JIVE HOOT / WOODY HERMAN & THE HERD
ジャズのライブを収録したアルバムは多いが、そのステージの全貌を収めたものはあまりない。せっかくだから、内容の良し悪しに関わらずステージをすべて再現してくくれればいいのにと思うのだが。当然LP時代は収録時間に制約があったため、それに収まるように編集されている。もちろんのその日の出来不出来でカットされた曲もあるであろう。ライブはひとつの記録なので単なるアルバム作りとは違うことが多い。CDになってからは未収録曲を収めた再発物が多いが、それ故ライブ物の再発は特に食指が動かされることが多い。
もちろんLP時代にも、過去の名演のセッションの未発売曲を集めたアルバムが発売された。一度発売された幻の名盤とは異なり、倉庫の中で陽の目をみることのなかった未発表曲のリリースは興味津々だった。特に好きなプレーヤーの場合は。
このアルバムもそのような一枚だ。特に名盤という訳でもなし、名演というものではないが印象に残っているアルバムだ。
60年代の後半、一時沈滞気味だったBig bandが息を吹き返した頃だ。
サド・メルの登場に続き、バディーリッチ、デュークピアソンなど、新旧の名プレーヤー達が次々に新たにビッグバンドを編成した。そのような中、御三家ともいえるオーケストラ、ベイシー、エリントンそれにこのウディーハーマンも息を吹き返した頃だ。
ファーストハードの頃からサックスセクションが売りであった。サルニスティコ、後にバディーリッチのオーケストラを引き継ぐスティーブマーカスなどがこの頃のハーマンオーケストラを支えた。ブラスセクションも昔からなかなか捨てたものではない。特に、70年代に入ってブラスロック路線にはブラスセクションが不可欠だが、そのスターとなったビルチェイスもこの頃のハーマンオーケストラのメンバーだった。
このアルバムは、ハーマンオーケストラが西海岸の有名クラブに出演したときのライブ演奏。以前、“WOODY LIVE EAST AND WEST”というアルバムで紹介された“Basin Street West”でのライブの演奏の残りの曲が中心だ。
ハーマンオーケストラの十八番の曲に加えて、サイドワインダーとかウォーターメロンマンといった当時のヒット曲もやっているのも、当時のビッグバンドの置かれていた状況かも。サイドワインダーではハーマンの歌も加わっているがこれはいつものとおり愛嬌というもの。
さらに、チャーリーバードをフィーチャーしたシングル用に録音した2曲も加えられている。ハイノートが売りのビルチェイスが“I Can’t Get Started”では絶妙のバラードプレーを見せる。というような、残り物を集めた徳用パックのようなアルバムであるがファンにとっては楽しめるアルバムだ。
1. The Duck
2. I Can’t Get Started
3. Hallelujah Time
4. The Black Opal
5. Satin Doll
6. Sidewinder
7. Jazz Hoot
8. Sumptuous
9. Watermelon Man
10. Boopsie
11. Great Sack Blues
<Personnel>
《2,3,5,7,9,11》
Woody Herman(cl,as,ss)
Gary Klein, Sal Nistico, Andy McGhee(ts)
Tom Anastas (bs)
Bill Chase, Gerry Lamy, Bob Shew, Don Rader, Dusko Goykovich (tp)
Don Doane, Frank Tesinsky, Henry Southhall (tb)
Nat Pierce (p)
Tony Leonardi (b)
Ronnie Zito (ds)
Recorded on June 29,1965 “Basin Street West”
《4,8》
Same personnel as in San Francisco
Recorded on October 8, 1965 in New York
《6》
Same personnel as in San Francisco
Recorded on July 7, 1966 in New York
《1,10》
Woody Herman(cl,as)
Al Gibbons,Steve Mercus, Bob Pierson (ts)
Joe Temperly (bs)
Loydo Michaels, Lynn Biviano, Dick Ruedebusch, Bill Byrne, John Crews (tp)
Jim Foy, Mel Wanzo, Bill Watrous (tb)
Mike Aiterman (p)
Bob Daugherly (b)
Ronnie Zito (ds)
Featuring Charlie Byrd (g)
ジャズのライブを収録したアルバムは多いが、そのステージの全貌を収めたものはあまりない。せっかくだから、内容の良し悪しに関わらずステージをすべて再現してくくれればいいのにと思うのだが。当然LP時代は収録時間に制約があったため、それに収まるように編集されている。もちろんのその日の出来不出来でカットされた曲もあるであろう。ライブはひとつの記録なので単なるアルバム作りとは違うことが多い。CDになってからは未収録曲を収めた再発物が多いが、それ故ライブ物の再発は特に食指が動かされることが多い。
もちろんLP時代にも、過去の名演のセッションの未発売曲を集めたアルバムが発売された。一度発売された幻の名盤とは異なり、倉庫の中で陽の目をみることのなかった未発表曲のリリースは興味津々だった。特に好きなプレーヤーの場合は。
このアルバムもそのような一枚だ。特に名盤という訳でもなし、名演というものではないが印象に残っているアルバムだ。
60年代の後半、一時沈滞気味だったBig bandが息を吹き返した頃だ。
サド・メルの登場に続き、バディーリッチ、デュークピアソンなど、新旧の名プレーヤー達が次々に新たにビッグバンドを編成した。そのような中、御三家ともいえるオーケストラ、ベイシー、エリントンそれにこのウディーハーマンも息を吹き返した頃だ。
ファーストハードの頃からサックスセクションが売りであった。サルニスティコ、後にバディーリッチのオーケストラを引き継ぐスティーブマーカスなどがこの頃のハーマンオーケストラを支えた。ブラスセクションも昔からなかなか捨てたものではない。特に、70年代に入ってブラスロック路線にはブラスセクションが不可欠だが、そのスターとなったビルチェイスもこの頃のハーマンオーケストラのメンバーだった。
このアルバムは、ハーマンオーケストラが西海岸の有名クラブに出演したときのライブ演奏。以前、“WOODY LIVE EAST AND WEST”というアルバムで紹介された“Basin Street West”でのライブの演奏の残りの曲が中心だ。
ハーマンオーケストラの十八番の曲に加えて、サイドワインダーとかウォーターメロンマンといった当時のヒット曲もやっているのも、当時のビッグバンドの置かれていた状況かも。サイドワインダーではハーマンの歌も加わっているがこれはいつものとおり愛嬌というもの。
さらに、チャーリーバードをフィーチャーしたシングル用に録音した2曲も加えられている。ハイノートが売りのビルチェイスが“I Can’t Get Started”では絶妙のバラードプレーを見せる。というような、残り物を集めた徳用パックのようなアルバムであるがファンにとっては楽しめるアルバムだ。
1. The Duck
2. I Can’t Get Started
3. Hallelujah Time
4. The Black Opal
5. Satin Doll
6. Sidewinder
7. Jazz Hoot
8. Sumptuous
9. Watermelon Man
10. Boopsie
11. Great Sack Blues
<Personnel>
《2,3,5,7,9,11》
Woody Herman(cl,as,ss)
Gary Klein, Sal Nistico, Andy McGhee(ts)
Tom Anastas (bs)
Bill Chase, Gerry Lamy, Bob Shew, Don Rader, Dusko Goykovich (tp)
Don Doane, Frank Tesinsky, Henry Southhall (tb)
Nat Pierce (p)
Tony Leonardi (b)
Ronnie Zito (ds)
Recorded on June 29,1965 “Basin Street West”
《4,8》
Same personnel as in San Francisco
Recorded on October 8, 1965 in New York
《6》
Same personnel as in San Francisco
Recorded on July 7, 1966 in New York
《1,10》
Woody Herman(cl,as)
Al Gibbons,Steve Mercus, Bob Pierson (ts)
Joe Temperly (bs)
Loydo Michaels, Lynn Biviano, Dick Ruedebusch, Bill Byrne, John Crews (tp)
Jim Foy, Mel Wanzo, Bill Watrous (tb)
Mike Aiterman (p)
Bob Daugherly (b)
Ronnie Zito (ds)
Featuring Charlie Byrd (g)