いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

松前上陸

2010-11-30 14:32:45 | うえだんな
羽田から函館に入り、松前町に行きました。
(予定した便に間に合わず、大変な目にあってしまった)

人生において初めての松前町です。一体どの辺にあるのかもよく分からず、
とにかく訪れました。
(あとで改めて地図を確認しましたが、ホント南端なんだね)



猛吹雪、そして洗濯機のような日本海です。

いやあ、実におもしろい時間を過ごさせていただきました。
子プロのネタ探し、というのがメインだったのですが、
やはり現地でうろつかないと、その街のおもしろさは分からないですね。

なんか、外国みたいでした。
ぼくが普通にイメージする北海道像とはちょっと違ったなあ。

廃校になった原口小学校、というところに泊めて頂き、
駆け足でいろんな方にお会いしました。



この実にロックンロールなお方にふるまっていただいた、
なんとスルメの塩辛です。



さらに、ホッゲのコッコさ漬けたやつ(ホッケの卵を醤油につけたものですね)



どちらも、白いご飯、いや日本酒カモン、という感じです。

そのほか、仰天アクティビティが生まれそうな予感!!
よし、みんな、一回キャンプで出かけますか!


地質と地形図に関する知識

2010-11-30 09:15:11 | やまちゃん
冷たい風が吹く登別です。冬も本番になってきました。

自然ガイド養成講座17・18回目は地質と地形図に関する
知識がテーマに行われました。

午前中は「地質について」NPO法人モモンガくらぶの荒川さん
にお越し頂き、実際に何万年前の地質が見ることができる場所へ
行ってきました。


クッタラ火山の噴火したときの地質を見にランポーゲ岬へ。
4万年前に爆発したときに軽石や火山灰が堆積してできました。
層の間には細かく石が混ざっており、ボロボロと崩れてきます。


他には、登別に高速道路を通すために、山を切り崩したとき、
化石林が発見されました。4万年前に爆発したときにここら辺
いったいの森が火山灰などで埋もれてしまったということです。
森が一瞬で消えてしまったとは、自然の力ってすごいですが、
人間の私たちから見れば脅威ですよね。
炭になって保存されていた木の種類はほとんどがグイマツ(針葉樹)
でした。この樹は現在は樺太に生息しており、寒冷地に育つ樹種。
この発見により、様々なことが新たに解明されたそうです。

地形の形や、地層から大地の変動や生態系など歴史を読み解いていく
ことができる。
何気なく見ている今の風景や地形には、物語が刻まれているとは
あまり想像したことがありませんでした。奥が深いですね。



午後からの「地形図に関する知識」では、モモンガくらぶの松原さん
から地形図の読み方やコンパスの使い方について教えて頂きました。


コンパスの使い方は地形図を実ながら、立面図に起こしてみる作業
をしていくうちに、ふむふむ。コンパスってすごい。これがあれば
迷わずに目的地へ行くことができるんだと思っていました。
目的地を通り過ぎたことに気づかずその方角に向かって進んでしま
ったときは、現在地を地図上で把握しなくてはいけません。
と、言われたとき・・・
そういう迷い方があることを全然考えていなかった自分がいました。
方角を指しているだけで、ナビのように目的地を指しているわけで
はないですもんね。

うまく使えるように精進したいと思います。
そしたら、地図が読めるようになれますよね。

森ようフォーラム終了

2010-11-29 14:03:16 | うえだんな
清里で開催された森のようちえん全国交流フォーラムが終わりました。
今までは1泊2日でしたが、今回からは2泊3日とボリュームアップです。

今回も、いろんな人が来てましたが、
感じたのは、いわゆる普通の幼稚園の先生が多かったなということです。
仕事を早めに切り上げて、個人的に来たり、
名簿には所属をあえて書かないで来て、「実は、本業は保育士です」
なんていう人がけっこういたような気がします。

つまり、既存の幼稚園の中にも「森のようちえん」、幼児向けの自然体験活動を
とりいれようという動きが活発化している、そんな感じですね。
実際、北海道でこの活動を広げるには、
その方がいいような気もしてきています。

そして、今回の基調講演は、
幼稚園とか、幼児教育ではなくって
なんとパーマカルチャーとか、ランドスケープという切り口の
講演でした。
おおよその参加者は「なんで???」と思っていたかもしれませんが、
ぼくはなんだか興味深く聞いてしまいました。

そう、要するに、森のようちえんって、
生き方・暮らし方・ライフスタイルをどうかえるか、につながるんですよね。

あとは…、今回もお子さん連れの方がたくさん来ていまして、
20~30代のお母さんたちが多かったのですが、
みんな、いわゆる「山ガール」的服装であるのに
ちょっとびっくりしてしまった!!

まあ、そういうことに興味のある人たちの集まりだから
そうなることは当たり前なのかもしれませんが…。
なんて言ったらいいんだろ、あの、例のああいう格好ですよ。

まあ、自身もたしなみを楽しむ、ということでしょうかね。

それにしても、お母さんたちはそれでもいいのですが、
事務局の男性が、最近の山登りスタイル、っていうんですか、
ハーフパンツの下にタイツをはいたスタイルでいるのをみて、笑ってしまった!
いやあんた、事務局なのに、ずーっと部屋の中にいる人なのに、
そんな奥山に行くような登山靴はいてどうすんの、
と思わず突っ込みを入れてしまいそうでした。

それもまた、楽しみでありますな。

ということで、これからの森のようちえんは
まさに「多様化」を求められる領域に入っていくと思われます。
えぞCONEのときもそうでしたけれど、
「森のようちえん×○○」の○○を探していくことを
全国の皆さんと進めていければと思います。

後は…、清泉寮アネックスにある露天風呂に入りながら、
森林文化アカデミーのナバさんとそのゆかいな仲間、
さらにどこかの参加者のお子さんと思われる小学生と、
みょうちくりんなキャンプ企画について盛り上がってしまった!
あれはまさにタブーを打ち破る画期的なキャンプだ!
あとは、誰がやるかだな…。

森のようちえん全国交流フォーラム@清里

2010-11-27 23:00:13 | うえだんな


森のようちえん全国交流フォーラムに参加しております。
会場は、ご存知山梨県は清里・清泉寮。

なんでも最近アネックスができたらしく、
新しい建物で会議が進められています。
やっぱ、すごいね。

私が呼ばれた分科会のタイトルは
「森を元気にする森のようちえん」です。
森のようちえん、って言っている割には、
いわゆる「森側」の人がほとんどいない現状を分析し、
これからどうして行ったらいいのか、なんていう
話をしました。

新潟のさいかい産業の古川さんがゲストでした。
いやあ、ぶっとんでたなあ。面白かった!



このペレットストーブ、24万円だそうです。

現場力

2010-11-25 09:12:23 | うえだんな


毎週、幼稚園にお邪魔して、なんやかんやと遊ばせて頂いております。
最近、あちこちへ何かと動き回ることが多くて、
なかなかフルタイムで現場に体を向けることがやりづらくなってきているのですが、
なんとか調整して、できるだけ行けるようにしたいと努力しております。

というのも、最近ちょっとショックだったことがありまして、
ある場所で子どもたちと遊ばなければならなかった時、
その時その場で材料を調達してあそぶ方法が、すぐに出てこなかったんですね。
「あ、これがあればこのあそびができる!」と気が付いたのは
もう活動も終わりのころ。
せっかくこどもたちからいろんな展開が生み出せそうだったのに、
もったいなかったというか子どもたちに申し訳なかったというか。

それは、自分の現場力が落ちてるんじゃないかとちょっと反省したんですね。

もちろん、「活動を広げる・続けることをやる」という
今の自分の立場もよく分かっているつもりですが、
その「センス」がさびていくのは、
私たちのような仕事をすすめるにあたり、
それはもっと持続的ではないような気がするんですね。

なので、なんとかやりくりして、
現場の時間を確保せねばならぬと心に思う今日この頃であります。

ということで、
毎週の幼稚園での活動「森っこクラブ」では

・毎回、たき火をおこして、なんか焼いて食べる(薪ストーブも可)

と決めました。

去年は、いろいろと考えて、そういうことはたまにしかやらなかったのですが、
今年は、やろうと。


①どんな状況でも、一発で火をつけること
②食べるものは、できるだけ原材料に近いもの
③加工品であったとしても、なるべく吟味
④しかも、めちゃめちゃ安いもの 手に入れやすいもの
⑤最初っから、焼かなくても十分おいしい、という食材はだめ
⑥作ったり、準備や片付けが1アクションで済むもの
⑦幼児が手で食べやすいもの 箸とか、スプーンとか、そういうのは使わない


そんな活動を通すことで、ものすごく小さな小ネタを積み上げたり
素早く段取りをすすめる「手際」が磨かれたり
まあそんなルーチンワークができるんではないかなあと。

ちなみに、昨日は、
詰め放題100円で買ったの玉ねぎを
ダッチオーブンに入れる。以上。
遊んで帰ってきたら、玉ねぎがトロットロになっていて、
それを葉っぱのお皿に載せて、醤油をかけてあむあむと食べました。

あとは、大豆をフライパンで煎る。以上。
「仙豆」とかいって、バリバリ食べていました。
あれ、けっこうあごがだるくなりますね。
咬合力を高め、パンチやキックが強くなるように…というのは
バキの読みすぎです。

そんなわけで、これはぼくの課題でもあり、
やまちゃんの課題でもあります。
二人でウンウン考えるのですが、
みなさん、なんかいいアイデアないですか?
もしくは「こんなのやってみたら?」というの、ないですか?
毎週水曜日、幼稚園に来て一緒にやる、というのも手ですよ。ふふふ。







指導者養成講習

2010-11-24 20:45:36 | うえだんな
久しぶりに、ふぉれすと鉱山のホールにて
講習会がありました。
CONEリーダーのみなさんが、ちょっと学校のことをお勉強して、
今後学校の授業で行われるであろう屋外や野山の中での活動を
お手伝い、あるいは企画提案できるかも、いや出来るはず、という
そんな講習会でした。

そういう内容の講習は、話を聞くだけではつまんないということで、
何かしら学校の授業でできるかもしれないアクティビティを
やることにしています。

今回は、LEAFという森林環境教育プログラムの中の一つを
少しばかりアレンジしてやってみました。

牛乳パックの中に、木の枝をなるべくたくさん、ぎゅうぎゅう詰めに
詰め込んで、その中に水を入れ、さあはたして何ml入るか、
みたいな活動です。

細かい説明は別としまして、
これ、ちょっとおもしろかったです。
見ため材積と、実材積の違いみたいなことを理解するきっかけになれば
と思いましたが、
もっと丁寧に、活動を作りこめば、もっとうまくできるような気がしました。

このLEAFというプログラム、
実はものすごい林業従事者の心の叫びが詰められているのかもしれない。
読むだけではわかんないな。
やっぱ、やってみて初めて分かったかも知れない。


動物に関する知識

2010-11-22 15:20:03 | やまちゃん

自然ガイド養成講座16回目は、動物に関する知識がテーマです。
今回はNPO法人モモンガくらぶの桐原さんにお越し頂き、
主に北海道に生息する動物について学びました。

日本列島土着の哺乳類(外来種を含む)はおよそ134種、
その中で、日本固有種は44種です。
それは世界的に見ても多く、理由としては、日本は海水面が
上昇し、海に囲まれたことによって、大陸から渡ってきた
動物が独自に進化していったのです。


北海道土着の陸生哺乳類はというと41種、本州にはいない
動物が生存しますが、北海道には固有種はいません。
なぜかというと、宗谷海峡の海の深さは50mと他の海より水深
が浅く、氷河期に入ると陸橋が形成されてシベリアの方から北海道へ
渡ってくることができました。
なので、北海道にしかいないと言われている種は、北方には存在すると
いうワケです。

動物もともと日本にはいない動物、外来種。外国からやってきた動物は
在来種の動植物を捕食したり、食物や繁殖場所など棲息環境を奪うことで
競合種などを減少させたりしています。
またニホンオオカミの絶滅によって、生態のバランスが崩れてしまったのでは
ということで、近縁種のオオカミを導入するという話があるだなんて・・・
ヒトって自分勝手な生き物です。

動物の習性や生態について不思議やおもしろさを知りつつ、ヒトの安易な
行動で生態系が崩れてしまったことについて考えさせられました。

すくすく3・9「おそとであそぼ!」

2010-11-20 16:18:04 | うえだんな


すっかり葉っぱが落ちたすくすく3・9です。
久しぶりにお外遊びが催されました。
どうやら、となりの幼稚園ではお遊戯会で、その車がたくさん停まっています。
なので、子どものお遊戯を見た帰りに立ち寄るご家族もいて、
なんだかとっても良い雰囲気でした。



今回も、ポニーちゃんに登場してもらいました。
なんと、馬車であります。
馬具ごともらったそうです。しかも小さいので、
ちっちゃい子しか乗れません。これはもう、すくすく3・9のために
巡ってきたような道具です。



そして、今日も働く乳幼児たち。
鳥のえさ台をとりつけるために、お父さんが穴を掘ってくれました。
そこに差した木の棒を、ちっちゃい子たちがせっせと埋めてくれます。

最近のぼくのコンセプトは「日本の働く子どもたち」です。
まさに、そのものずばりな感じで作業が進められました。

大人が埋めても、子どもが埋めても、出来栄えは変わりませんからね。
みんな、ちゃんと最後まで足で踏みしめて、しっかりとえさ台が取り付けられました。

そう、そういうことなんです。
すくすく3・9は、幼稚園のとなりなんです。
その地の利を、うまくいかせられないものか、と思ったりして。
お隣さん、というのは実際いろいろとあるのかもしれませんが、
まあ、何かよき方法が見いだせればいいなあと思います。

冬のキャンプのご案内

2010-11-19 21:20:48 | うえだんな
今年の冬キャンプのラインナップがそろいました。
いつもにもまして、かなりシヴいコンテンツがそろっていますよ。

イエティくらぶ会員の皆さん、
おそらく、今日明日にはイエティ通信が届きますので、
どうぞ非会員さんの申し込みが殺到する前に、
お早めにお申し込みください。

来週中には胆振管内の学校にチラシが配布されます。

あと、年齢とか、対象学年とか書かれていると思いますが、
例えば「うちの子、まだ小さいんだけど」なんて言う場合、
悩まないで、どうぞ、ご相談くださいね。


そうか!

2010-11-17 18:13:18 | うえだんな
たかぎぃのブログ見て、分かりました。
そうか、そうだ。

たき火で作る料理は、なぜうまいのか?
なぜたき火でなければいけないのか?

「滋養」、なるほど。

***

高圧電線をくわえて、
宙づりになって死んでいるツキノワグマが岩手で発見されたのだそうです。
たぶん、送電線に登っちまったんだろうな。

もともと地面の奥深くに埋まっていた、未来永劫地表に出る予定のなかった
化石燃料をほじくりだして、
それで「電気」という
人間にしか役に立たないエネルギーを作り出しちゃったわけで。

その存在は、地表に生きる野生動物たちには
及びもつかず、そして理解もできない、無益なものなのでしょう。

エネルギーの循環。
たき火ぐらいがちょうどいいのだろうな。
そこに含まれる「滋養」というエネルギーで生きていくぐらいが、
ちょうどいいのかもしれない。

と、かっこいいこと言いながら、
ガソリンをばらまきながら車を運転し、
今夜も石油ストーブのタイマーをセットする自分がいます。

壮大な矛盾。ああ。