これもよくあるご相談なんですが、特に台所流しがつまって
排水が逆流するパターンが多いようです。
水まわりの中でも毎日頻繁に使いますし、食べかすや油分に
洗剤といろんなものが流されることから、排水パイプに汚れが
こびりつきやすいですよね。
20年以上経っていてまだ本下水が整備されていない地域の
お宅ですと、長い年月に蓄積された汚れももちろんありますが
流しから外に出たところの排水桝の構造自体につまる原因が
あります。
排水口には下水の臭いが逆流しないようにトラップと呼ばれる
水溜めがありますが、昔の設備機器にはこのトラップが無かった
ものもあり、外の排水桝にこの水溜めを設けています。
その構造は、流しからきた排水パイプが排水桝に流入する部分に
90°曲がったパイプを上向きにして取り付けてあり、この曲がった
部分に常に水が溜まる仕組みになっています。
この曲がった部分に水には浮かない固形物が蓄積してしまい
それに遮られた汚れが流しの方向に向かってどんどん溜まって
やがては流しのシンクに水が溜まってしまうほどの排水障害が
起きるのです。
排水口のまめな掃除も必要ですが、たまに外の排水桝の蓋をあけて
この折れ曲がったパイプを取り外して掃除してあげましょう。
この仕組みを知っておくだけで、いざという時慌てなくてすみますよ。