ポジャギアートYangja-pang

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レオノール・フィニのこと

2005-05-15 09:51:08 | ノンジャンル
ここのところ、すっかりサボっているように思われますが
(いや実際、針を動かしていないですが^^;
頭の中は苦し紛れにぐるぐる動いているので、
(そのうちパンクして終わりかい!?)
しばしお待ちを(……って、誰も待ってないと思うけど?)

ところで
なんとなく美術館サイトの検索をしていたら、
6月18日から渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで
「レオノール・フィニ展」が開催されるそうな。
これまた懐かしい!
フィニといえば、一部のちょっと危ない愛好家達から
熱い支持を受けていた女性アーティスト。
新潮文庫版「エクソシスト」や渋沢龍彦訳の「美徳の不幸」など
そのてのホンのカバー絵に使われていたといえば、
ご記憶に残っている方もあるかもしれません。
下の写真は、93年頃に講談社から出ていたらしい画集の表紙。
残念なことに現在絶版で私メは見たことがありませんが……。


この人、年代によってかなり画風が変わるので、
全面的に好きというわけではないのですが、
上の絵にあるような60~70年代の作品群には
一種異様なオーラが漂っています。
特に私が好きだったのは、「朝の時間」という作品。
全体的に青っぽい画面の中央で、
バスタブに浸かった人物が大きな目をくるりと上に向けている
その視線の先には、上半身を斜めに突き出して
歯を磨いている人物の姿。
妙に静かで、この世の光景ではないような感じさえします。

その絵は70年代半ばに渋谷西武で作品展が開催されたとき
図録の表紙にまでなっていたものですから、
彼女にとっても自信作なのではないかと思うのですが
少なくとも私が探した範囲では、
どの画集にも掲載されていません。
もう一度見たいなあ……こんど出るかなあ。

一時期私メは、その図録をつねに手元に置いて眺めていたものです。
ところが、某所で一瞬目を離した隙に、
煙のごとく消えてしまい、それっきり。
あんなもの、一体誰が持っていったんでしょうか。
いまもって謎だわ。