いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

時はめぐりまして

2014-05-24 19:25:31 | うえだんな

上田です。

今日、苫東・和みの森で「月に一度は森づくり!」新年度が始まりました。

いきなり60人オーバーの参加者が集まることとなり、

「怪我がないように」とそればかりを心配する1日でもありました。

 

そんな中、とても嬉しいことがありました。

鉱山時代に、短大の授業としてその時の活動を手伝ってくれていたYKRさんが

なんと2児の母として、参加してくれたのです!

 

最初は、「いやあ、どっかで見た顔だなあ」としか思わなかったのですが、

次の瞬間「あああああ!」と衝撃が走りました。

 

YKRおねえさん。

その時は、室蘭の短大生でした。

僕たちも、ちょうど森のようちえんとか新しい活動に取り組み始めたばかりの頃で、

まだ十分に経験もなかった僕たちの活動に真剣に向き合ってくれました。

今、僕たちがこうやってあちこちで活動できているのは、

彼女たちの活躍があったからこそ、であります。

 

いやあ、びっくりしたなあ。そして、うれしかったなあ。

 

もっとびっくりしたのは、今回の和みの森に来ることになったいきさつです。

お子さんを、なんとひかりの国幼稚園に通わせているのだそうです!

幼稚園で配布させてもらったチラシを見て、お申し込みいただいたとのこと。

これまた、びっくりでした。

 

「ウエダさんに育ててもらいたいと思ったので、ひかりの国幼稚園に入れました」

だなんていう殺し文句までいただき、

なんかこう、嬉しさとプレッシャーが混ざるような、何とも言えない気持ちになりまして、

結局今日は一日じゅう、フワフワした感じでした・・・。

 

今思えば、ちゃんと記念撮影をすればよかったな。

ああ。

 

最近、いろいろな方、特に学生さんたちなどに、

その子の人生を決定づけるような立場になったというか、なってしまったというか、

まあそういうことなのですが、

今日も、そんな気持ちになりました。

 

でも、これはホント励みになります。

なお一層、頑張らないと。そして、自分を高めていかないと。

強い気持ちを持たないと。

 

自分を奮い立たせる、とても良い瞬間でした。

 


リアル

2014-05-22 07:52:46 | うえだんな

教室の中でオンライン化された電子黒板を使ったり、

タブレット端末を子どもが使ったりしている様子をニュースで見ました。

30年ぐらい前、自分が通っていた小学校に、

視聴覚室とかにでっかいブラウン管型のデスクトップPCがズラッと導入された

あの風景を思い出します。

あの大量のPC、どうなったんだろ?高かったんだろうなあ。

で、多分、破棄されたんだろうなあ。

というか、その部屋はいつも鍵がかかっていたし、

まるで骨董品のように眺めていただけだった気がするな。

授業の中で使った記憶が、ないな。

あの頃の先生たちは、あれをうまく使いこなしていたのかな?

で、その頃とは全然違う今のツールたちは、うまく使いこなされているのかな?

その授業や活動のねらいをより高く、深いところまで引き出すためには、

タブレットでなければならない、であればいいのだけれど。

遠い国にある名画をタブレットで手元で見るのと、遠い国まで出かけて本物の名画を見るのは、

その時の目的によってどっちも正解だと思うけど、

タブレットで名画を見ただけで「本物を見た」つもりになるのは、良くないよな。

あなたが見たのは、その絵の筆使いじゃなくて、

ガラス板の向こうから発せられた単なるいろんな光のツブツブですから…。



「流行っているから」「これからの時代はタブレットだから」という理由だけで

高額な道具を導入しちゃうと、30年前と同じことが起きちゃいそうだな。



バーチャルの素早さ、リアルの迫力。

ぼくたちは、大量のタブレットを子どもたちに配布することはできないけど、

リアルを見せることは、わりと得意です。

いや、そっちの方しか、できない。

 

リアルにこだわるのが、自然学校だと思っています。