昨日のブログで、「世代間格差」に関する社民党の主張を書きました。短文でまとめたので具体性に欠けるとのご指摘をいただきました。それを補足するため、社民党の若者政策「社民党若者アクションプログラム2013 すべての若者に『ホーム』を」を紹介します。
これは、オススメです。若者政策全般を分かりやすく記述しています。世代間格差の背景や解決策(具体的政策)も示しています。ぜひご覧ください。皆さんからのご意見もお待ちしています。よろしくお願いします。
「社民党若者アクションプログラム2013 すべての若者に『ホーム』を」 (PDF)
(冒頭部分抜粋)
1.はじめに ~今、必要な新しい「ホーム」~
大人たちは、こう言います。“若者は、やる気がない。意欲がない。ダラシがない。”一方、若者は大人たちに、こう言います。“勝ち逃げしている。いい生活をしている。”がんばれば報われる時代に生きていた大人たち。自らの果実を“既得権”として抱え込む大人たち。がんばっても報われない、報われないのは“自己責任”、だからもっとがんばる、だけど報われない…、そんな若者たち。こうした“世代間対立”の気分が、今の日本に蔓延しています。
繰り返される、“自己責任”の強調と“既得権”へのバッシング。そこにあるのは、今の若者は、“自己責任”で生きている、“権利で守られていない”という感覚です。社会でたまたま一定の成果を上げれば、自分には“やる気”“意欲”があったのだと自賛し、うまく行かなかったのは“やる気/意欲”に欠けたあなたの“自己責任”だと非難されたのでは、“うまくいかない”大多数の若者は自己肯定どころか、閉塞感にさいなまれるしかありません。“やる気/意欲”があったにもかかわらず“うまくいかなかった”若者が、時に探し当てるつまづきの原因、それが“正社員”“公務員”“中高年への社会保障”“在日外国人への最低限の人権保障”など、過大評価された各種“既得権”です。
もちろん一部の“既得権”が、強く根を張り、日本の社会を歪めていることも確かです。私たちも常に改革を試みてきました。しかし、一部しか実体として把握できない“既得権”に、すべての原因を押しつけ、“世代間対立”をあおること。若者は“やる気がない、ダラシがない”、大人たちは“は既得権を握りしめて、ラクに暮らしている”と決めつけ、原因を個々人の問題にしてしまうこと。これらは、今の若者をめぐる問題を覆い隠し、生きづらい若者をさらに締め上げることです。“自己責任”“既得権”にすりかえず、若者をめぐる問題を社会の問題と捉えなおし、逆回転させる政策が求められています。
そうした今、若者に必要なのは、「ホーム」ではないでしょうか?
「ホーム」とは何か――。それは、失敗しても、いつでも帰れる拠点であり、安心できる居場所です。自分に自信を持てない、自分を大切に扱えない、余裕がない、安心できない…。頼れる人も、帰れる場所もない…。そんな状態で、“自己責任で生きろ”と社会に投げ出されても、生きづらさは解消できません。