A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

吸殻に僅かに残る口紅が妙に気になる癒しの一枚。

2007-04-19 | MY FAVORITE ALBUM
A DAY IN THE LIFE / WES MONTGOMERY

MAYNARD FURGUSONのオーケストラがNewportに出演していたとき、トローンボーンセクションに座っていたのがドンセベスキーだ。
スタンケントンなどのBIGBANDにも在籍したことがあるが、1960年にはトロンボーンのプレーをやめて、作編曲に専念するようになった。
もっとも尊敬する作曲家はバルトーク、ストラビンスキーの曲は数多く聴いたとのこと。その影響か、JAZZだけでなくクラシックから前衛的なアレンジまで得意にしている。

プロヂューサーのクリードテイラーとのコンビの作品が有名だが、代表作のひとつに、WESの「A DAY IN THE LIFE」がある。
まさに、このブログのタイトルにもしている印象に残っている一枚だ。2度目の登場である。

実はこのアルバムも録音は1967年。
これもちょうどサドメルが活躍を始めた頃のアルバム。全く違う形でのフルバンドの誕生だ。
クリードテイラーは、まだVERVEのプロデューサーをやっていた頃から、オーケストラをバックにしたアルバムが増えてきた。硬派のJAZZファンからは、JAZZがコマーシャリズムにのってしまったとかアンチの声が上がっていたが。これが、クリードテイラーの目指していたJAZZだったのだろう。

A&Mに移籍し、そして自らのレーベルCTIで、その流れをますます醸成していった。
一言でいえば聴きやすい。よくよく聴けば味わい深い。
それまでもよくあった、単なるwith strinsとは違う、ソロプレーヤーの特徴を際立たせるための斬新なアレンジとのコラボレーション作品が数多く生まれた。
このアルバムも、木管楽器と弦楽器のアンサンブルの響きが何ともいえない雰囲気を醸しだしている。

ちょうど、JAZZが新主流派といわれた中核から、前衛からロック、そしてこのようなイージーリスニングまで非常に多様化したとき。
A&Mのこのシリーズは、演奏や曲だけでなく、ジャケットのデザイン、PETE TURNERの写真、どれをとってもひとつのアートだ。
40年前のものとは思えない斬新さを今でも感じる。

A Day in the Life     McCartney, Lennon 5:45
Watch What Happens Gimbel, Demy, Legrand 2:43
When a Man Loves a Woman Lewis, Wright 2:52
California Nights Liebling, Hamlisch 2:29
Angel         Montgomery      2:46
Eleanor Rigby     McCartney, Lennon 3:04
Willow Weep for Me Ronell       4:31
Windy         Friedman     2:20
Trust in Me    Wever, Schwartz, Ager 4:25
Joker Newley, Bricusse 3:26

Ray Alonge (frh) George Marge, Romeo Penque, Joe Soldo (bfl) Stan Webb (bfl, woodwinds) Phil Bodner (woodwinds)
Julius Brand, Peter Buonconsiglio, Mac Ceppos, Lewis Eley, Harry Glickman, Harry Katzman, Leo Kruczek, Gene Orloff, Tosha Samaroff, Sylvan Shulman, Harry Urbont, Jack Zayde (vln)
Harold Coletta, Emanuel Vardi (vla)
Charles McCracken, Alan Shulman (vlc)
Margaret Ross (harp)
Herbie Hancock (p)
Wes Montgomery (g)
Ron Carter (b)
Grady Tate (d)
Ray Barretto (cga) Jack Jennings, Joe Wohletz (per)
Don Sebesky (arr, cond)

Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 6,7,26,1967

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