いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

札幌で停滞

2010-10-28 18:14:27 | うえだんな
昼から、森づくりの打ち合わせで札幌エルプラザに出かけました。
終了後、私はさっといぶりへ戻るつもりだったのですが、
小樽のやっさんに「飲むべ」と言われたら、
断れるはずがないじゃないですか…。

しかもクロアチア帰りのIさんも
「今晩はジンギスカンとスープカレーの両方を食べる」
とおっしゃっております。

よっしゃ、食うぞといさんで町へ。
終電で何とか帰ろう、という密かな目論見はあっけなく崩れ、
札幌停滞となりました。
行先は、愛すべきすすきのカプセルホテルです。

今日は帰る!
さっき、黒松内TKGYに「飲むべ」誘われたけど、
すんません、今日は帰ります!

アイヌ文化に触れよう

2010-10-28 17:08:51 | やまちゃん
すれ違う車の中にはボンネットの上に雪が積もっています。
この人はどこから走ってきたのだろうか。

自然ガイド講座14回目、前期最後は「アイヌ」についてです。
お隣の白老町にはアイヌ民族博物館があります。ポロト湖のほとり
にはチセと呼ばれる家が建ち、古式舞踊やアイヌ刺繍などの手仕事の
様子を見ることができるなど、アイヌの伝統文化・芸能に触れること
ができます。
民族博物館で学芸員をされている野本さんにお越し頂きました。

自然とつながりの深かったアイヌのくらし、自分たちに舟や家、衣服の材料、
食糧を与えてくれる動植物や役に立つものは神として、祈り(送り)を
大切にしていました。
文字を持たなかったアイヌは、きまりごとやくらしについて歌や口承で子ども
達に伝えていたことで、人と人の絆を深くしていたのでしょうね。


一本の丸太を削り、船底使っていた丸木舟作っていました。
連結や隙間を埋めるものに釘などは使わず木の皮やコケなど自然物を使って
いたそうです。地図がなかった時代、その丸木舟で海を渡り交易を行ってきた
という自然を詠む力すごいですよね。


これは講師の野本さんが作った丸木舟です。

シカ猟で使う「シカ笛」を作りました。
おじさま方はさすが刃物使いが素晴らしい。

今回はリードに米袋を使いました。実際にはシカの膀胱、耳の皮を使います。
かすべの皮や乾物類の魚の皮でも音が出るそうです。


自然とのつながりをきちんと知っているくらし方や扱い方、アイヌのくらしに
学びたい部分がたくさんありました。

黒松内で停滞

2010-10-27 00:34:25 | うえだんな
夕方、黒松内に来ているODSSの皆さんと
交流会があるっていうんで、
黒松内に向かいました。

そしたら、豊浦あたりから積雪。
車は、まだ夏タイヤ。

ゆっくりゆっくり、ぶな森にたどりつきました。

「今日は帰りたいんだ」と言っていたら、
みんなにものすごい勢いで止められ、
やむなく宿泊。

ODSSの皆さんと、飲むつもりのなかったおいしいお酒を飲んでしまった…。

底が抜けた

2010-10-26 09:55:28 | うえだんな
この1週間、激しく動きまわった結果、
愛用していた靴の底が抜けた…。さすがに直せません。
よく見たら、もうあっちこっちがボロボロでした。

どうしよう。新しいのを買わないと。

職業上どうしても、激しく使うので、
タフな靴がいいんだけど、やっぱり高いわ。

どんなのがいいですかね?
街中の…、道庁とか、ピカピカのオシャレオフィスを歩いていたと思ったら、
次の日は突然ものすごく急な斜面を歩いたり、
牛フンの落ちている牧草地を歩いたり、という生活をしています。

お勧めがあったら、教えてください。


北海道の歴史と地域の遺跡~近代史

2010-10-24 17:01:17 | やまちゃん

自然ガイド養成講座12、13回目は北海道の歴史です。
学芸員の菅野さんをお招きして、人類誕生から昭和初期と
紀元前から現代までお話して頂きました。

北海道は、私が○じゅう年前に習った歴史・文化とは違った
時代を歩んできました。
弥生時代(米を作る文化)がなかったり、明治時代までは
外国のような存在であり、自然と付き合いの深いくらし
や文化が続いてきました。

文字や誰かの話が残っているわけではなく、土の下から発掘される
穴やモノから科学的に時代を検証したりその土地や現代の私たちの
くらしと関連付けて大昔のくらしをひも解いていく。
それは、ものすごく地道な根気のいる作業なんだろうなぁ。
ただの穴にしか見えないものから、その時代のくらしや文化を
導き出し、謎やつながりが見えてしまうことが不思議でたまりませんでした。

狩猟道具など生活道具にも模様を入れ、ネックレスやブレスレッドなど
装飾品も作っている手先の感覚はものすごく優れていたのでしょうね。
この時代から海を渡って交易があったことにビックリしました。

想像をこえる文化が紀元前に行われていました。
当たり前ことですが、長い年月を経て現在までつながっているんですね。
登別には発見されていない遺跡がまだあるようです。

気がつけば、占冠

2010-10-23 20:50:43 | うえだんな
えぞCONE2日目は、
占冠へフィールドワークへ出かけました。

案内は、日月社の山本さんです。



占冠の鵡川上流、
高速道路の雨水処理問題個所、
アイヌのシカ追い猟あとを見た後は、
早出 昭寛さんの庭先をたずねました。



そこには…。
それはそれは美しい、里山の風景が広がっていました。
そして、そこで生まれた時から「生活」している、
しょうかんさんの姿がありました。

美しい。美しすぎる。

まるで、宝物のような風景にお邪魔することができ、
本当に心地よかったです。

気がつけば、鵡川上

2010-10-22 20:15:43 | うえだんな
朝4時30分に出発して、鵡川上流福山についたのが、7時30分。
そこから、まる一日かけて、鵡川福山~穂別大橋まで25キロを
ラフトボートに乗って下ります。

このルートは、うまく川岸にアクセスできる林道がなく、
水の上からしかたどりつけないんですね。
でも、素晴らしい景観や、産業遺跡などが残されており、
それを一体どんなものがどうなっているかを調査しよう、
という計画に同行させていただいたのです。

やはり、鵡川は大きかった…。
そして、渇水気味とはいえ、鵡川はやはりダイナミックで巧妙でした。
ガイドの方も、結構マジです。
本気のラップ、そして本気のシステム構築による脱出を経験してしまった…。
あ、とくに人が貼り付けられたわけではないですよ~。

穂別大橋についた頃は、でっかい満月が上がってきていました。
川の調査、実踏という目的ではありますが、
充実した川旅。堪能しました。

そしたら、せっかく撮った写真データがふっとんだ!!!

ああ、なんということだ!

気がつけば、千歳空港

2010-10-21 21:40:16 | うえだんな
徳島~羽田~千歳と飛行機を乗り継いできました。
「千歳の現在の気温は、7度です」と、機内アナウンス。
やばい、おれ、長袖Tシャツと半そでシャツしかない!

今日の午前中は、NPO法人ゼロウェイストアカデミーと
農協の出荷場にいって、つまもの(要するに、葉っぱですね)の
出荷の様子を見てきました。

上勝町、ゼロウェイスト宣言、つまり、ゴミを一切出さないという
すごい取り組みをしています。
なんと、町に焼却場がありません。
ゴミ収集車もないのです。
町の人が、中心にある分別場にゴミを持ってきて、
34分別をするのだそうです。

たしかに、急峻な谷筋に集落があるので、
ゴミ収集車はかえってハイコストなんですね。
すごく納得してしまいました。

さらには、「ここにあるものは何でも持っていっていいよ」
という、まさにフリーなフリーマーケットスペースがありました。
幼児の服とか、不要になったものを無料で持って帰ることができ、
そして、町民であれば、
家で不要になったものは、そのスペースに置いておけるのです。

ちなみに、町外の人は、持っていくことはできるけど、
置いていくことはできないとのこと。そりゃそうだ。

持っていくときは、それをはかりに載せて、重さを記入します。
持ってくる時も、重さを記入します。
そんなデータを取っているようで、
目下、両方とも、同じぐらいの量なんだそうです。

「ただ」に弱い貧乏性なぼくとしては、実に魅力的なシステムでした。
そして、これ、コミュニティー創出の手法として、
かなり可能性のある優れた仕組みだと思います。

次は、株式会社いろどりの出荷の様子見学です。
美しくパック詰めされた葉っぱたちが、
整然と発泡スチロールに詰められていました。

会社から「今、こんな注文が入ったけど、だれか葉っぱを出荷できる?」
と、194世帯のおばあちゃんの家に光ケーブルで
一斉に情報が流れます。
そして、その情報をみているおばあちゃんが、
「今持っていきます!」と早い者勝ちで返信をして、
葉っぱをパック詰めにして、農協に持ってくるのだそうです。
さらには、その葉っぱはバーコード管理されており、
その良しあしが直接料亭などから
おばあちゃんのほうにフィードバックされるそうで、
それが、葉っぱという商材の価値管理につながるのだそうです。

そのバーコードや番号が、おばあちゃんたちの勲章であり、
評価の目印なんですね。
だから、積まれた箱に貼ってあるステッカーを見て
「あ、あそこのおたくはたくさん納品してるわ」とか、
横石社長の言う「健全な競争」が起こるのだそうです。

「ほれみてごらん、このバーコードをよく見ると私の名前が書いてあるでしょ」
って、上勝町のおばあちゃんの目は、バーコードリーダー、らしい…。

まあ、確かにばあちゃんたちは元気だったなあ。
目の当たりにして、納得してしまいました。

JON,というアウトドア活動をメインにした人たちのネットワークですが、
僕たちが学生の頃にお世話になっていた時は
その名の通りガンガンアウトドアアクティビティをやる感じでした。
が、久しぶりに参加して、
「地域」「文化」といったキーワードが随所に入り、
取り扱う題材がずいぶん変わってきました。

それだけ、求められるものが多様になってきたのでしょうね。
そして、社会からの期待も高くなってきた、とも言えるのでしょう。

刺激的な時間を過ごすことができ、感謝しております。




秋のJONミーティング@上勝

2010-10-20 22:04:08 | うえだんな
午前中は「これからの日本を考える会」に参列し、
(たいそうな宿題を出されてしまった)
昼からは秋のJONミーティングでした。

講演者として、上勝町の奇跡「葉っぱビジネス」を仕込んだ
株式会社いろどりの横石社長の話でした。



ぼく、こういう講習会って、どういうわけか
ちょっと冷めた目で見てるというか、斜に構えて見ちゃうんだけど、
今回は、久しぶりにぐっとひきこまれました。
そして、最後はなんかこうジーンと感動して、
涙ぐむ…まではいかないけど、なんかとっても心が温まった
そんな感じでした。

上勝町の取り組みは、テレビや本で取り上げられ、
こんな僕でもその噂は聞き及んでいました。
が、やはり、直接お話を聞くと、そのプロセスはすごいものでした。
ぼくたちが取り組みたいと思うことを
実現している人の話って、すごい参考になり、勇気をもらえます。

うん、やはり「事を成す」ということは、
何にもまして説得力がありますね。

大いに参考にさせていただきたいと思った午後でした。

夜は、こんなお寿司がふるまわれました。



なんて言ったっけな、えーっと、
ボーゼの押し寿司、だそうです。タイの仲間。

JONのおじさまたちは、まだ飲んでいます…。