山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌65-vol.7(茂木記)

2017-09-19 18:32:24 | 練習日誌
 68曲あるハイドンの弦楽四重奏曲も全曲演奏まで残すところあと5曲。ずいぶんたくさん弾いてきましたし主要な作品は依頼演奏会でも演奏を重ねてきました。ここまで曲数を弾いてくれば楽譜を読む時の約束事も固まって、さほどリハーサルをしなくてもさっさと本番にかけられるようになるのでしょうか。いいえ、むしろその逆の事が起きてきます。

 様々な遊びや試みを織り込んで書かれたハイドンの作品は、音作り音楽作りについて演奏者が自由に選択できる場面もたくさん用意されています。ハイドンの音楽は懐がとても深〜〜〜く、作品に多く触れるほど、演奏者にとっての自由も拡張し選択肢が増えてゆきます。そして四重奏曲の全曲演奏をするべく活動を続け自由が広がる一方で、「音楽をどのようなコンセプトで仕上げてお客様に提供するのか」という宿題が増え続けている事に、四重奏のメンバーは徐々に気がついてゆくのです。

 我々山形Qは凝り性な人が集まっているのでそういった作業に向いています。作品の準備にかかる労力は増加傾向でメンバー各々の宿題は定期演奏会の回を重ねる毎に増えていますが、新たに読み込む作品でもきちんと熟した音を目指し、再演する作品はマンネリ化させず常に新鮮な音楽を届ける方針を大切にしています。

 本日のリハーサルでもハイドンに時間をかけました。自由だからこそ、時間をかけてしっかりと美しい道筋をつけたいのです。

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま32箇所
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