いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

メラトニン

2014-11-27 19:54:00 | うえだんな

仙台で行われた、森のようちえん全国交流フォーラムに参加してきました。

300人オーバーの方が集まり、

「あれもモリヨー」「これもモリヨー」と議論を交わしておりました。

 

私は、記録係をお手伝いさせていただき、

どんどんと上がってくる報告書用の原稿をチェックする業務を担当しました。

これ、PCとにらめっこなのでかなり目がしょぼしょぼするものの

全ての分科会の全ての文章を仔細に読み込むので

なんかその分科会に参加したような気になる事ができます。

 

ただ報告書を読むだけでは、分かりませんね。

こうやって文章を書いたり、推敲するからこそ理解できる事があります。

とても勉強になりました。

 

そんな風に、いろいろと刺激を受けましたが、

今回最大のキーワードは、「メラトニン」です。

これをきっかけに、真剣に調べてみようと思います。

 


福島CONEフォーラムで考えた

2014-11-11 08:42:14 | うえだんな

「ここは大丈夫なんだけど、あそこはダメです」

一瞬何のことだか分かりませんでした。

ご本人曰く、ここが「ホットスポット」、つまり放射線量が高いから、入ってはいけない、モノは拾っていけないとのこと。

 

そんなこと言われても・・・。こことあそこの違いなんて、なんにもないんです。

強いて言うなら、舗装道路と、その脇の芝の植え込みの違い。

要するに、雨水が流れていくところと、たまるところで、放射線量が違うということ。

 

福島でCONE(自然体験活動推進協議会)の全国フォーラムが開催されました。

そこで、子ども達を呼んで遊ぼうという分科会をお手伝いしたときの、下見でのシーンです。

 

さらに続きます。

 

「この広い広場、真ん中では遊んでいいです。でも、端っこでは遊ばないで下さい。モノも拾わせないで下さい」

 

これも同じ。端っこの方は、水はけが悪いから、放射線量が高い。

子どもなんて、真ん中よりも端っこで、木の枝とか拾って遊ぶ方が好きなのにね。

ぼくは、木育というテーマで、緑の木と茶色い材を繋げるアクティビティをやることになってて、

だから、近くの林の茂みから少し枝をもらって工作を作ろうとしたら

「ウエダさん、申し訳ねえっす。それ、だめなんだわ」と。

 

木育プログラムが成り立たない、できない。

 

頭をなぐられたような瞬間でした。

 

東日本大震災、福島第一原発。

ぼくも一応日本人です。

だから、それを忘れた訳ではないし、忘れたつもりはないし、いつも気にかけていたつもりだし、

出来ることは出来るだけやろう、と心に決めて、この3年8ヶ月動いてきました。

そして、それで「十分やってきた」ような気になっていました。

 

でも、それは、ほんの一面的なものでしかなかった・・・。

 

だって、子ども達は、その辺の木の棒を拾って遊べないんですよ。

草摘み、花摘みができない。石を拾って投げられない。

春の山菜、秋の木の実を採って食べられない。

 

頭の中は、限界、無力という言葉ばかり。

俺たちに、何ができるんだろう。

 

もう一回、考えよう。もう一回、想いを高めよう。

そんなことを考え続けた3日間でした。

 

今回のゲスト、飯館村で区長さんをされている

鴫原さんが見せてくれた映像です。

月命日には、これを見ることにしようと心に決めました。