするかもしれんけど、だから安くしてあるよと声をかけてきた。
え、そこまでひどいのか?
気に入った奴を爪で小突いてみたが変な音はせず、見たところヒビも欠けもない。
糸切りが少し黒く汚れているくらいだ。
問題無し。



盃の裏側の造りが少し凝っていて、花弁状に丸い押しがあり高台が四角い。
サイズの小さいのが少し残念。
一口分しか注げないので、頻繁につがないといけない。
まあ、それも個性だ。
この冬は大きさや形による飲み方、飲み口の違いを楽しめそうだ。




バドの森

2017-09-10 22:12:13 | お酒
ひっさしぶりにバドワイザーを買った。
350ml缶の6本セット。
ちょいとお安目の値段設定に加え、オマケにコースターが2枚ついてたので、フラフラっと。
今使ってるコースターは黒い布製で、グラスを垂れた滴がいくつも重なって白い黴を呼び汚らしい。
布製なんだから洗ってあげればいいのだが、めんどくて。
簡単に新しいコースターを手に入れる方策に流されてしまった。

<コースター>


缶には「お酒」って日本語で書いてあって、キリンビールがライセンス生産してるやつなんでありがたみは薄いんだけど。
バドはやっぱり軽々で何本でもいける。
あっという間に6本空けてしまった。

<バドの森>


コースターに書いてある模様を見て、なんだこりゃ、と思ったが、バドのトレードマークらしい。
良く見れば缶にも同じ模様がある。
そうだったのか。
バドといえば紅白とアルファベットのあのスペルしか印象になかった。
覚えておくことにしよう。

<トレードマーク>



KAMIKATZ

2017-08-29 23:53:30 | お酒
下戸の連れが徳島県の山の中の街にあるブルーパブを見つけ教えてくれた。
面白そうなところなので飲みに行ってきた。
大阪を朝出るとちょうどお昼に到着。
昼食はまたしてもクラフトビールとハンバーガーだ。
昼食後の運転はお酒が飲めない連れにお任せ。
ありがたいことで。

<上勝町にある>


ビールは4種作っていて、この日はペールエールが品切れとのこと。
3種のビールが飲み比べれるテイスティングセットを頼んだ。
ちょっとしっかり味わってみた。

<メニュー>


ルーヴェンホワイトはフルーティで柔らかな香り。
香りの奥の方にほんの少しオイリーな気配がある。
香りそのままの柔らかくほのかな甘み。
苦味が少し。
後口には甘みが残りほどけていく感じだ。

<左ホワイト、右スタウト>


ポータースタウトは香ばしい香り。
こくと甘みが重なり合って口腔に広がる。
後口はおとなしめだろうか。

<IPA>


IPAは香りは柑橘系、鼻腔をギュっと刺激してくれる強さを持つ。
口に含むとまずほのかな甘み、そして爽やかさが広がり、飲み込むと苦味がグワッとやってくる。
飲み干したあとも舌の側面と根っこを取り巻き続け、長く余韻を楽しめる。

<プルドポークバーガー>


挽肉ではない、細かくバラしたような肉に甘口のソースが絡まり美味しい。
多分つなぎはまったく無し。
フライドポテトは揚げたて熱々。
ピクルスはしっかり酸っぱく口腔をリセットしてくれる。

<ごちそうさま>


このお店、私の目的はビールだったが、本来は雑貨店でビール以外にも生活雑貨や食べ物なんかを売ってる。
なんでも町全体でゴミの削減を推進してるそうで、建物も廃材を利用して建てたり、ビール瓶もリターナブルボトルを用意してたり、食べ物も量り売りしたりと、環境にやさしい生活を提案してるそう。
お近くにお越しの際は、是非どうぞ。

<山羊がいた>


<外壁>



今夏のお酒

2017-08-19 01:17:13 | お酒
大阪の夏はやはり暑い。
7月の終わり頃、暑くて夜眠れない日が何日かあった。
朝起きたら布団が寝汗で湿っていて、どうすりゃいいんだと困ったものだ。
たまらず扇風機を買って、リズムモードで微風を受けながら寝るようになった。
それでも前に大阪にいた時の部屋よりはマシで、帰ってきて部屋に入ったらサウナ状態なんてことはない。
建物内の部屋の位置もあるのだろうけど、思うに24時間換気ってやつのおかげなのだろう。
新しい設備のある部屋はよろしいなあ。

そんななので今夏の晩酌はビールばかりだ。
頻繁にゴミ出ししていたビンが全く溜まらず、代わって空き缶を度々ゴミ出ししている。
500ml缶だと飲んでいるうちに温まってしまうので、350ml缶がお好み。
飲む直前に冷蔵庫から取り出し、飲み干しては冷蔵庫に取りにいくという面倒を面倒と思わずやっている。
冷蔵庫内にビールを並べてはなくなっていく毎日だ。

夏場はお腹の膨らみが抑えられスッキリしているのは、冬場ほど食欲がないからと思っていた。
夕食は確かに食べる量が少なくなっていて、暑くなってからそれまでの調子で惣菜を買うと食べきれない事態に何度かなった。
しかし食欲が落ちてる感じはなく、腹いっぱい食べてるのに食べきれない。
そう、何のことはない、ビールで胃が膨れて食べ物が入らないだけだ。
そうか、こんな減量方法があったか。

日本酒、焼酎だと摂取アルコール量を測りながらちびちびやる。
それでも酔いがやってくるのでいいのだが、ビールだと酔いがなかなかやってこず、何本も開けてしまう。
酔ってはいないけどアルコール量は結構摂ってるぞ。
日曜日はしこたま飲んで酔いつぶれる日にしているが、ビールはしこたま飲んでも酔いつぶれない。
お腹いっぱいになって仕方なく晩酌終了だ。
ワインも魅力的だが、汗かいて帰ってきて夕食の買い物をする時、やっぱり手が伸びるのはビールだなあ。

東日本は寒い夏が続いているらしい。
涼しそうで羨ましくもあり、暑い夏を体感できないというのもさみしいし。
よく言われるが、夏は暑く、冬は寒いのが自然で一番いいのだろう。
ビールも熱燗も美味しく飲みたいからね。