中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

安積山(あさかやま)公園(芭蕉の道を歩く 40)

2014年06月22日 15時28分37秒 | 芭蕉の道を歩く
(花かつみ)


(奥の細道【十】安積山)
郡山市によれば、
(浅積山を松尾芭蕉と曽良は、
元禄二年五月一日(新暦1689年六月十七日)、
「奥の細道」紀行でここを訪れ、
「安積山」は「万葉集」に詠われている
「花かつみ」を尋ね歩いている。
「奥の細道」には次のように記されている。
「等躬が宅を出て五里斗(ばかり)、桧皮(ひわだ)の宿(しゅく)を離れてあさか山有(あり)、
路より近し。此のあたり沼多し。
かつみ刈る比(ころ)もやや近こうなれば、いづれの草を花かつみとは云ぞと、
人々に尋(たづね)侍(はべ)れども更(さらに)知人(しるひと)なし。
沼を尋ね、人に問い、「かつみかつみ」と尋ねありきて・・・」)とある。

東北本線日和田駅を出て、旧道に出る。北に向かって十分ほどで、
左側に農協の広い駐車場に出る。
右側に小山があるが、それが安積山で、
「安積山公園」の大きな石碑が建っているので分かり易い。
(安積山公園入口)


駐車場は公園を通り過ぎて、
最初の信号を右に少し行った所に大きなものが二か所ある。
そこに駐車して、公園に入ろうとしたところ、
どこも縄張りがしてあって、公園」に入れない。
よくよく見ると、にわか作りの看板があって、
「地上50センチのところで放射線が確認されたので、
除染が終わるまで立ち入り禁止です。」とある。

考えてみれば駐車場に車が一台もないのに、
「オヤッと思った」どんなに辺鄙なところでも、
公園となれば、普段であれ、休祭日ならなおのこと、
車が十数台は停まっているはずが一台もない。
よくよく見渡すと、この山裾の全体に縄張りがしてある。

しかし、福島原発が地震で倒壊して、もう三年経つ。
しかも原発の場所から少なめに見ても50キロメートルはある場所だ。
そこにまだ除染が必要な場所があるとは予想もしなかった。
福島の復興は、まだまだ先であることがよーく分かった。
中に入れないなら仕方がない。
外から安積山公園の大きな石の案内をみて帰ろうとすると、
石碑の手前に、芭蕉が探したという「花かつみ」草が花開いている。

「芭蕉が花かつみ、花かつみと云って探し求めた草は何だとお思いですか?」
後の芭蕉の研究者によると、花かつみは学名「ヒメシャガ」のことのようです。
(花かつみのヒメシャガ)





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