5月29日の洗心庵での演奏会は、ベートーヴェンがメインですが、前半の邦人作品にも注目していただきたい。
今日の練習でも、もっとも時間をかけたのがその邦人作品。佐藤敏直の「弦楽四重奏曲第1番」。ご存知、山形県鶴岡市出身の作曲家の曲で、もちろん有名ではない。
しかし、山形の作曲家の弦楽四重奏曲を、山形弦楽四重奏曲団が演奏しないわけにはいきません。ベートーヴェンもハイドンもとても大切ですが、それはみんな、しかももっと上手い人たちがたくさん弾いてます。
私たちでないとできないもの、私たちがやらなければいけないもの、そうしなければ無くなってしまうものにこそ力をかけるべきです。
ということで佐藤敏直。山形Qとしては3回目の演奏ですが、じつに奥が深い。
沈鬱な第1楽章、日本民謡調の第2楽章、そして突然ロックになってしまう第3楽章のフィナーレ。
このフィナーレは本当に斬新だと思います。エレキギターを模したようなビートが本当にカッコいい。邦人の四重奏曲として衝撃的な作品です。これこそ、本当の意味での「現代曲」。
「現代曲」という言葉も少し考えてみたい。不協和音と変拍子主体の、聞いてわかりにくいものが現代曲の主流です。「いままでにないもの」という部分にだけ着目すれば、どうしてもそうなってしまうのでしょうが、それが「現代」らしいかというと、そんなことはない。
ロマンティックなのが「ロマン派」だとすれば、現代の世相・風俗を反映したものが「現代曲」のはずです。本来、現代人にわかりにくいはずがない。
そういう意味で、現代人がワクワクできる「本当の現代曲」、佐藤敏直作品をぜひ、多くの人に聴いてもらいたいと思います。
今日の練習でも、もっとも時間をかけたのがその邦人作品。佐藤敏直の「弦楽四重奏曲第1番」。ご存知、山形県鶴岡市出身の作曲家の曲で、もちろん有名ではない。
しかし、山形の作曲家の弦楽四重奏曲を、山形弦楽四重奏曲団が演奏しないわけにはいきません。ベートーヴェンもハイドンもとても大切ですが、それはみんな、しかももっと上手い人たちがたくさん弾いてます。
私たちでないとできないもの、私たちがやらなければいけないもの、そうしなければ無くなってしまうものにこそ力をかけるべきです。
ということで佐藤敏直。山形Qとしては3回目の演奏ですが、じつに奥が深い。
沈鬱な第1楽章、日本民謡調の第2楽章、そして突然ロックになってしまう第3楽章のフィナーレ。
このフィナーレは本当に斬新だと思います。エレキギターを模したようなビートが本当にカッコいい。邦人の四重奏曲として衝撃的な作品です。これこそ、本当の意味での「現代曲」。
「現代曲」という言葉も少し考えてみたい。不協和音と変拍子主体の、聞いてわかりにくいものが現代曲の主流です。「いままでにないもの」という部分にだけ着目すれば、どうしてもそうなってしまうのでしょうが、それが「現代」らしいかというと、そんなことはない。
ロマンティックなのが「ロマン派」だとすれば、現代の世相・風俗を反映したものが「現代曲」のはずです。本来、現代人にわかりにくいはずがない。
そういう意味で、現代人がワクワクできる「本当の現代曲」、佐藤敏直作品をぜひ、多くの人に聴いてもらいたいと思います。