5日、6日の2日間、神戸市へ出張しました。「第7回全国社民ユース合宿交流会」に主催者(社民党全国連合)の立場で参加しました。
初日(5日)は、宝塚大学看護学部の日高傭晴教授に「セクシャルマイノリティの自殺」というテーマで講演していただきました。
「セクシャルマイノリティ(性的少数者)」とは男性同性愛者(ゲイ)、女性同性愛者(レズビアン)、両性愛者(バイセクシャル)、性同一性障害者(トランスジェンダー)の人々のことをいいます。日高教授のお話を聞いて、次のことを初めて知りました。
○セクシャルマイノリティに該当する国民が5.2%、すなわち全国民の20人に1人の割合でいる。
○少数者のストレスゆえに、ゲイの自殺未遂率は異性愛者の6倍に上る。HIV感染者の約7割がゲイの人たちが占める。抑うつや不安傾向が強い、薬物依存に陥るリスクが高い。
○背景には、社会的理解が全く進んでおらず、彼らの生きづらさがある。
○中高生でいじめに遭う割合が高く、HIV感染予防の情報が乏しい。学齢期のサポートが重要だ。
○学校の先生に対する研修は何もない。学習指導要領には、同性愛のエイズについて言及がない。
○セクシャルマイノリティであることを言っても大丈夫、理解してもらえる社会を作っていくべきだ。
正直、私がこの問題に関心を持ち始めたのは、つい最近です。まだまだ分からないことがたくさんあります。専門家ではありませんが、まずは、行政がセクシャルマイノリティの抱える困難な課題にきちんと向き合う姿勢を持ってもらうよう、今後、議会での質問を検討します。