A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

サドと比較するとリーダーアルバムの少ないメルだが・・・・

2008-05-08 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Mel Lewis / 6

サド・メルのリーダー、サドジョーンズは50年代の後期はカウントベイシーオーケストラに籍を置きながら何枚かのリーダーアルバムを残している。
もう一人のリーダー、メル・ルイスはというとスタンケントンを辞めた後、多くのセッションでその確実なプレー振りを聴くことはできるが、リーダーアルバムとなると・・・・・?
基本的に脇役なので非常に数は少ない。
56年に初のリーダーアルバム“Got 'Cha”があるが、このアルバムが2枚目のリーダーアルバムだ。

おなじみModoレーベルのNew Star Seriesの中の一枚。
Modeレーベルは統一されたジャケットデザインだけでなく、中身のコンセプトも明確だ。
当時の新進気鋭の新人達に録音の機会を与え、その後のスタープレーヤーのデビュー作が並ぶ。57年の6月から9月にかけて30枚近くが一気に制作され、あっという間に消えてしまったが。このようなこだわりのレーベルはコンセプトが明確で好きな部類だ。
メル・ルイスもその中でもプロデューサーのお眼鏡にかなった一人だったのだろう。このリーダーアルバムだけでなくこのシリーズの中でもよく顔を出している。

54年から在籍したスタンケントンオーケストラを辞したルイスは、57年にロスに居を定めスタジオワークに徹する。このModeの一連のセッションを含めて参加した録音は何と30枚近くに上る。
Modeのもう一つの特徴は、QuintetとかTrioとかタイトルが実に素っ気無いものが多い。このアルバムも“Mel Lewis 6”。曲やメンバーのイメージがタイトルからは分からない。

このセッションのメンバーの一人、ビルホルマンとはこの頃行動を共にしていたようで、彼のオーケストラにも加わっている。チャーリーマリアノは3曲だけ参加。トランペットのジャックシェルドンは、その後俳優業や時には歌も歌って活躍を続けた息の長いプレーヤーだ。ピアノはアレンジャーとして有名になったマティーペイチ。ベースはバディークラークとウェストコーストの生え抜きのメンバーが加わっている。
ウェストコースト派のセッションはアレンジャーが気になるが、ホルマン、ペイチ、シェルドンに加えて、プレーには参加していないが、ボブブルックマイヤーが3曲アレンジを含めて提供している。ということで、演奏はウェストコースト派の典型的なサウンドだ。
ジョージラッセルのアルバムが、ジャズが元気だった時代のニューヨークのある断面を残したのに対して、このメルのアルバムを含めたModoのシリーズは、この時代のハリウッドに集う若手ミュージシャンたちの演奏を「一塊」にして残した遺産だ。
どちらのアルバムにも参加しているボブブルックマイヤーのこの頃の活躍も目立つが、彼もサド・メルオーケストラの立ち上げには欠かせなかったメンバーだ。

1. Brookside               Brookmeyer 4:20
2. You Took Advantage of Me    Hart, Rodgers 5:13
3. Zig Zag                Brookmeyer 5:05
4. Jazz Goes to Siwash        Holman 4:11
5. Charlie's Cavern          Sheldon 5:19
6. Grey Flannel             Paich 6:25

Jack Sheldon (tp)
Bill Holman (ts,bs)
Charlie Mariano (as,ts)
Marty Paich (p)
Buddy Clark (b)
Mel Lewis Drums (ds)

Red Clyde Producer
Eva Diana Cover Design
Thorne Nogar Engineer

Recorded in Hollywood,CA, July 1957

メル・ルイス・セクステット
メル・ルイス・セクステット
MODE

このアイテムの詳細を見る


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50年経っても変わらない都市の顔

2008-05-07 | MY FAVORITE ALBUM
New York N.Y. / George Russell

連休明けの出勤。いつもだと気の重い朝を迎えるわけだが今日は違った。
個人的にはゴルフ三昧であった連休であったが、この連休中に会社のオフィスの引越しがあった。いつもと違う通勤経路で、新しいビルのオフィスに向かう。いつも見慣れた景色と異なり、周りの風景も新鮮だ。天気も良く気分も妙に清清しかった。
この50年で都心の風景も大分変わった。街の中にいるとその変化に気が付かないものだが、レインボーブリッジから見た東京の景色などは激変しているだろう。
もし東京を題材にした音楽があれば、戦後まもない50年前と今とではその曲想も大分違ったものになるに違いない。

都市それぞれが特徴ある顔を持ち、年の経過と共にその顔を変えつつあるが、摩天楼が聳える ”New York”だけは一種独特な雰囲気がある。ケネディー空港を降り立ち、橋を渡ってマンハッタン島に入ると、「ニューヨークに来た」という実感が沸く。この感覚はきっと50年経っても以前と変わらないであろう。

この、New Yorkを素材にしたアルバムがある。
ジョージラッセルがアレンジをした“New York N.Y.”。丁度今から50年前の1958年の録音だ。
このアルバムの特徴のひとつは、曲のイントロにジョン・ヘンドリックスのナレーションが入っている。作詞とボーカリーズが得意なヘンドリックスではあるが、ここでは詩の提供だけ。とはいうものの、一曲目のManhattanでは、チャリーパーシップのブラッシングをバックに、自分の書いた詩をリズミックに読み上げる。
その後は、ラッセルマジックのオーケストラサウンドに。
ビルエバンスやコルトレーンという有名プレーヤーが参加し、アンサンブルワークだけではなくソロもとっている。

58年といえば、有名な「真夏の夜のジャズ」でニューポートの舞台が映画になった年。当時のジャズの時代背景も、街の様子やファッションも大体は想像がつく。
大陸の東西で特色あるジャズが凌ぎを削っていたが、ラッセルは自分のペンで独自の世界を作り出している。ニューヨークに因んだ曲に自分のオリジナルも加えて、組曲風にアルバム全体も構成している。クラシックの世界ではよくある、交響詩の世界のようだ。

アレンジとソロのバランスも絶妙である。この頃はジャズ全体に活気があった頃だし、ビッグバンドの世界も、スイングそしてバップオーケストラから新しいモダンビッグバンドの世界を求めて実に多様化していた頃だ。ミシェルルグランも同じ頃、ニューヨークに乗り込んでアメリカの印象を豪華なメンバーを起用してアルバムを作っていた。ベイシー、エリントン、ハーマン、ファーガソン、クインシー・・・どのバンドも元気だった。
60年代の次の時代に向けて皆が色々取り組みをしている中に、こんな意欲的な作品もあったということを立証する一枚だ。

1. Manhattan

Art Farmer, Ernie Royal, Doc Severinsen (tp)
Tom Mitchell, Frank Rehak (tb)
Bob Brookmeyer (vtb)
Hal McKusick (as)
John Coltrane (ts)
Sol Schlinger (bs)
Bill Evans (p)
Barry Galbraith (g)
Milt Hinton (b)
Charlie Persip (d)
George Russell (arr, cond)
Jon Hendricks (nar)

Recorded in NYC, September 12, 1958

2. A Helluva Town
3. Manhattan-Rico

Art Farmer, Ernie Royal, Joe Wilder (tp)
Tom Mitchell, Frank Rehak (tb)
Bob Brookmeyer (vtb)
Hal McKusick, Phil Woods (as)
Al Cohn (ts)
Gene Allen (bs)
Bill Evans (p)
Barry Galbraith (g)
George Duvivier (b)
Max Roach (ds)
Don Lamond (ds)
Al Epstein (bgo -3)
George Russell (arr, cond -2, chromatic d, arr, cond -3)
Jon Hendricks (nar)

Recorded in NYC, November 24, 1958

4. Big City Blues
5. East Side Medley
  : Autumn In New York / How About You

Art Farmer, Joe Ferrante, Joe Wilder (tp)
Tom Mitchell, Frank Rehak (tb)
Bob Brookmeyer (vtb)
Hal McKusick (as)
Phil Woods (as, fl, cl)
Benny Golson (ts)
Sol Schlinger (bass sax)
Bill Evans (p)
Barry Galbraith (g)
Milt Hinton (b)
Charlie Persip (d)
George Russell (arr, comp)
Jon Hendricks (nar)

Recorded in NYC, March 25, 1959

ニューヨーク N.Y.
ジョージ・ラッセル
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歳をとっても、新しいものへのこだわりが若さを保つ秘訣

2008-05-06 | CONCORD
Portrait of Marian McPartland

今年のゴールデンウィークは仲間とゴルフ合宿。最近調子が悪いまま合宿に入ったが、日を追って悪いところがどんどん悪化。本来であれば、せっかくの合宿で悪いところをしっかりと直せばよかったのだが、ついつい仲間内の勝負に気をとられ、最後は惨めな結果で終わる羽目に。付け焼刃の対処療法は決していい結果を生まないのは分かっているのだが。
ゴルフの方は、どうもまた初心に帰ってやり直した方が良さそうだ。
最近の政治をみていると、過去のばら撒き行政の結果が赤字財政になった根本を論議せずに、目先の道路とか医療費問題を語っても空しい気がする。結果は、対処療法では病の根本治癒にはならないのが見えているだけに。どうも世の中何事も目先の辻褄合わせは限界のようだ。
さて、休みも終わって明日からいつもの生活に復帰。休みの後は毎度の事ながら、どうも復帰直後はいつもの生活のリズムに戻すのが一苦労だ。
ジャズの方も何から聴いたらよいのか・・・一瞬迷うのだが?

迷った時は、Concordから復帰してみることにしよう。
前回が丁度キリ番の100で終わったので、改めて101番からスタート。
このアルバムは、マリアン・マクパートランドのコンコルドの2作目。
ジャケットに写真に写る彼女の表情が実に生き生きしている。
前回がピアノトリオだったのに対して、このアルバムはアルトのジェリーダジオンが加わっている。サドメルのオーケストラでも、ジェロームリチャードソンの影に隠れてあまり目立つ存在ではなかったが、ソリストとしてこのように加わるのも珍しい。いつもはセッションワーク中心だが、このような演奏でソロをとると実に美しい音色のアルトを吹く。
ハンコックの曲から始まるが、いつものコンコルドのアルバムとは少し趣が違ってモダンなサウンドだ。ダジオンのアルトも雰囲気を出している。ハナのドラミングもタッチが違う。1918年生まれのマクパートランドはこの時すでに還暦を過ぎているが、モダンなタッチにますます磨きがかかっている。
続く“It Never Entered My Mind”は、ピアノのソロで。実に美しいバラード演奏だ。一転してダジオンの“No Trumps”はファンキーな曲。そしてファンキーな演奏だ。“Wind Flower”では、ダジオンのフルートに続いてマクパートランドとトーフのデュオが聴ける。A面を通して彼女の多彩振りをいきなり披露する。 
B面に入るとチックコリアの曲をやったかと思えば自分の曲“Time and Time Again”で最後を締める。ワンホーンのアルバムであるが、一曲一曲に特徴がありあっという間に聴き通してしあうアルバムだ。
ベテランたちが昔を思い出しながらのプレーも悪くないが、新しい時代にチャレンジし続けるのは素晴らしい。この録音から30年近く経つが、彼女がまだ現役で活躍し続けているのもこのアルバムを聞けば成る程と納得できる。

1. Tell Me a Bedtime Story          Hancock 5:38
2. It Never Entered My Mind          Hart, Rodgers 4:02
3. No Trumps                 Dodgion 4:55
4. Wind Flower                Cassey 4:15
5. I Won't Dance               Fields, Hammerstein, Harbach .4:11
6. Spring Can Really Hang You up the Most   Landesman, Wolf 5:25
7. Matrix                   Corea 3:41
8. Time and Time Again            McPartland 5:21

Carl Jefferson Producer
Jerry Dodgion (as,fl)
Marian McPartland (p)
Brian Torff (b)
Jake Hanna (ds)
Recorded at Sunwest Recording Studios, Hollywood, CA May 1979

Originally released on Concord CJ-101


Portrait of Marian McPartland
Marian McPartland
Concord Jazz

このアイテムの詳細を見る



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

普段ジャズをやらないミュージシャンがジャズをやると・・・・・

2008-05-02 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Jo + Jazz / Jo stafford

ジャズの楽しみは色々ある。
そのひとつは、普段一緒に演奏する機会が無いメンバー同士が一同に介してセッションを行うこと。ジャムセッションであったり、臨時に編成されたグループの時もある。
そして、もうひとつは、普段ジャズをやらないミュージシャンがジャズを披露すること。
昔グループサウンズ全盛期、ブルーコメッツがジャズ風の演奏をしたり、クレージーキャッツが昔を思い出して演奏するのにお遭遇すると、実に嬉しい気分になった記憶がある。

このアルバムは、その2つの楽しみが同時に楽しめる。
まずはバックのミュージシャンに特徴がある。
サラヴォーンのアルバム「After Hours」のセッションに駆けつけたのは、サドジョーンズを始めとしたカウントベイシーオーケストラのメンバーの面々だった。
このアルバムに駆けつけたのはジョニーホッジスを筆頭にエリントンオーケストラの重鎮達だ。集まった場所はハリウッド、他のメンバーはアレンジャーのマニーアルバム以下、地元ウェストコーストのミュージシャンが加わっている。
面白い組み合わせである。

改めてメンバーを見渡すと実に豪華メンバーだ。
ドラムにはメルルイスが座っている。サド・メルの相方サドジョーンズが、ベイシーオーケストラに籍を置きつつ、時折他のセッションに加わっていたのに対して、この頃のルイスは西海岸に居を構えて実に精力的に色々なセッションに顔を出していた。
メルルイスは、この録音が行われた年に、ニューヨークに拠点を移し、マリガンのオーケストラに加わった。このアルバム辺りが、西海岸での活動の最後の作品だと思う。

豪華なメンバーの演奏をきちっと取りまとめているのが、ジョニーマンデル。
ジェリーマリガンのアルバム、“I want to live”でもそのペンが冴えていたが、派手さは無くてもシンプルな中にも実につぼを得たアレンジが特徴だ。
スタッフォードの歌に絡みつく、ウェブスターやホッジス、カンドリのオブリガートとのバランスも最高だ。歌伴のバックは、出すぎても駄目だし、シンプル過ぎてもつまらない。
程よい加減が大事だ。

肝心な主役の歌手はジョースタッフォード。
トミードーシーオーケストラのメンバーとしてソロとコーラスで活躍したが、1944年には独立。以降は、ジャズ畑というより、ポップシンガーとして活躍してきた。
その彼女がCBSに残したこのアルバムはタイトルもそのものずばり“Jo+Jazz”。スタッフォードがジャズに正面から取り組んだもの。バックのメンバー、そしてアレンジも一流と、舞台が揃っての本格的な一枚がこのアルバムという訳だ。

このアルバムはCBSから出されたものの原版は彼女が持っていたためなかなか再発されず、一時「幻の名盤」といわれたもの。一連の発掘作業でこのアルバムが再発されたのは、ちょうど自分がコンコルドのアルバムを良く聴いていた頃だ。

曲の選曲もスタンダードナンバーが実にバランスよく行われている。エリントニアンが参加しているせいか、エリントンの曲ジャストスキュイーズミーから始まるが、昔のパイドパイパース時代の思い出を採り上げた曲ホワットキャンアイセイ、ハンプトンのミッドナイトサン、そしてヘレンメリルの名唱とどうしても比較したくなるユードゥビーソーナイスカムホームとか・・・・・。
歌、曲、アレンジ、そしてバックの演奏が実にマッチした一枚だ。このようなアルバムがあるので、ヴォーカル物は奥が深いのだろう。

1. Just Squeeze Me
2. For You
3. Midnight Sun
4. You’d Be So Nice Come Home To
5. The Folks Who Live on the Hill
6. I Didn’t Know About You
7. What Can I Say After I Say I’m Sorry
8. Dream of You
9. Imagination
10. S’posin’
11. Day Dream
12. I’ve Got the World on a Spring

Arranged by Johny Mandel

Jo Stafford (vol)
Don Fagerquist (tp)
Conte Candoli (tp)
Ray Nance (tp)
Lawrence Brown(tb)
Johnny Hodges (as)
Ben Webster (ts)
Harry Carney (bs)
Jimmy Rowles (p)
Russ Freeman (celesta)
Bob Gibbons (g)
Joe Mondragon (b)
Mel Lewis (ds)

Recorded on July 15, 1969, August 1&10, 1960 in Los Angels

ジョー・プラス・ジャズ
ジョー・スタッフォード,ジョー・マンデル
ソニーレコード

このアイテムの詳細を見る


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「パリの4月」・・・フランス人はどう感じているのか?

2008-05-01 | MY FAVORITE ALBUM
The New I Love Paris / Michel Legrand

新生ベイシーオーケストラのヒットアルバムとなった「April In Paris」。このApril In Parisが録音されたのが1955年。
この曲の素性を改めて知っておきたいと思い、ちょっとネットの紹介記事から拝借してきた。

邦題『パリの四月』。1932年のレヴュー『ウォーク・ア・リトル・ファスター』用に書かれた曲。1952年ドリス・デイ主演の映画『エイプリル・イン・パリ』でも主題歌として使われた。コーラスガールのドリス・デイは、間違って国際フェスティバルの招待状を受け取り、船に乗ってパリに向かう。その航海途中、国務省の役人ウィンスロップと遭遇。彼には婚約者がいたが、二人をくっつけようとするフランス人が現れて・・・という恋物語。作曲家のデュークはガーシュウィンのお弟子さんで、『ニューヨークの秋』など季節ものが得意。

どうやら52年のドリス・デイの映画がこの曲をポピュラーにしたようだ。ベイシーの録音の前年には、サラヴォーンがあの有名なクリフォードブラウンとのセッションでも歌っている
アメリカ生まれのこの曲。パリの4月をアメリカで思い浮かべてヴァーノンデュークが作ったのであろう。
季節というものは、国はもちろんそれぞれの土地で捉え方が変わる。
日本では4月といえば本格的な春の訪れ。桜の季節と入学式、そして年度の初めというのが通り相場であったが。最近では、桜も3月に移りつつあるし、4月のイメージも時代の変遷とともに変化しつつある。

この曲を、地元フランス人はどう解釈するのか興味が沸く。
フランスのジャズにも深く係わるミュージシャンというとミシェルルグラン。このルグランも「April In Paris」を演奏している。
“I Love Paris” という、パリにちなんだ曲を集めたアルバムを作って大ヒットした。1954年ルグランが22歳の時のアルバムであり、800万枚を売り上げたとか。これがルグランの出世作となった。
ジャズというよりは、イージーリスニングのはしりのような作品だ。大ヒットしたこのアルバムであるが、レコードがステレオの時代になって新たにステレオ録音でリメイクされたアルバムがこの”The New I Love Paris“だ。

アメリカ生まれの曲もフランス生まれの曲も、ルグランの感性にかかると単なるイージーリスニング以上のルグランの感じるパリの世界が生まれる。

1. I Love Paris from Can-Can
2. Mademoiselle de Paris
3. Paris
4. Autumn Leaves (Les feuilles mortes)
5. Under the Bridges of Paris (Sous les ponts de Paris)
6. La Seine
7. Paris in the Spring from Paris in the Spring
8. April in Paris
9. A Paris
10. La vie en rose
11. Under Paris Skies (Sous le ciel de Paris)
12. Paris je t'aime (Paris, Stay The Same)
13. The Song From Moulin Rouge
14. The Last Time I Saw Paris
15. I Love Paris (Reprise) from Can-Can

Michel Legrand Orchestra

Recorded in 1961

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする