いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

宿泊学習

2007-06-29 22:17:36 | うえだんな
みすたーです。

最近僕が関わった学校の活動は、ずっと日帰りのものが続いておりました。
場合によってはたったの1時間で何かを伝えなければいけない、という感じでした。
それが毎日続いていくと、自分の能力を上げる修行にはなるんですけどね、何かこう、落ち着かないんですよね。

ですが、昨日今日は久々に1泊2日の宿泊学習。
短い時間の活動だと、どうしても「一対多」の伝え方になってしまうんですけどね、やはり2日間あると、部分部分で「一対一」で接する場面があるんです。
といったって、ほんの少しだけですよ。僕たちは生活面にまではかかわりませんからね。

でも、夜に「おやすみ、また明日」ってあいさつして、
翌朝、昨日見た顔を見つけて「おはよう。今日もよろしく」ってあいさつする。
そんなほんの少しの「みすたー対○○さん」の時間ですけど、何だかとっても幸せな気分になれましたよ。

明日はイエティくらぶのボランティアさんがふぉれすと鉱山にやってきてくれます。いやあ、これまた楽しみですね。
みんなで川行ったり、野外炊事したり、焚き火したりして遊び倒します。
どんな様子だったかはまた報告いたしますね。

ではまた。

夜の森

2007-06-28 23:51:22 | うえだんな
ねおすHPのトップに、なんとイエティソウルのバナーがつきました!
鬼才・モモンガハカセによる作品です。
まったく、恐れ入りました…。
ハカセ、ありがとうございます。
一生の宝物として、大切にしていきたいと思います。


先ほど、市内の小学生達をつれて
夜の森の中を案内して来ました。
いろんなところで、いろんな活動をしたのですが、
ぼくの担当は、「ナイト・ソロ」です。

ある林道に、隣が見えない程度に間隔をあけて
子ども達を一人ずつ座らせていきます。
そして、約20~25分、一人でじっとしている、
というプログラムです。

本当なら、一晩かけてやるぐらいがいいんでしょうが、
さすがにそこまではできないので、1時間30分ぐらいの
ごくごく簡単なダイジェスト版です。
ましてや、
わりと太い林道なので、真っ暗になることはないのですが、
子ども達にとっては、森の中で一人になる、ということは
もう十分すぎることのインパクトです。

じっくり、時間をかけて雰囲気と心構えを作って、
森の中に入っていきました。

みんな、最初は不安だったのですが
(一様に、声がでかくなったり、やたらと返事がよくなったりするんだよね)
でも、最後はみんな一人を楽しめたようです。
ジュウイチとか、ヨタカとか、トラツグミとか
実に怪しげに鳴き交わし、
草むらでは、何かがカサコソと移動していく音を
聞くことができました。
間違いなく、忘れられない晩となったことでしょう。


夜の活動、学校のプログラムでは結構よくリクエストされます。
いろいろとシナリオを作って進めるのですが、
だんだんやるネタが決まっちゃってきたところがあって、
なんか新しいネタを考えたいなあ、と思っているところです。





学校との打合せ

2007-06-27 00:51:18 | うえだんな
小学校は、ちょうど運動会が終わった頃です。
なので、このところ一気に5年生の宿泊学習の打合せが
増えてきました。
今日も、2件立て続けに打合せが行われましたよ。

この打合せ、実はものすごく重要です。
エネルギーの7割ぐらいは、打合せに費やしていると思います。
それぐらい、いろいろと考え、感じながら進めます。

打合せの先生達の何気ない言動から、
その先生の求めていることはもちろん、
その後ろにいる子ども達も想像しなければいけません。

これが、本当に難しいのです。

もっともっと場数をこなし、体得していきたいと思います。


作業第一・安全第一

2007-06-25 22:54:05 | うえだんな
今の時期、北海道において施設を抱えている人たちの
悩みの種は、「草刈りをどうするか」ではないでしょうか。

ものすごい勢いで、草が伸びます。
北海道弁で言うところの「おがっておがってしゃあねえ」、ですか。

まったくすごい勢いで草が成長しております。

で、その草を、一体誰が、いつどうやって刈るか、というのが
スケジュール管理者の悩みの種なわけです。
草刈りをすると、一日仕事になります。
しかも、かなりのハードワークですから、
一日草刈りをしたら、夜にデスクワーク、というのはまずムリです。
だから、草刈り、という業務のみに集中する日を作らなければ
まずこなせないのです。

そんなわけで、今日が草刈りデーでした。
ふぉれすと鉱山チームは、来馬岳への登山道の草刈り。
もっともハードな仕事に、みんなで取り組んだようです。
わたしは、一人で白老・すくすく3・9の庭を草刈りです。
広大な面積を一人ですすめるのは、かなり大変です。
でも、
こういう地味さ作業をすればするほど、
その施設に対する愛が深まるというのが
ぼくの自論です。
草木の、いろんなことも判るし、
フィールドの細かい起伏を身体で知ることができますし。

結構、いろんな意味で重要な時間なんじゃないかな、と思います。

終わったあとのお風呂とか、その後のビールもうまいしね。
でも、さすがにややくたびれました。
1ヵ月後、伸びた分をまた刈りたいと思います。

演じる

2007-06-24 21:25:11 | うえだんな
みすたーです。

昨日ちょっとお話した「もりのようちえん」。ふぉれすと鉱山の人気プログラムです。
毎月テーマを決めて親子で自然遊びをするんですが、今月のテーマは「生き物のつながり」。

「食物連鎖」のことをテーマにした「がぶりもぐもぐ」って絵本がありまして。
それを冒頭で読み聞かせて、メインテーマを伝える手法に「虫探し」を選んでプログラムが構成されていました(もんきーやボランティアスタッフの皆さまで考えたプログラムです)。

もりのようちえんはね、ファンタジーの世界といいますか、読み聞かせた絵本にちなんでプログラムが作られるようになっていまして、絵本の中から飛び出したような色んなキャラクターが登場します。
この手法を使うと、最初から子どもたちの意欲をぐぐっ、と引き出せるのです。

でね、「虫といえばみすたー」って皆さん思って下さっているようで、僕に与えられた役割は、ずばり「むし」でありました。
どんな姿だったのかは明日のモモンガくらぶの活動報告をご覧いただきたいですが、簡単な流れだけ紹介しておきますね。

* * * * * * *

「がぶりもぐもぐ」の読み聞かせのあと、みんなで穴の開いたはっぱ探し。
盛り上がっているところで、僕の演じる「むし山さん」が登場するんですね。レタスをばりばりかじりながら「あー、はっぱうめぇ」とか言ってやぶの中に座ってまして。
怪しいですね。

「みんなの集めた葉っぱに穴あけたのは、おいらの仲間たちだねえ。よし、ここはひとつみんなでおいらの仲間を見つけてみようじゃないの」
ってことで、むしの探し方のコツを伝授して、むしのいる場所へ案内します。
最後は鳥に追われて逃げ出してしまって「むしは食物連鎖の中で大切な役割をしているんだねえ」というもんきーのまとめで、おしまい。

* * * * * * *

イエティくらぶでも、ある意味「演じる」部分はあるんですが、こういうファンタジーのキャラクターを演じるということは、まずなかったですね。
とはいえ、初めてではなくてね、過去にもりのようちえんに客演で登場して、「染物の達人、染めキング」とか「スコップが折れて困ってるおじさん」とかやったことがありました。

でね、この「演じる」っていうのが結構奥が深いんですよ。

キャラクターの登場は、子どもたちの興味や好奇心を引き出すための手段ですのでね、どうやったら自分に注目を集められるか、そして活動へ引き込めるか、大変工夫が必要になります。
工夫というのはね、どんなタイミングで登場しようか、ストーリーの展開はどうしようか、どんな言葉遣いをしようか、抑揚や間の取り方は、目線の配り方や姿勢、ジェスチャー、立ち位置をどう取ろうか、などなど様々です。
いでたちは、あまりリアルにやると子どもが本気で怖がってしまうことがあるそうで、頭に触覚を生やすくらいにしておきました。「キャラクターだよ」っていう「サイン」ですね。

こうやって、「演じる」にあたって気にしなければいけない部分を挙げてみるとね、イエティくらぶでディレクターをするのでも、「むし山さん」を演じるのでも、実は根本的にはあまり変わらないってことに気づきます(実際、僕らは自然や子どもについてだけでなく「演劇的手法」のトレーニングも受けていますしね)。
ですから今日の「むし山さん」を演じた姿は、僕のディレクターとしてのレベルがとても強調されて出ていたのではないかなあ。

さてさて、今日の「むし山」さんの出来は、皆さんの目にはどう映っていたんでしょうね。


それはさておき、今日はいっぱい虫たちが現れてくれて、子どもも大人も、とても嬉しそうでした。
そんな姿を見ていて、こちらもとっても嬉しかったですね。


明日はスタッフ総出で来馬岳登山道の草刈。ハードな毎日ですが、楽しくやっております。
皆さまも夏かぜなどひきませんようにね。

むし!

2007-06-23 21:07:17 | うえだんな
みすたーです。

この週末は、ふぉれすと鉱山主催の人気プログラム「森のようちえん」でした。
今日が1日目で、明日はまた今日とは別の方々にプログラムを提供します。
なので、詳しいことを書くとネタばれしてしまいますのでね、それは明日にしますけれども、今月のメインは「むし探し」でした。

そのための下見に一昨日行ってきまして、久々にゆっくりと虫探しをしてきました。

葉の裏に隠れていた、オレンジがおしゃれなイタドリハムシ。


エゾハルゼミ。どこにいるか分かります?


そしてこれ。いやいやかわいらしい。



こんな時間にとっても幸せを感じてしまいますよ。


と言うわけでまた明日!

30年、40年後の社会

2007-06-23 20:51:04 | うえだんな
森のようちえん黒松内校は、9人の幼児さんと お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんも 加わって 川遊びを楽しみました。

黒松内ようちえんのテーマは、「みんな生きている」です。
パペット使って、♪ぼくらはみんないきている♪ の合唱から毎回スタートです。

さて、このごろ 強く思うようになってきたのは・・、子ども達が生きる未来社会のことです・・・。 今の時代に比べて そうとう異なる時代の中で、今の子ども達は生き暮らしてゆくことになります。 それは 現在の社会システムではとうてい対応できない社会であると思います。

そんな思いを 私のブログ 「日々こうかい記」に書いています。 イエティ魂の読者の方もぜひ、読んでくださいますか・・・。

http://blog.goo.ne.jp/haruneos/e/5d44a46e095f186b5b544bc7fa121c2f

(たかぎぃ)

カマンベツダイブ

2007-06-22 18:51:49 | うえだんな
今年も、川遊びのシーズンがやってきました。
冬の間眠っていたライフジャケットやら、ウェットスーツやらを
引っ張り出して、一日中川にいる時期がきましたよ。

で、今日も行きました、カマンベツの沢。

ふぉれすと鉱山の周辺には、それはそれはきれいな沢が
たくさん走っています。
その中でも、景観・アクセスともに最高なのが
カマンベツの沢、と呼ばれている河原です。

そこで、何ができるかというと…
砂防ダムがあるのですが、なんとその上から淵へ
飛び込むことができるのです!
そこから飛び込む遊びを…
いつしか、人は「カマンベツダイブ」と呼ぶようになり、
夏の鉱山町の風物詩となりつつあります。

高さは、4メートルぐらいだと思いますが、
けっこう高く感じますよ。
しかも、足元にはザアザアと水が流れ、
ちょっとした滝つぼに飛び込むような感覚です。
でも、
スタッフの説明どおりに遊べば
とても安全な飛び込み台です。
今年も、入念に下見をして、
安全宣言を出しました。

あぁ、いとしのカマンベツダイブ。

毎年、いろいろなドラマが生まれます。
いろんなことがあったなあ。

  一日に何度も飛び込む子。
  3年かけても飛び込めない子。
  子どもを飛び込ませたいと、事前にボートまで出して
  入念に安全を確認したにもかかわらず、
  子どもの前でついに飛び込めなかった先生。
  お母さんが飛び込んでいるのを見て
  「おかあさ~ん」と泣いてしまった幼稚園児。

今日も、ある学校の子ども達と
カマンベツの沢に行きました。
いろいなドラマが生まれましたよ。

新米スタッフも、
この河原で少しでも多くの人たちに安全に楽しんでもらえるよう、
トレーニングに余念がありません。

ということで、
6月30日(土)~7月1日(日)にかけて、
イエティくらぶボランティアの皆さん対象の
「イエティくらぶボランティアお泊り会」を開催します。
子ども達を楽しませる前に、自分達も楽しもう!ということで
鉱山の自然を楽しみつつ、川での身のこなし方や
いろんな川遊びの方法を練習するような場面も
考えていますので、
興味のある方は、ゼヒお越し下さい!


なんだかんだ言っても、オレ、川遊びすきなんだなぁ。
もう、やりつくせるだけやっているのだけど、
今日、改めてそう感じてしまいました。

子どもとの関わり

2007-06-21 22:00:40 | うえだんな
自然のなかで子どもの能力を引き出したい!という想いはいつもあるが、
それをかなえるための、かかわり方というのは、いつも悩むところだ。

徐々にステップをつけつつ、達成感を味わえるような促しを
上手になりたいなあ。

今日は自由な泥遊びをしながら、そんなことを考えてました。






幼稚園の遠足

2007-06-20 23:13:54 | うえだんな
今日は、市内の幼稚園の遠足で、鉱山を使ってくれました。
親子あわせて、合計なんと300人!
一度に、この人数を動かすのは、今回が初めてです。
なので、かえって「いっちょやったるか」と
個人的にはかなり盛り上がっておりました。

いろんな仕込みは、よっしーとみすたーが進めています。
出店風に、「●●パーク」というのを
いくつか用意して、どこへでも自由に動ける、
というスタイルです。
で、ぼくは、なんと「ドロドロパーク」の担当でした。

水路から、ホースを駆使して水を引き、
土の上に水を撒いて、泥んこを作ります。
そこで、グチャグチャになってあそびました。

いやあ、面白かったな。

あの、子ども達の解放されたような顔と、
それをみているお母さん達の、笑ってるんだけど、
やや引きつった顔が、これまた面白く…
そんなことはいいとして、
とにかく、とても楽しい時間を過ごすことができました。

泥遊びって、見ていると面白いんですよね。
子ども達全員が全員、好きじゃないんです。
「いやだ」っていう子は、ゼッタイに近寄らないんです。
でも、一度泥の中に入った子は、
もうずーっとそこで遊んでるんですよね。
滞在時間が、ものすごく長いんです。

それだけ、子ども達の心を揺り動かす何かがあるんでしょうね。

ああいう、いわゆる「土木系」のあそび、がいいんでしょうかね。

これから気温もあがるし、
もうちょっと丁寧に準備をしたら、
けっこう楽しめる場所になるかもしれません。