いろいろなご縁をいただき、あちこちの森のお手入れをさせていただいてます。
で、その場に合わせたいろんなアイデアを駆使して、
その森から出てくるいろんなもの(林産物と言いますな)を使いこなすべく、あれこれ取り組んでいるのですが、
やはり僕たちがちょこちょこ使ってるだけでは、ズバリ、森からの恵みは使いこなせないんですよ。
そう、膨大な薪が出るんです。
厳密に言うと、薪ではなく、薪にすることができる丸太、です。でも、使いこなせない。とにかく手が回らない。
これ、やっぱり今の時代、普段の暮らしの中では使いこなせないものなんでしょうかね。
ええ、我が事務所は薪ストーブですよ。
近所の銭湯にも持って行き、お風呂チケットと交換してもらってます。
でも、これ以上のネタが出てこないんだよなあ。
・薪を、誰が割る?
・誰が運ぶ?どこに運ぶ?そのトラック代は?
・そもそも、誰が森から木を出してくる?誰が切る?
・自分の家に、薪ストーブを導入する人はどれだけいる?
・煙の問題は?
・どこで乾かす?
課題はつきません。でも、それを頑張って解決したとしても、やっぱり、自分の家に薪ストーブを入れる人はいないよなあ。
灯油の方が楽だもんなあ。
薪を売る!
それができたら、いいんだけど、じゃあ誰が買う?薪に、いくらの値段をつける?
僕たちの場合、薪を割るのは子どもたちやお父さん・お母さんです。
人を雇って薪を生産するならまだしも、そういう性質のものじゃないからなあ。
値段をつけづらいんだよなあ・・・。
木質バイオマス、とか言ってペレット工場に売り抜く!
なんか二束三文で買い叩かれそうだ。
ペレットを作るために化石燃料を使うってえのも、いいと言えばいいんだろうけど、なんか腑に落ちないなあ。
近所のピザ屋に買ってもらう!
今日、恐る恐る聞いてみたんだけど、やっぱりすでに取引のある燃料店があるらしく、そう簡単に既得権を奪うことはできなさそうだったなあ・・・。残念。
実際、薪を割るって本当に手間がかかります。
だから、ろくに手伝いもしないで
「上田さん、薪ちょうだい。たくさんあるから、いいでしょ」などど安易に言う人、マジで腹たちます。
であるだけに、丁寧に扱いたい。でも、安易に売る、っていうのも違うような気がする。
いやはや、いい方法はないもんでしょうか。
前から言ってるんだけど、ほら、今朝みたいにまた津波がきて、避難場所に逃げ込んだ時に、必要なのは「暖房」だと思うんだけどさ、ライフラインが途切れた時に威力を発揮するのは「焚き火」だって、この震災の時にわかったじゃん。だから、学校とかの各避難場所に、鉄板の安いのでいいから薪ストーブと薪を積んどいて、いざという時にグランドで使えるようにしたらいいと思うんだよな。それこそ、校庭の庭木を手入れした時に出る木材を、産業廃棄物にするんじゃなくて、薪にして倉庫の裏にでも積んどこうよ。なんなら、5年生はいっそキャンプなんか行かないで、校庭で薪ストーブでご飯炊けばいいじゃん。それこそが、有事の際に向けた、生きた避難訓練になると思うんだけどなぁ。
・・・うう、やばい、愚痴になりつつあるな。
ホント、薪を生活レベルでうまく使いこなす方法を探したいものです。
薪ストーブコミュニティを作るしかないんだろうか。
いやマジで、どうにかしたい。
っていうか、もうちょっとでどうにかなりそうな気もするから、どうにかしたい。
寒くなった今、そんなことを考えております。