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(プロムナード=遊歩道)
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(船内のプロムナードを階上から)
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(プロムナードのショップ、コーヒーやケーキは無料)
(船内での時間つぶし)
今回の船旅ははじめに書いたが、カリブ海のクルーズである。
カリブ海についてのボクの知識は、物語「宝島」に出てくる、
一本足の海賊 シルバー船長と、ジム少年の手に汗握る冒険物語。
それと以前アメリカを訪ねたとき、ニューオルリーンズに寄ったが、
ミシシッピー川から流れ込む肥沃な土に育まれた海草を食べて大きくなる
牡蠣の美味しかったこと。
そのカキが育つガルフ・オブ・メキシコ(メキシコ湾)がカリブ海であること、
昔は海賊のメッカであったこと、
そしてアメリカの州ごとなぎ倒す、強大なハリケーンが発生するところ、
チェ・ゲバラが理想郷を求めたキューバがあるところ、
メキシコに隣接する美しい海があるところ程度の知識しかない。
そのメキシコ湾の島々を巡るのが今回のクルーズである。
このクルーズには終日クルージングと言う日が二日間ある。
この二日間は、周りは海以外に何も見えない。
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(プールのある階)
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(プールで親子が戯れる?風呂?深さ1.6mとある)
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(丸いプールの横にある四角のプール)
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(日光浴)
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(日光浴2)
3千人の乗客は、プール、図書館、日光浴、トレーニングマシーン、パターゴルフ、
崖のぼり、ダンス、ウオーキング、ジョッギング、カジノ、
バーで酒を飲みながらだべるなどに興じるのである。
ボクは金槌でプールは駄目、賭け事は嫌いで、
賭けるならゴルフも囲碁もトランプもお断り。
図書館にある本は英語ばかりで1ページ読むのに30分も掛かるようでは無理だし、
北欧から行ったわけでもないから日光浴もしたくない、第一皮膚がんになってしまう。
ダンスは、酔っ払ってホステス相手にチークダンスは出来るが、
まさか年取ったカミサンとジジイがチークダンスでもあるまい。
高所恐怖症で崖登り(ロック・クライミング)などおぼつか無い。
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(ロッククライミング)
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(ダンスのエクササイズ)
できることと言えばウオーキングかジョッギング、トレーニングマシーンで
ウオーキングくらいしか出来ない。
いずれの場合も広がる海と照りつける太陽を眺めるだけで面白くも何もない。
結局、ベンチに腰を下ろし、泳いでいる子供やその父兄、
ヴォリューム満点のビキニのご夫人を見ているか、
音楽を奏でる楽団員の一挙手一投足を見ている程度のことしかなく、
マッタク退屈でそのうちうつらうつら寝込んでしまう。
似たもの夫婦で同じような時間にお昼寝をして、
同じような時間に良い気分で目覚めて、
「これぞ優雅なクルージング」と一人合点しているだけで、
晩飯は何にしようかぐらいしか思い浮かばない。
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(当たり前だが回りは海)
![0045 0045](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/85/398234f662f6a78cf44905a2488e0b92.jpg)
(日陰の椅子もあるが回りは海だけ)
ボクのように夜九時には寝る体勢の毎日を送っているものには、
ディナーの後にコーヒーでも飲んで、すこしお散歩をして、
お風呂ならぬシャワーを浴びたらもう寝る時間になってしまう。
夜は劇場で毎夜、ミュージカルや演劇が催行されるが英語での上演では、
見る気にもならないと同行の人に話す。
(ボリュームにご注意!クリックすると音楽「80日間世界一周」がながれます。)
ビクター・ヤング 80日間世界一周
四日目の夜は、英語で「新婚さんいらっしゃい」のような番組があるという。
英語なんか解らなくても、面白い見世物だという。
あーあ、英語なんて苦手だが、
それでもなんか面白そうだと、カミサンをつれて劇場を覗く。
昔、北京で京劇を見たとき、カミサンには日本語同時通訳のイヤホーンを借りた。
ボク自身は英語の字幕が出るというので借りなかったが、面白いほど良く判った経験がある。
今回も話しの内容は良く判ったが、何しろカミサンに同時通訳しなければならず、弱った。
どうしてかというと、
司会者が「最初のデイトの時何処まで行きましたか?」の質問に
回答者は三組いて、
A組は「キスまで」
B組は「手をつなぐ程度」
C組は「最後まで」と答え
司会者が「最後までとはSexまでということですか」と訊ね、
C組の女性が「イエス」と答えたからだ。
同時通訳者としては、通訳しかねたが、
カミサンを見ると大声で笑っている。
なるほど、英語がわからなくても面白いはずだ。
「ところでボクたち何処まで行ったんだっけ?」とカミサンに聞くと
黙って右二の腕を抓られた。
司会者はさらに突っ込んで質問したが、
同時通訳もはばかられ、ここで書くのも遠慮しておきたい。
後はご想像にお任せする。露骨過ぎて、劇場を後にお茶にした。
ある日、日本人のスケーターが出演すると言うので、
眠い目をこすって、アイスショーを一度見た。
これもホリデイ・オン・アイスを見たことがあるわれら夫婦に言わせれば、
これがショウ?と思わせるもの。
4回転のジャンプが一回あったものの、後はリンクをスピードを上げて
滑走する程度の見世物である。
ミュージカルもニューヨークのブロードウエイで観た「ダンシング」や、
東京の劇団四季の演じる「キャッツ」とは比べることが出来ないほど。
すべて無料だから仕方がないとはいえ、時間つぶしにしてもヒドイ。
これで何がタキシードだ、フォーマルだ、といいたくなる。
先方に言わせれば、いいえこれはプレミア船ではなく、カジュアル船といわれそうだが・・・
フォーマル、タキシードで思い出したが、
料理も東京の家の近くのイタリアンレストランで頂いたほうがよほど美味しいし、
第一ネクタイもスーツも何も要らない。
要るのはお金だけだ。それも高々二人で五千円あれば事足りる。
ワインももうこれ以上飲めませんと言うほど飲んでもである。
プロムナードを乗組員が仮装行列をするといっても、
夜10時過ぎでは寝ぼけ眼で部屋から覗いても楽しいとはお世辞にもいえない。
もっと若い年代に参加していればきっと面白かったことだろう。
お酒を飲んで羞恥心を捨てて、下手な英語をしゃべって、ボクよりはるかに背が高く、
大きな手の平の、腕には金髪のうぶ毛のあるアメリカ人女性とダンスをする。
ダンスをしたことがないから、
相手の女性にダンスのステップを教わりながらフロアを動き回る。
きっと楽しいに違いない。
ワルツ、タンゴ、チャチャチャ、ルンバ・・・
エーイ面倒だ!
いちいちステップを教わっているわけにも行かない。
チーク・ツウ・チークでごめんよ、これで勘弁ね、と行きたいものだ。
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(どんな場面か想像して下さい)
若いときはこんなこと平気で出来たのに・・・
ブロークン・イングリッシュでつまらないお喋りして、
ニコニコ夜明けの三時ころまで遊んでいても、
翌朝にはシャンとしていられたころが懐かしい。
つまりボクのように早寝早起きの年寄りには、クルーズの楽しみは少ない。
一度は乗ってみたかった客船も、いかに豪華客船と言おうと船の中の生活はつらい。
話は違うが、
もう一つしてみたい旅行がある。
それはオリエント急行に乗って、イタリアを縦断することだ。
これも早くしないと、面白くもなんでもない旅行になってしまうかもしれない。
時は待ってくれず、どんどん先に行ってしまい、年齢は嵩んでしまう。