いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

送受信

2012-12-28 08:31:02 | うえだんな
ふくしまキッズの北海道受け入れを展開しています。
この冬は、大沼・夕張あわせて130名近い子どもと、
60人以上の大人(ボランティアなど)がこの活動のために動きます。

その効果の一つとして、子どもたちのリフレッシュを促すことができている、
ということはもちろん、活動を通して・・・
ぼくたちが普段から信じ、大切にしている「自然体験活動」を基軸にした現場運営手法や考え方が、
より多様な人たちに広げられている気がしています。

それはすごくいいことだなあ、と思いながらも、その一方、チャンネルが広がっただけに、
今まで以上に「丁寧に伝えなければ」と改めて実感しています。

こういう活動に初めて関わる若いボランティアの皆さんに対しては、とくにそう感じます。
彼らの人生を左右する大きな選択は、すぐそこにあるわけだから、
そこで僕たちが余計なことを言ってしまったら・・・ということでしょうか。
かといって、なんか気を使ってしまったり、幾重にもオブラートに包んだような言い方は、
思いが伝わらない気がして、お互いあまり気持ちよくありません。

自分の思いや願いをもっとも最短距離で表してくれる言葉を、まずは直感的に選び、
それが相手のツボに入る言葉なのかどうかを洞察し、見直し、
周りの状況や、置かれている立場、みたいなものを確認し、
立ち居振る舞いや表情をちゃんと送受信できるかという「非言語アンテナ」の感度を鋭くして、
あとは自分の判断を「決断」にまで押しあげ、自分を信じて発信・・・

って、なんだか野球のピッチャーのようですね。しかもプロ野球の。

今の立場が、三振を取りに行く「選手」なのか、
気持ちよく打ってもらう「バッティングピッチャー」なのかは、
その時によりますが。

ふくしまキッズ、最終段階に突入します。
よい成果を生み出すために、よい送受信に努めたいと思います。

一握の米

2012-12-19 09:21:28 | うえだんな



ふくしまキッズで、少しでも食材費を節約すべく、
お米の寄付をあちこちにしてもらいました(本当にありがとうございます)。

その集まった大きな米袋の上に、小さなビニール袋に入った1合ほどのお米がちょこんと乗っていたので、
スタッフに「これはどうしたの?」と聞くと、
「○○くんが持ってきた」というではありませんか。

○○くん、放課後の活動に参加している小学生の子です。
ふだんは非常に無口な子で、
どういうわけだか会話らしい会話をほとんどしたことがないのですが、
でも、外遊びが好きなようで、毎回通ってくる子です。

そんな子が、帰り際に、
うちのスタッフに「ん」と押し付けるようにお米を渡してくれたそうです。
どうやら、「お米の寄付募集」のチラシを読んで、台所から持ってきたのか、
お母さんに頼んだかして持ってきたみたい。

子どもだからといって、社会の問題から目を離しているわけではない。
子どもにだって、できることがある。
自分と同じぐらいの子達の気持ち、遠くにいたって、わかる。

この米を見て、ものすごーく感動したと同時に、
「大人ばかりが頑張って、いい気になってるんじゃない?
それ、悪いとは言わないけどさ、俺たちだって、いろいろ考えて、やることやってんだぜ!」
って、ちょっと叱られたような気がしたなあ。

ようちえんのお山を手入れしましょう

2012-12-16 11:20:51 | うえだんな
いつもお世話になっているひかりの国幼稚園のお山。
遊ばせていただいて、遊ばせていただくだけじゃあ申し訳ないと
年に一度、お手入れ会をやることにしています。

お日様はあまり出ていませんが、
風もなく、まあまあの作業日です。
お父さん、お母さん、そしてチビッコたちも手伝います。
総勢50人ぐらいが集まりました!

今回は、覆いかぶさるように伸びているブドウのつるを取ることにしました。



イメージは
「うんとこしょ どっこいしょ まだまだかぶはぬけません」
ですよ。
でも、大人数で引っ張ると、結構取れるものです。
少し、林の風通しが良くなりました…。

採ったツルは、クリスマスリースにします。



そうです。もうすぐクリスマス。
松ぼっくりやクルミを、針金を使いながら思い思いにくくりつけていきます。
生花のようですね。

チビッコたちは、今日だけの特別森っこ「森っこサタデー」が開かれました!
雪の中、そりを持って飛び出していきました!!!

もうひとつは、手入れで切り出した間伐材を使い、小枝の椅子作りに挑戦です。



これは、一度取り組むと本当にハマります。
壮大なパズルですね。

出来上がりはこんなイメージ。これは講師のお手本です。



こんなふうに、遊びと作業をまぜこぜにして、
楽しく安全にすすめることができました。



ありがとうございます。感謝します。

2012-12-14 11:45:09 | うえだんな


苫小牧市にある「学校法人原学園 ひかりの国幼稚園」でお手伝いさせていただいている
「森っこクラブ」の有志のお母さんたちが、
大沼で開催される冬のふくしまキッズで使ってくださいと
「ゆめぴりか」30キロを寄付してくださいました。

ありがとうございます!
心より感謝申し上げます。

場所は違えど、子どもたちの健康を願う母親の思いは同じ、であります。
苫小牧のお母さんたちの思いが、しっかりと福島の子どもたちに伝えられるよう
責任をもって、心を込めて、
大沼に運び、美味しくいただきたいと思います。