A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

FIRST TIME / DUKE ELLINGTON & COUNT BASIE

2006-09-15 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
大物の共演というのは興味津々だ。
2人でDUOを演じると、2人のコラボレーションが新たな世界を生み出す。
同じ楽器の2人が見事なアンサンブルを、時にはバトルを繰り広げることもある。

大物同士の組み合わせは色々あるが、果たしてBIG BANDが共演したらどのようなサウンドになるのであろうか。それも個性ある超大物同士が。
このALBUMは、BIG BANDの東西の横綱であるベイシーとエリントンの共演。
タイトルどおり、最初にして最後の競演だ。

左にベイシーのオーケストラ、右にエリントンのオーケストラが陣取り、両雄もピアノについて、いよいよスタート。

エリントンのBATTLE ROYALからだ。2人のピアノで始まり、両方のオーケストラからソロが次々と続く。最後は、ドラムの4小節交換で終わる。とりあえずの両者の顔見世は終わる。

次々に、両方の十八番の曲、この日のための書き下ろした曲が続く。
エリントンのテーマソングである、TAKE THE A TRAINでは、ベイシーは、ピアノの席を作曲者であるビリーストレイホーンに譲っている。
心憎い配慮だ。

あっという間に、全8曲が終わる。ラストは、ベイシーの十八番、Jumpin' At The Woodside。
いつのもベイシーサウンドに聞こえるが、右側のエリントンのオーケストラはクラリネットのアンサンブルが。

一曲目の曲名から、両者のバトルかと思ったら、全編2つの個性あるバンドがうまく融合している演奏だった。

エリントンが録音の後に語っていたそうだ。
「何も、ここでバンドコンテストをやろうとは思わない。ベイシーは我々のホームグラウンドにやってきてくれたお客様ではないかと。」

一方のベイシーも、
「いつも願っていたことがようやくかなった。僕だけではなくバンド全員がチャンピオンと一緒に演奏しているんだぞという気持ちを持っていた。」

メンバーも、この頃は両方のバンドとも豪華メンバー。
2つの大人のバンドの共演だ。

蛇足ながら、日本版のジャケットはこんなデザイン。
「SOUND LABORATORY」とは45回転LPのこと。
この時代、音を良くするために色々な試みが行われていたものだ。



1. Battle Royal
2. To You
3. Take The "A" Train
4. Until I Met You
5. ild Man
6. Segue In C
7. B D B
8. Jumpin' At The Woodside

Willie Cook(tp)
Eddie Mullens(tp)
Cat Anderson(tp)
Fat Ford(tp)
Ray Nance(tp,violin)
Lawrence Brown(tb)
Juan Tizol(tb)
Louis Blackburn(tb)
Johnny Hodges(as)
Russell Procope(as,cl)
Jimmy Hamilton (ts,cl)
Paul Gonsalves (ts)
Harry Carney (bs,,cl)
Duke Ellington(p)
Billy Strayhorn(p)
Aaron Bell(b)
Sam Woodyard(dr)

Thad Jones(tp)
Sonny Cohn(tp)
Snooky Young(tp)
Lonnie Johnson(tp)
Henry Coker(tb)
Quentin Jackson(tb)
Benny Powell(tb)
Marshall Royal(as,cl)
Frank Wess(ts,flute)
Frank Foster(ts)
Budd Johnson(ts)
Charlie Fowkes(bs)
Count Basie(p)
Freddie Green(g)
Eddie Jones(b)
Sonny Payne(dr)

Jul 6.1961, New York
コメント
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