A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

レイブラウンがピーターソンの元を離れたのは・・・・・?

2008-05-11 | MY FAVORITE ALBUM
Girl Talk / Oscar Peterson Trio

レイブラウンのベースに「ピーターソンライクなピアノ」を聴いたら、本家、ピーターソンが聴きたくなった。もちろん、Verve時代の作品は沢山あるが今回は・・・。

自分が、ジャズを聴き始めたのが1963年頃。翌年の1964年にはスイングジャーナルを毎月読み出したが、初めて買った号の表紙がカーメンマクレーだったのを覚えている。その年はオリンピックの年だったがいわゆる外タレラッシュ。有名ジャズメンも多数来日した年だ。
当時中学生だったので、もちろんそのコンサートに行くこともなく、ジャズを聴くのはもっぱらラジオの番組が頼り。それ以前にジャズの歴史も、誰が有名かも分からなかったので、暗中模索で聴いていた。
後で振り返るとその頃に、夢のような大スター達が来日している。その時代にタイムススリップできるのであれば戻ってみたいものだ。

オスカーピーターソンは翌年65年にも来日しているが、その時同行したレイブラウンとの共演がレギュラーコンビとして演奏の最後といわれている。
この年には、キングコールに捧げたピーターソンの歌が聴ける“With Respect To Nat”が録音されているが、この頃がブラウンとの別れの時期であり、不動のメンバーが入れ替わった時だ。

当時の所属先のライムライトとは別に、MPSから後に発売されたドイツでの私的な録音が行われたのもこの頃だが、丁度レイブラウンがいた時期とサムジョーンズに代わってからにかけての時期に重なっている。ドラムを含めてセッションによってメンバーが頻繁に入れ替っている。

MPS時代のピーターソンは、何と言ってもハローハービーがベストだが、初期のトリオだとこのアルバムが好きだ。
というか、タイトル曲の「ガールトーク」が好きな曲のひとつだ。
作曲はニールへフティー。あのベイシーのアルバムで有名なキュートリルダーリンに通じる「可愛い」曲だ。

このアルバムはまさにメンバーの組み合わせが色々だ。ブラウンのベースが聴けるのはロビンズネストとメドレーだけ。ドラムはすでにシグペンからルイスへイズに変わっている。一つの時代を築いたピーターソン&ブラウンのコンビの最後の年の演奏だと思うと余計印象深いアルバムだ。

アットホームな雰囲気の中でリラックスした演奏が繰り広げられる。特に、”I’m in the mood for love”は16分にも及ぶ演奏。アップテンポではないが、よほど興がのったのだろうJATP物ではなく、ピーターソンのトリオでこのような長尺の演奏は珍しい。

1. On A Clear Day
2. I'm In The Mood For Love
3. Girl Talk
4. Medley: I Concentrate On You / Moon River
5. Robbins' Nest

Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Louis Hayes (d)

Sam Jones (b)
Bobby Durham (d)

Recorded at Hans Georg Brunner-Schwer Studio, Villingen, West Germany
late 1965, November,1966, November, 1967

Exclusively for My Friends, Vol. 2: Girl Talk
Oscar Peterson
Verve

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