Mel Lewis / 6
サド・メルのリーダー、サドジョーンズは50年代の後期はカウントベイシーオーケストラに籍を置きながら何枚かのリーダーアルバムを残している。
もう一人のリーダー、メル・ルイスはというとスタンケントンを辞めた後、多くのセッションでその確実なプレー振りを聴くことはできるが、リーダーアルバムとなると・・・・・?
基本的に脇役なので非常に数は少ない。
56年に初のリーダーアルバム“Got 'Cha”があるが、このアルバムが2枚目のリーダーアルバムだ。
おなじみModoレーベルのNew Star Seriesの中の一枚。
Modeレーベルは統一されたジャケットデザインだけでなく、中身のコンセプトも明確だ。
当時の新進気鋭の新人達に録音の機会を与え、その後のスタープレーヤーのデビュー作が並ぶ。57年の6月から9月にかけて30枚近くが一気に制作され、あっという間に消えてしまったが。このようなこだわりのレーベルはコンセプトが明確で好きな部類だ。
メル・ルイスもその中でもプロデューサーのお眼鏡にかなった一人だったのだろう。このリーダーアルバムだけでなくこのシリーズの中でもよく顔を出している。
54年から在籍したスタンケントンオーケストラを辞したルイスは、57年にロスに居を定めスタジオワークに徹する。このModeの一連のセッションを含めて参加した録音は何と30枚近くに上る。
Modeのもう一つの特徴は、QuintetとかTrioとかタイトルが実に素っ気無いものが多い。このアルバムも“Mel Lewis 6”。曲やメンバーのイメージがタイトルからは分からない。
このセッションのメンバーの一人、ビルホルマンとはこの頃行動を共にしていたようで、彼のオーケストラにも加わっている。チャーリーマリアノは3曲だけ参加。トランペットのジャックシェルドンは、その後俳優業や時には歌も歌って活躍を続けた息の長いプレーヤーだ。ピアノはアレンジャーとして有名になったマティーペイチ。ベースはバディークラークとウェストコーストの生え抜きのメンバーが加わっている。
ウェストコースト派のセッションはアレンジャーが気になるが、ホルマン、ペイチ、シェルドンに加えて、プレーには参加していないが、ボブブルックマイヤーが3曲アレンジを含めて提供している。ということで、演奏はウェストコースト派の典型的なサウンドだ。
ジョージラッセルのアルバムが、ジャズが元気だった時代のニューヨークのある断面を残したのに対して、このメルのアルバムを含めたModoのシリーズは、この時代のハリウッドに集う若手ミュージシャンたちの演奏を「一塊」にして残した遺産だ。
どちらのアルバムにも参加しているボブブルックマイヤーのこの頃の活躍も目立つが、彼もサド・メルオーケストラの立ち上げには欠かせなかったメンバーだ。
1. Brookside Brookmeyer 4:20
2. You Took Advantage of Me Hart, Rodgers 5:13
3. Zig Zag Brookmeyer 5:05
4. Jazz Goes to Siwash Holman 4:11
5. Charlie's Cavern Sheldon 5:19
6. Grey Flannel Paich 6:25
Jack Sheldon (tp)
Bill Holman (ts,bs)
Charlie Mariano (as,ts)
Marty Paich (p)
Buddy Clark (b)
Mel Lewis Drums (ds)
Red Clyde Producer
Eva Diana Cover Design
Thorne Nogar Engineer
Recorded in Hollywood,CA, July 1957
サド・メルのリーダー、サドジョーンズは50年代の後期はカウントベイシーオーケストラに籍を置きながら何枚かのリーダーアルバムを残している。
もう一人のリーダー、メル・ルイスはというとスタンケントンを辞めた後、多くのセッションでその確実なプレー振りを聴くことはできるが、リーダーアルバムとなると・・・・・?
基本的に脇役なので非常に数は少ない。
56年に初のリーダーアルバム“Got 'Cha”があるが、このアルバムが2枚目のリーダーアルバムだ。
おなじみModoレーベルのNew Star Seriesの中の一枚。
Modeレーベルは統一されたジャケットデザインだけでなく、中身のコンセプトも明確だ。
当時の新進気鋭の新人達に録音の機会を与え、その後のスタープレーヤーのデビュー作が並ぶ。57年の6月から9月にかけて30枚近くが一気に制作され、あっという間に消えてしまったが。このようなこだわりのレーベルはコンセプトが明確で好きな部類だ。
メル・ルイスもその中でもプロデューサーのお眼鏡にかなった一人だったのだろう。このリーダーアルバムだけでなくこのシリーズの中でもよく顔を出している。
54年から在籍したスタンケントンオーケストラを辞したルイスは、57年にロスに居を定めスタジオワークに徹する。このModeの一連のセッションを含めて参加した録音は何と30枚近くに上る。
Modeのもう一つの特徴は、QuintetとかTrioとかタイトルが実に素っ気無いものが多い。このアルバムも“Mel Lewis 6”。曲やメンバーのイメージがタイトルからは分からない。
このセッションのメンバーの一人、ビルホルマンとはこの頃行動を共にしていたようで、彼のオーケストラにも加わっている。チャーリーマリアノは3曲だけ参加。トランペットのジャックシェルドンは、その後俳優業や時には歌も歌って活躍を続けた息の長いプレーヤーだ。ピアノはアレンジャーとして有名になったマティーペイチ。ベースはバディークラークとウェストコーストの生え抜きのメンバーが加わっている。
ウェストコースト派のセッションはアレンジャーが気になるが、ホルマン、ペイチ、シェルドンに加えて、プレーには参加していないが、ボブブルックマイヤーが3曲アレンジを含めて提供している。ということで、演奏はウェストコースト派の典型的なサウンドだ。
ジョージラッセルのアルバムが、ジャズが元気だった時代のニューヨークのある断面を残したのに対して、このメルのアルバムを含めたModoのシリーズは、この時代のハリウッドに集う若手ミュージシャンたちの演奏を「一塊」にして残した遺産だ。
どちらのアルバムにも参加しているボブブルックマイヤーのこの頃の活躍も目立つが、彼もサド・メルオーケストラの立ち上げには欠かせなかったメンバーだ。
1. Brookside Brookmeyer 4:20
2. You Took Advantage of Me Hart, Rodgers 5:13
3. Zig Zag Brookmeyer 5:05
4. Jazz Goes to Siwash Holman 4:11
5. Charlie's Cavern Sheldon 5:19
6. Grey Flannel Paich 6:25
Jack Sheldon (tp)
Bill Holman (ts,bs)
Charlie Mariano (as,ts)
Marty Paich (p)
Buddy Clark (b)
Mel Lewis Drums (ds)
Red Clyde Producer
Eva Diana Cover Design
Thorne Nogar Engineer
Recorded in Hollywood,CA, July 1957
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