いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

自然体験活動って、やっぱりスゴイと思う。

2012-10-29 19:55:04 | うえだんな
森っ子アフタースクール、という活動を手伝っています。
今年はなぜか男の子ばかりです。

毎度まいどいろんな遊びを考え出す少年たちですが、
今日は落ち葉が気になって仕方ありません。

「落ち葉集めよう」
「でも、手を使うのはダメね」

その理由がよくわからないのですが、でもなんだか楽しいのです。
足だけで、ブルトーザーのように落ち葉を集めます。



ふと見ると、真っ赤なウルシ。
きれいだけど、触らないようにね。



そんなこんなで、うずたかく積み上げられた落ち葉。
ウズウズします。そう、飛び込みたいのですよ。
でも、それだけじゃあつまんない。
スマホというハイテク機器を使って、
ちょっと遊んでみました。

落ち葉の中から湧き出てくる少年たち。



2割増な感じでヤラセっぽいですが、いいんです。何か楽しいのです。
今日は、そんなダンシ的な遊びで盛り上がりました。

子どもの遊びや興味もそうなんだけど、
それを少し広げられる大人・・・つまり「元子ども」の存在が必要なんだと
改めて感じました。
それは、
かつてそんな遊びばっかりやっていた、という自身の「経験」と、
学生の頃にインプットした「情報」(ネイチャーゲーム「大地の窓」)、
そして大人ならではの「機器や道具」(今回で言えば、カメラ、とか、車)
あるいは「技」(危険物除去とか、安全管理とか)がミックスされて、
そこにこうなったら面白いはずだ、
という「イメージ(妄想?)」をミックスした大人が横にいると、
今回のようなアウトプットがでてくるような気がします。

落ち葉を集める達成感、季節感。
落ち葉に潜るという非日常感。
落ち葉に隠れて、この世からいなくなるという優越感。
落ち葉を爆発させるというイメージ。
潜ってカウントダウンするドキドキ感。
実際やってみたら、意外とショボかった結果。
でも、それをビデオで見返して、
「今度はこうしよう」と工夫するクリエイティビティ。

たかだか10分ぐらいの遊びの中に、
そんなに深い世界があるんだと思うと、
自然体験活動って、すごいねって、単純に思うな。

やめられないなあ。

秋の森はきらきら。

2012-10-29 10:03:27 | うえちゃん
10月27日(土)天気:文句のつけようのない秋晴れ

和みの森に行きました。月に一度は森づくりの日です。

ぴゅーっと吹き抜ける風に冬の気配を感じる今日この頃。
人も衣替えをして冬支度をするように、森の中でも植物が冬に向けた準備をしています。

先月までは一面緑色だった木々の葉っぱ。
今月は何やら視界に入る景色がにぎやかです。
赤や黄色、オレンジ茶色。
薄いみどりに濃い緑。
色とりどりに色々と色んな色がついています。

秋にしか出会えない色とりどりの森。
秋のキラキラを探しにお出かけです。


足元にも頭の上にも色々な色した葉っぱがたくさん。


そこから見える世界はどんな感じなんでしょうかね?


キノコのこのこ。
キレイナキノコニャドクガアル。


拾ってきた葉っぱたち。
せっかくなのでこの子たちを使って遊びたい。
季節は秋・芸術の秋ということで、カラフル落ち葉で絵を描きました。
キャンバスは木道近くに生えている木。
これらの木に糊で葉っぱをくっつけます。


ぺたこん。


葉っぱで切り絵。スタッフの手元に興味津々。


葉っぱキツネ。


緑から黄色、そして赤くなっていく葉っぱグラデーション。


秋ならではの落ち葉あそび。やっぱり楽しいなぁ。
でも、こんな落ち葉あそびが出来るのもわずかな時間しかありません。
季節は刻一刻と進んでいきますから。
ぜひ、こんな落ち葉遊びも楽しんでみてください。

月に一度は森づくりの様子&同日に行ったコスモスポーツクラブの活動の様子は、和みの森運営協議会のブログでご紹介しております。
http://nagominomori.no-blog.jp/weblog/2012/10/post_3f8b.html

CONE学校支援指導者養成講習その1

2012-10-17 13:46:12 | うえだんな
苫小牧で、おそらくはじめて、CONEリーダー&学校指導者養成講習が
開催されました。

苫小牧周辺で自然体験活動の指導者がより広域ネットワークを作り上げられたらいいなあ、
と思っていたので、ちょうどよい機会にできれば、と思っています。

まずは、CONE理事の高木さんの講義。
「上田君、おれの時間が短いよぉ」と、講習中3回も言われるほど
アツイ講義でした。



時間が短かった理由は、そのあとたくさん外に出たかったからです。
なんと、本州からのツーリストには垂涎もののアクティビティ、美々川カヌーを体験しました。
教育支援協会の萩原さんがガイド役です。



カナディアンカヌー、ダッキー、そしてラフトボートまで登場しました。
本人たちの技能や経験にあわせて選びます。





折からの雨も上がり、それはそれは美しい美々川がみんなを待っていました。





午後からは、苫東・和みの森で、
村井さんのガイディングプログラムを経験しました。
「知ることは確かに重要 でも、自分がピュアに感じたことをピュアに伝える技術が重要」
そんなことを、きのこ探しを通して教えてもらった気がします。





翌日は、
厚真町教育委員会の学芸員・乾さんに
勇払原野に点在する遺跡や史跡について巡検してもらいました。



この雄大な勇払原野。みため「原っぱ」なのですが、
実に様々な人の営み、ドラマがあったことを知りました。
貝塚、トーチカ、津波。
ホント、知らなかった。勇払に、そんなドラマがあっただなんて・・・。



午後からは、
学校指導者養成講習として、学校の理解を深める講義がなされました。
教育大岩見沢校の能條先生の登場です。



知っているようで知らなかった「学校」の仕組み。
自分が通っていたはずなのに、自分の子どもが通っているはずなのに
なかなかその本質を知ることがありません。
そんなところが明るくなるような講義でした。

来月は、そんなインプットをどうやってアウトプットするか、
そんな講習になっていきます。


泣いた!笑った!20&40kmウォーク!

2012-10-09 11:18:06 | うえちゃん
10月です。
のんびりとやってきた秋も本領発揮。気温がぐぐっと下がり、朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりましたが、みなさま体調など崩されてはいらっしゃいませんでしょうか?

さて、週末は体育の日を含む3連休でした。
マラソン大会やスポーツイベントにご参加された方も多かったのではないでしょうか。
そんな中、我われチーム・イエティくらぶ黒松内&いぶり校は、毎年恒例となっております20&40キロウォークを青空のもと開催。
子ども&大人総勢約60名が参加し、今年もたくさんのドラマが生まれました。

6日午後1時、いぶりチームは苫小牧・登別の子12名を連れていざ、出発!
「40キロ絶対歩く!」「前は20キロだったけど、今年は40キロ歩くんだ!」と気合も十分です。


黒松内ぶなの森自然学校に到着し、現地集合の参加者+札幌方面から参加者+スタッフと決起集会。
これが今回の戦いをともにする仲間たちです。
ぶなの森自然学校の校長先生・ジェットたかぎぃから激励の言葉をいただきます。


夜ごはんが終わったら荷物の準備。
防寒着やタオル、忘れず入れた?ゴールした後に待っている温泉道具と着替えも大丈夫?
準備がOKという人はゼッケンと行動食(おやつ)をもらいます。


前日は早目に就寝。
なんてったって当日は朝5時起床→朝食→6時には自然学校出発!という流れですから、朝が早いのです。

20&40キロウォーク決戦当日。
まだ暗い中、眠い目をこすって支度をすませ、長万部町静狩海岸へ車で移動します。
移動中、車の中から見た朝陽がまぶしいのなんのって。
これから歩き始めるみんなを応援しているようです。

さぁ、やってきたのはスタート地点の太平洋。
これからみんなは日本海・寿都町の海を目指して歩き始めます。
出発前、まだ余裕の表情。






太平洋の砂を入れ物に半分入れます。ゴールした暁にはここに日本海の砂がもう半分入る予定。
何か違いはあるのかな?今から想像を膨らませて。


おひさまパワーをもらって、パワーチャージ。


「この太陽はみんなが目指すゴールに沈むから、どっちが先にゴールできるか競争だぞ!」
ゴールを目指してひたすらに、ひたむきに歩き続ける戦いがスタートしました。


最初5キロをどれくらいの速さでいけるかが勝負。
おしゃべりも交えながら頑張って歩きます。


ふと頭上を見上げると山ブドウが。


ふと足元を見ると見覚えのありそうな青いネコ型ロボット似の誰かさんからのお言葉が。

そうです。この戦いに近道はないのです。

道中、熱郛高原の中を歩きました。
終わったあとどこが大変だったか聞いたら、多くの子に「熱郛高原が一番つらかった…」と言わしめたこの戦いの難所・熱郛高原。
熱郛高原突入前、この時点で20キロ以上歩いています。
元気そうに見えますが、みんなの足はすでに棒のようになっているのです。


途中、疲れて、足は痛くて、もうやめたくなって、でも、ゴールを目指したくて泣いた子もいました。
それでも残りの力を振り絞って一歩一歩前に歩いていく姿は、とっても格好良かったです。
誰かと競うではなく、自分と戦って歩き続け、たどり着いたゴール。


つらかったけど頑張った!という経験はきっと子どもたちにとって自信になったことと思います。
今回はこの40キロウォークを開催して初めて、ひとりもリタイアすることなく、参加者全員が自分の目標(20キロまたは40キロ)を歩ききりました!すごい!!
日本海の砂を太平洋の砂の上に入れます。


やったぜ、イェイ!


☆40キロウォークの詳細は黒松内ぶなの森自然学校のHPで→http://www.d2.dion.ne.jp/~buna_ns/

翌日は思い思い好きなことをして過ごしました。
体育館でバスケやバドミントンをするツワモノもいましたが、のんびりまったり休養日。

日向ぼっこしたり(足が痛くて…とおじいちゃんのように歩いている子、発見)


40キロウォークの看板の片付けの手伝いをしてくれたり、


ゼッケンの洗濯を手伝ったり、


将棋山崩しをしたり、


クマと戯れたり。


40キロウォークには毎年、いろんな人が挑戦しにやってきます。
小学生のときにイエティくらぶに参加していた子が今や中学生・高校生、はたまた大学生になってスタッフとして参加してくれています。
ちょっと大人になってて寂しいような、でもやっぱり嬉しいような。
こうして成長した子どもたちに再会できるってなんだかとてもステキです。


キッチン真理子の美味しいお昼ご飯をいただき、


終わりの会をして今回の40キロウォークが幕を閉じました。


帰りの道中、40キロウォークであまった行動食をみんなで山分け。
やっぱり美味しいものはあっという間になくなりますね。



天気にも恵まれ、大きなケガも事故もなく終えられた40キロウォーク。
頑張って歩いた子どもたち&スタッフ、巡回車でサポートしてくれたスタッフ、美味しいおにぎりや夜のカレーを作ってくれたスタッフ、それからおうちでみんなの完歩を応援してくれていた保護者の方。
みんなのおかげで今年も思い出たくさんの活動になりました。
また来年、今度は今年の記録更新を目指して黒松内に集まりましょう!