2012-0321-man0544
万葉短歌0544 後れ居て0481
後れ居て 恋ひつつあらずは 紀伊の国の
妹背の山に あらましものを 笠金村
0481 万葉短歌0544 ShuB452 2012-0321-man0544
□おくれゐて こひつつあらずは きのくにの
いもせのやまに あらましものを
○笠金村(かさの かなむら)=第231歌、364歌参照。原文には「笠朝臣金村」。
【編者注】第543歌(長歌)への第一反歌。題詞は、ある「娘子(をとめ)」から、聖武天皇の紀伊国(和歌の浦)への「従駕人(おほみともの ひと)」へ贈る歌を、と頼まれた作者が作った歌、とある。
【訓注】紀伊の国(きのくに=木国)。恋ひつつ(こひつつ=恋乍)。あらましものを(有益物乎)。