万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2547 かくばかり2359

2017年07月29日 | 万葉短歌

2017-0729-man2547
万葉短歌2547 かくばかり2359

かくばかり 恋ひむものぞと 思はねば
妹が手本を まかぬ夜もありき   

2359     万葉短歌2547 ShuF212 2017-0729-man2547

かくばかり こひむものぞと おもはねば
 いもがたもとを まかぬよもありき

=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第31首。男。
【原文】11-2547  如是許 将恋物衣常 不念者 妹之手本乎 不纒夜裳有寸  作者未詳
【編者注-寸(き)】原文結語「有寸(ありき=あり[自ラ変、連用形]+き[過去助動詞])」の「き」。「し」よりも強い回想・経験を表す。「ありき」訓の出現か所は、次の通り。05-0854吉美乎夜佐之美 阿良波佐受阿利吉(きみをやさしみ あらはさずありき)、08-1487霍公鳥 不念有寸(ほととぎす おもはずありき)、11-2547妹之手本乎 不纒夜裳有寸(いもがたもとを まかぬよもありき)、12-2924君之手本乎 不枕夜毛有寸(きみがたもとを まかぬよもありき)、17-4003伊尓之辺遊 阿理吉仁家礼婆(いにしへゆ ありきにければ)。