中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

南太平洋の島国ーオーストラリア (初めての海外旅行 5)

2017年01月28日 04時41分39秒 | 初めての海外旅行
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(カンガルー)

(オーストラリア)
南太平洋の島には猛獣のような動物は住んでいない。
恐ろしい動物といえば、クロコダイルくらいなもんだ。

定年になったら、カミさんを連れて世界中を旅する約束を
果たすために、旅行を始めた。

物の本によると、
世界の人々が、もっとも沢山訪問する国々のベスト3は、

1. カナダ
2. オセアニア(オーストラリア・ニュージランド)
3. 北欧(フィンランド・スエーデン・ノルウェー・デンマーク)
とある。

なぜ沢山の人が訪問するのだろうかと言うと
答えは簡単、世界で最も治安が良い国々である。
(日本は除いてある。)

そこで、まず初めに、オーストラリアに行くことにした。
何と言っても、カミさんと海外旅行するのは2回目。

多少冒険心もあって、二人だけで催行されるツアーを選んだ。
現地で、案内人が手助けしてくれる。

オーストラリアには、身近に見たこともない可愛い動物が沢山居る。
カンガルーにコアラ、ペンギンにペリカン。
手乗りの極彩色のインコに似た小鳥、ロリキータ。
ダチョウに似たエミュー。
海に行けば触ることが出来るシャチやイルカ。
忘れてはいけないのが羊。

ボクは人間以外の動物が嫌いで、
その上写真を撮られるのが嫌い。
夜行性のコアラを観光客に抱っこさせて
記念写真なんてまっぴら。

でも、カミさんは、コアラを抱っこして御満悦。
コアラの毛はどんな感触かボクは知らないが、
カミさんによれば
とても柔らかく良い感触だったとのこと。
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(コアラ)

次がグリーン色のトカゲ。これは見ただけで感触が悪そう。
でも、現地の人がトカゲを抱っこして、ニコニコしているのを見て、
カミさんが抱いてみたいという。
口元から蛇と同じように舌をぺロ、ぺロと出している。
カミさんは自分の干支が蛇年であることも手伝って、
平気で抱っこしている。すべすべして、つるつるして、
冷たくて、感触はよいらしい。

オーストラリアに行ったら、「最低三つは見てきなさい」と言う。
一つは、グレートバリアリーフ、
二番目はエアーズロック、
三番目にペンギンのパレード。

ボクが考えた三つは、
1.羊の毛皮剥ぎと、
2.ブーメラン飛ばしと、
3.羊の群れを囲いの中に追い込む犬、
と思った。
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(ブーメラン)

カミさんの三つは、
1.コアラを抱く、
2.手乗りのインコに餌付けする、
3.ペンギンパレードを見る、
と思ったらしい。

旅行はこんな考え程度が一番楽しい。

(つづく)
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(ロリキータ=手乗りインコ?)


飛行機の搭乗(初めての海外旅行 4)

2017年01月21日 04時22分16秒 | 初めての海外旅行
(飛行機の搭乗)

旅行社にお金だけ取られて、
海外旅行の行き先と日程は決まった。
出かけるのはカミサンとボクだけ。
頼りになるのはボク以外に誰もいない。
カミサンにいたっては外国語はもちろん、
自慢にはならないが日本語も余り得意ではない。

この時点では、習った英語とスペイン語と日本語の
トライリンガル(三ヶ国語話せる人)だと、ボクはうそぶいていていたが、
日本語以外はこれまでまともに使ったことがない。
なんだかんだ言っても、ボクは生粋の日本人。
日本語を使うのが当たり前で、
間違った日本語を使わないよう毎日心がけている。
最近の若い人が、
「その映画館までのアクセス教えて」なんて使うと、
「アクセス」じゃない「行き方」教えてでしょう、
と言うくらい。

まず手始めにデパートへ行って旅行用鞄を購入する。
とりあえずスーツケース一つと手荷物になるバッグを手に入れる。
カミサンはどのように着飾ったらよいか、服装の心配をしている。
嫁いだ娘を呼び出して、
一緒にデパートであれこれ見繕っているようであった。
あわただしい毎日が過ぎ、旅行の一週間前になり、
旅行社から「旅のしおり」が届いた。
それによると
出発日 〇月〇日、帰着日〇月〇日。
成田国際空港 第1ターミナルビル 北ウイング 
「××」カウンター〇〇時集合とある。

一つのスーツケースに二人分の着替えを入れて、
洗面用具、簡単な医薬品(
風薬、胃腸薬、外傷塗布薬、などなど、)もいれて、
空港で航空会社に預ける。
手荷物には両替したお金、クレジットカード、カメラ、
録音器、搭乗券などなどを入れる。
この時航空会社の方から、
飛行機は何番ゲートより何時に搭乗が始まりますので、
その時間までには搭乗ゲートにお越しくださいといわれていた。

早速、空港内にチェックイン。
まず手荷物検査、次に身体検査。
前回、会社負担で旅行した時は添乗員の方から、
金属が付いたものは お金から金具がついたベルトなども出しておいて、
別に通過させてくださいと、
多分言われていたに違いない。

十年近くも前のことで、
そんなことすっかり忘れて赤外線ゲートを通過すると、
ピッと音がしてやり直し。
そんなことを何回か繰り返し、やっとゲートを通過する。
搭乗口を確認して、時間が余っているから、
飛行場内の免税店を見学して歩く。

しばらくして搭乗口へ行ってみると、
予定の飛行機の発着予定がなくなっている。
この時は本当にあせった。
どこへどのように聞いたら、
自分が乗るべき飛行機の搭乗口がわかるのか、
飛行場へ入ってきた場所へ急いで戻る。
途中の通路にInformationがあり、
素敵な案内嬢がいる。
そこで搭乗券を見せて、どこから乗るのか聞くと、
飛行機の搭乗口が変わって、
Eの〇番ゲートへ行けと言う。

どうやって行くのか聞くと、
入ってきた場所を出て別の棟に行き、
可愛いお嬢さんにしては、
取り付く島もないご返事で、
Eの〇番ゲートへ行ってくださいと言う。
可愛いい素敵なお嬢さんだったのが、
急に「知ったかぶりしてぇ」と見下された応対に感じた。

飛行場と言うのは、入るのも面倒だが、
逆行するのはなお難しい。
普段は出入りがないような通路を、
何人かのガードマンにとがめられながら行くことになる。
離陸まで10分程しかないないのに、
何人かのガードマンにとがめられ、
目的搭乗口にやっと着く。
何のことは無い飛行機は遅れて離陸すると言う。

旅行社から離陸するまでに変わったことが起こったら、
連絡してくれと言われていたことを思い出し、
電話連絡をすると、
「あなたはどちらに電話されているのですか?
こちらは第二ターミナルですよ。
あなたは第一ターミナルから電話しているので間違いです。」と
にべもない返事。

(ふざけやがって、
どこのターミナルだろうと離陸搭乗口が変わって、
離陸時間が遅れるから、電話したのに、
変わったことがあったら電話くださいなんて、
言わなければ電話もしないものを)と、
このときばかりは本当に憤慨した。
初めての海外旅行を楽しみにしていたのに、
いろいろ不便があって、問題があったから電話してやったのに・・・

もっとも旅行慣れした人には、
(良くあることだよ)で済んでしまいそうなことであるが・・・。
(もちろん旅行から帰って、旅行社へ文句を言ったのは言うまでもない。
旅行社というのは、
こうした苦情を上手に処理する会社だと言うことが分かった。)

(海外旅行には良いガイドが必要)ということを
「旅立ち2」で書いたが、
それを痛感させられた出来事であった。






海外旅行を申し込む(初めての海外旅行 3)

2017年01月14日 04時20分36秒 | 初めての海外旅行
(海外旅行を申し込む)

さて、海外旅行といっても、
昭和60年(1985)に、勤続30年のご褒美で、
費用は会社持ちの海外旅行(殆んど日本みたいなハワイ旅行)を、
夫婦で一度しただけのパスポートがあるだけ。

この時は、旅行の段取りから、費用から、
航空切符の手配から、現地の観光からホテルなど、
あらゆる段取りは会社の総務課が引き受けてくれて済ませた。

今度はそうは行かない。
いざ自分で行くとなると、どのお国に行くのが良いのか、
そこから始めないといけない。
よく解らないので、観光業をしていて定年退職となった方が書いた
「定年後の夫婦海外旅行の秘訣」なる一冊を購入し、
その本に従うことにした。

ところが本を読んでいくうちに、行くべき国は書いてなく、
一般的なことが綴られているだけだと言う事が判った。

1.目的地は 綺麗で明るい、安心でき体力に応じている。
2.料金は自分にふさわしいこと、決して欲張らない。       
3.期間はベストシーズンとの境目。(料金が割安)          
  4.見所は決めておくこと。                                                      
 (a)ガイドブックで、
   (b)旅行社のカタログで、
        (c)在日政府観光局へ出向いて。
  5.気候気温の良い時期                                                           
6.良いガイドが必要                                                          
 7.最高でも2週間以内を一単位とする。                             
                         
およそこんなことが纏められていた。
これではどこへ行ったらよいか解らない。

そこで退職前の勤務先へ電話をかけて聞くことにした。
そうしたら日本でも安心できる旅行社を紹介され、
そちらに聞いてください、と言う。

何のことは無い初めから旅行社に問い合わせすればよかった。
本代が無駄になったと思ったが止むを得ない。
のちにこの本はボクより後に定年退職した人に差し上げた。

ここで言う目的地、キレイ、明るい、
安心な国はどうすれば判るかといえば、
早い話、世界中の人が、
旅行で一番沢山集まる国と言うことになる。
それは一体どこの国でしょうか?

それはオセアニア、カナダ、北欧と言う。
なぜこれらの国へ世界の人たちは旅行するかと言えば、
それは治安が良い国のベスト・スリーだからである。
納得!!

ちょっと待ってください。
ボクは日本人だから治安の良い国のナンバーワンは、
「それは日本だよ」と思って居る。
だけど、海外旅行をするのだから、
自分の国は省いてあるだけだと、思ってください。

と言う訳で、
まずオーストラリアに行くことに決めた。
南太平洋はオーストラリアとニュージーランドが近いから、
一度に両方訪ねたらどうかと思って、旅行社に尋ねると、
「別々に行っても旅行代金は余り変わりません。
かえって旅行日数が延びて疲れるだけです。」と言う。

それではオーストラリアだけで行くことにした。
初めてなのに
「案内は現地ガイドがします。成田から現地までは、ご自身で行って下さい。
飛行機が離陸するまでの間に、何か変ったことが起きたら連絡ください。
出発の一週間前に搭乗航空機、集合場所など詳しい冊子をお送りします。」
と言って、お金だけふんだくられて終った。




海外旅行の予定105ヵ国(初めての海外旅行 2)

2017年01月07日 02時42分22秒 | 初めての海外旅行
(旅立ち 2)

外国旅行の訪問目標を105カ国と書いたら、
「何でそんなに経済力があるのですか、
余ほどお金持ちなのですね。」と、
随分金持ちであると思われたが、実際はそうではない。
お金を稼げるだけの能力を持っていただけのことである。

定年後にやりたいことを残しておいた。
しかし暇はあれど肝心の金が無い。
そこで1週間に2日だけ働き、
残り5日間やりたいことが出来る仕事は無いものかと探した。
希望を求めて探し回ったが、
そんな都合の良い仕事があるわけが無い。
半ば諦めて、現役時代の延長のようなフルタイムの仕事が見つかった。

面接に行くと、人事の方、
採用部署の係りの人、
採用部署の担当部長さん、
入れ替わり立ち代り面接を受けて、
最後に社長さんが出てきた。
随分大ごとになったと思ったが、
その際、本来の希望(週二日間働く)を述べた所、
先方が採用したいのは、
実は週二日働いてくれる人だったのである。
しかし、二日だけでは来てくれる人も無く、
やむを得ずフルタイムで募集することに
決めた矢先であった、と言う。


お互いの希望が合致してとんとん拍子に話は進んだ。
ところが仕事を実際には、
どのようにやるのかがよく解らないので、
「具体的に一日見学させて欲しい」と頼んだ。
この間はアルバイト待遇、時間給1750円。

翌日一日、仕事を見学した。
仕事の内容は、前時代的なやり方であったので、
その日のうちに五項目の改善をお願いして、
その改善が出来なければ仕事をお受け出来ないと、
改善要望書を提出した。

世界に冠たるアメリカの会社である。
しかも、この会社が商品を発明した先駆者で、
アメリカではこの商品を持って居ないと、
生活が出来ないとまで言われている。
当時は、世界のビッグスリーに入っている会社である。

2日目、社長がわざわざ現場にやって来て、
「すぐには出来ないが改善します。」
の約束の言質を取って、仕事をすることにした。
この仕事の収入がボクの計画の、
すべての旅行費用になった。

この話を友人にすると、
「お前、採用してもらう面接試験に行って、
注文をつけてくるなんて、
採用される側の身分だよ、
すごく強気だな」と言われた。

就職の採用試験は、大学を卒業した時と、今回で2回目。
学校を卒業したときは、
就職難で是が非でも職に有り付かなければならず、
必死であったが、
今回は自分に合った仕事を探そうとしたから、
気楽であった。

話を戻そう。
定年後の生活費は定年になった時点で、
年金+αで賄えるようにしてあった。
さらに言えばボクが55歳の時点で、
二人の子供は大学を卒業し、
定年の時には結婚して独立していた。
また住宅ローンも完了していたのである。

決して金持ちではない。
どちらかと言うと、人生の時間割を
きちんとこなしてきたことは確かである。

何歳までに子供を生み終え、
何歳までに住宅ローンを終える。
子供の結婚、独立にしても、
何歳までには独立するよう話をしてあった。
子供たちがパラサイト・シングルにでもなったら、
それこそボク達の老後は無い。

誰にも平等に与えられた時間を意識して、
その時間を一所懸命まじめに、
そして有効に使った者が人生を制する。

と簡単に書いたが、
実際の所ヨーロッパへ一つの旅行をするのに、
20年前には二人で百四十万円は必要であった。

(つづく)



旅立ち(初めての海外旅行 1)

2017年01月03日 01時00分00秒 | 初めての海外旅行
(旅立ち)

「旅立ち」と言う言葉を見て、人それぞれ
思い出すことは異なる。

動物が成長して、親離れをする瞬間。

雛鳥が自分の羽根で飛べるようになり、巣立っていく時。

子供が学校を卒業、就職して、一人で生活を始める時。

娘が結婚した当日、「長い間お世話になりました」と挨拶をする時。

長患いの病人が、神の思し召しで「旅立つ」時、

などなど...

当たり障りなく、すぐ思い出すのが、

山口百恵さんの歌 「いい日旅立ち」。

ボクたち夫婦にとっては、ボクが定年退職をして、

カミさんとの約束、世界旅行を始めることになった時を指す。

わくわくして期待に胸躍るときのことを言う。

目標105カ国。

1996年のことです。

そして旅行を始めた。

(つづく)

山口百恵さんの「いい日旅立ち」
ヴォリュームに注意してください。