SARAH VAUGHAN
企画を考えるには、何の世界でも想像力が必要だ。
次から次へとアイディアが出れば苦労はないが、所詮一部の天才を除けは、湧き出るようなアイディアはそうそう思いつくものではない。
プロデューサーとかクリエーターは、何か自分なりの特徴ある形を作って、その中でバリエーションを作っていくのが常であろう。
WESのアルバムに代表される、A&Mのシリーズを作ったクリードテイラーなどは、その顕著な例だろう。ただ、その企画の斬新さ、クオリティーが素晴らしいものであれば、2番煎じどころが、同じようなコンセプトの中で次に何が出るかが楽しみになる。
クリフォードブラウンとHELEN MERRILLの共演を企画をしたプロデューサーのBOBBY SHADは、その録音の数日前にこのSARAH VAUGHANと同じクリフォードブラウンとの共演を制作している。
結果的に、この2枚のVocalアルバムは、クリフォードブラウンとの共演で有名であるが。その録音当時は、まだまだブラウンといえども売り出し中。その後すぐに亡くなるとは思っていなかっただろうし、今のような伝説的なプレーヤーになることが分かっていたわけではないだろう。
ブラウンの共演も、もしかしたら偶然かもしれないが、同じような企画のアルバムが数日おいて続いて録音されたことは間違いない。そして、この2枚のアルバムは対のように、「クリフォードブラウンとの共演」という形でよく取り上げられる。
しかし、このアルバムのタイトルも、ただ「SARAH VAUGHAN」とだけ。
クリフォードブラウンも伴奏者の一人に過ぎない。
あくまでもサラがメインのアルバムだ。
サラのアルバムとしては、前に紹介した「CRAZY AND MIXED UP」が晩年の名作とすると、初期の名盤はこのアルバムだろう。
このアルバムの録音で、ホーンセクションがバックを務めた最後の録音が「It’s Crazy」。
それまでが、ヘッドアレンジ風のアンサンブルが施されていたのに対して、これはジャムセション的な演奏だ。まさかこの曲が、CRAZYだからといって、「CRAZY AND MIXED UP」につながっているわけではなかろう。
内容の紹介は改めてするまでもないと思うが、ララバイオブバードランドが始まると何か、テーマソングが流れたような気分になる。
そして、ゆっくりとしたテンポでピアノとのDUOで始まるAPRIL IN PARISはお気に入りだ。
Lullaby Of Birdland
April In Paris
He's My Guy
Jim
You're Not The Kind
Embraceable You
I'm Glad There Is You
September Song
It's Crazy
Clifford Brown (tp)
Herbie Mann (fl)
Paul Quinichette (ts)
Jimmy Jones (p)
Joe Benjamin (b)
Roy Haynes (d)
Sarah Vaughan (vo)
Fine Sound Studios, NYC, December ,16, 18, 1954
企画を考えるには、何の世界でも想像力が必要だ。
次から次へとアイディアが出れば苦労はないが、所詮一部の天才を除けは、湧き出るようなアイディアはそうそう思いつくものではない。
プロデューサーとかクリエーターは、何か自分なりの特徴ある形を作って、その中でバリエーションを作っていくのが常であろう。
WESのアルバムに代表される、A&Mのシリーズを作ったクリードテイラーなどは、その顕著な例だろう。ただ、その企画の斬新さ、クオリティーが素晴らしいものであれば、2番煎じどころが、同じようなコンセプトの中で次に何が出るかが楽しみになる。
クリフォードブラウンとHELEN MERRILLの共演を企画をしたプロデューサーのBOBBY SHADは、その録音の数日前にこのSARAH VAUGHANと同じクリフォードブラウンとの共演を制作している。
結果的に、この2枚のVocalアルバムは、クリフォードブラウンとの共演で有名であるが。その録音当時は、まだまだブラウンといえども売り出し中。その後すぐに亡くなるとは思っていなかっただろうし、今のような伝説的なプレーヤーになることが分かっていたわけではないだろう。
ブラウンの共演も、もしかしたら偶然かもしれないが、同じような企画のアルバムが数日おいて続いて録音されたことは間違いない。そして、この2枚のアルバムは対のように、「クリフォードブラウンとの共演」という形でよく取り上げられる。
しかし、このアルバムのタイトルも、ただ「SARAH VAUGHAN」とだけ。
クリフォードブラウンも伴奏者の一人に過ぎない。
あくまでもサラがメインのアルバムだ。
サラのアルバムとしては、前に紹介した「CRAZY AND MIXED UP」が晩年の名作とすると、初期の名盤はこのアルバムだろう。
このアルバムの録音で、ホーンセクションがバックを務めた最後の録音が「It’s Crazy」。
それまでが、ヘッドアレンジ風のアンサンブルが施されていたのに対して、これはジャムセション的な演奏だ。まさかこの曲が、CRAZYだからといって、「CRAZY AND MIXED UP」につながっているわけではなかろう。
内容の紹介は改めてするまでもないと思うが、ララバイオブバードランドが始まると何か、テーマソングが流れたような気分になる。
そして、ゆっくりとしたテンポでピアノとのDUOで始まるAPRIL IN PARISはお気に入りだ。
Lullaby Of Birdland
April In Paris
He's My Guy
Jim
You're Not The Kind
Embraceable You
I'm Glad There Is You
September Song
It's Crazy
Clifford Brown (tp)
Herbie Mann (fl)
Paul Quinichette (ts)
Jimmy Jones (p)
Joe Benjamin (b)
Roy Haynes (d)
Sarah Vaughan (vo)
Fine Sound Studios, NYC, December ,16, 18, 1954