芭蕉が「奥の細道」の象潟で詠んだ俳句、
「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」
の西施については、前回理解した。
ねぶの花は合歓の花のことで、
これは象潟の蚶満寺(かんまんじ)の門前近くに沢山あると、
「奥の細道の旅ガイドブック」(三省堂)にある。
訪ねてみると、真新しく見える(西施像)があり、
その手前に「ねむの木」は一本植えてあるが、
見渡した所、周りにねむの木は無かった。
このとき見た合歓の木が、
ボクが初めて合歓の木と知った合歓の木であった。
先ず手始めに、近所の植物園に行って、
「ねむに木」はありますかと訊いて、
生えている場所を聞いてから、
植物園で「合歓の木」を見た。
残念ながら花は無く、
一本の合歓の木が葉を繁らしていた。
(西施像)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/94/bf8b77a3f9570eb213c4850406f1e9e6.jpg)
(合歓の木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e5/7158005e490f26071ab360c3e2c0dbea.jpg)
さて花は6月下旬から7月にかけての真夏に咲くものらしいが、
今年(2012)は天候不順で、異常気象でもあるから、
合歓の木さえ見つければ、あるいは花は咲いているかもしれない。
淡い気持ちで住まいの近くの心当たりを探したが、
まず、合歓の木自体が生えていない。
最近建設された近所の住宅団地に植栽されていないかと調べたら、
幸運な事に、七本ばかり合歓の木を見つけた。
しかし、さすがに花は見当たらなかった。
(植物園で見つけた合歓の木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/4e/ecc06d1f97bbe8929ae0c8cb56dfc2de.jpg)
さらにネットを通じて、生えているところを探すと、
江戸川区の新長島川親水公園に合歓の木があることが判った。
その木から咲いた花を載せているHPも見つけた。
(新長島川親水公園)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/30/78ff82d19780efd908df68522520bbf7.jpg)
(新長島川親水公園2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/62/8180ad019cf664b548321b3dcb260654.jpg)
(新長島川親水公園3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/46/d6718a82983d0a5d8687d48987ace2de.jpg)
早速、カメラ片手に暑い中を出かけたが、
親水公園は広く美しいが、林のように沢山生えている木の中に、
合歓の木はどれか、なかなか見つけることは出来なかった。
細長い公園で、公園の最後の所に二本大きな合歓の木があることが判った。
木は高いから仮に花が咲いていても、
ボクのカメラでは、写真に収めることが出来ないと、
諦めて帰りかけたが、
大きな合歓の木は土手の中腹にたっており、
土手の上は道路があることがわかった。
その土手の上の道路を通れば、
あるいは合歓の花は手近にあるかもしれない。
(親水公園の終り)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/50/ae90c27d67edf19bef015ea578181064.jpg)
(土手の中腹にあった合歓の大木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/10/623a75820839a6da6999d1faf436f161.jpg)
土手の階段を十数段登り道路に出る。
合歓の木の所へ出ると、
木には咲いた花の後に沢山の実が付いている。
遠い昔に咲いて、もう実が付いているのだ。
その実は充分ボクの手で獲ることができるほど近くにある。
花が咲いていれば、手で触れるほど近くにあるものを、
散った後では仕方が無い。
来年の6月頃来れば花が咲いており、写真も撮れるに違いない。
半ば諦めて帰ろうとしたところ、
はるか高い所に赤いものが見える。
半信半疑で目を凝らすと、
見間違うことないネットで調べた合歓の花で、
それも二~三個咲いている。
(合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/2d/af29f83e3e69440fc2450f1ac3f8d0a8.jpg)
カメラを構えて写すも風があり、花が揺れて上手く撮れない。
手ぶれ補正のカメラであるが、ピンボケは補正できない。
残念ながらピンボケの合歓の花で我慢をしていただきたいと思う。
時期遅れの最後の花と思われます。
(ボケていて合歓の花が良く判らない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/51/dd3f2adc3b91d6264eddb2fc002f03d5.jpg)
(ピンボケの合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/ed/a422b127aadabf85fe866038ff2e9b2c.jpg)
その後近所の住宅団地に植えられた合歓の木を見ると、
花が付いているではないか。
小躍りして写真を構えるも、これも高い所にあり、
風で揺れピンボケになったが、
何とか見られそうなものを載せたいと思います。
(近所に見つけた合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/08/3558c798dd100659df30d9d53259fc93.jpg)
松尾芭蕉はずいぶん罪な人だ。
「象潟や雨に西施がねぶの花」
の俳句を理解するのに、
何日も時間を費やしてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2b/f0c45a3816786be86d22c6288424ac9e.jpg)
さらにその後、娘のお友達の家に鉢植えの合歓の木があると聞いて、
訪ねると、花が咲いている鉢植えの合歓の木があった。
これが一番花らしく見える。
(鉢植えの合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/50/8b6440601362cf1990d39844f8428762.jpg)
(鉢植えの合歓の花2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f6/be23018c2c4d1151c0596cdc2da36e7e.jpg)
・ねむの花さがしもとめて西ひがし hide-san
「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」
の西施については、前回理解した。
ねぶの花は合歓の花のことで、
これは象潟の蚶満寺(かんまんじ)の門前近くに沢山あると、
「奥の細道の旅ガイドブック」(三省堂)にある。
訪ねてみると、真新しく見える(西施像)があり、
その手前に「ねむの木」は一本植えてあるが、
見渡した所、周りにねむの木は無かった。
このとき見た合歓の木が、
ボクが初めて合歓の木と知った合歓の木であった。
先ず手始めに、近所の植物園に行って、
「ねむに木」はありますかと訊いて、
生えている場所を聞いてから、
植物園で「合歓の木」を見た。
残念ながら花は無く、
一本の合歓の木が葉を繁らしていた。
(西施像)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/94/bf8b77a3f9570eb213c4850406f1e9e6.jpg)
(合歓の木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e5/7158005e490f26071ab360c3e2c0dbea.jpg)
さて花は6月下旬から7月にかけての真夏に咲くものらしいが、
今年(2012)は天候不順で、異常気象でもあるから、
合歓の木さえ見つければ、あるいは花は咲いているかもしれない。
淡い気持ちで住まいの近くの心当たりを探したが、
まず、合歓の木自体が生えていない。
最近建設された近所の住宅団地に植栽されていないかと調べたら、
幸運な事に、七本ばかり合歓の木を見つけた。
しかし、さすがに花は見当たらなかった。
(植物園で見つけた合歓の木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/4e/ecc06d1f97bbe8929ae0c8cb56dfc2de.jpg)
さらにネットを通じて、生えているところを探すと、
江戸川区の新長島川親水公園に合歓の木があることが判った。
その木から咲いた花を載せているHPも見つけた。
(新長島川親水公園)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/30/78ff82d19780efd908df68522520bbf7.jpg)
(新長島川親水公園2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/62/8180ad019cf664b548321b3dcb260654.jpg)
(新長島川親水公園3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/46/d6718a82983d0a5d8687d48987ace2de.jpg)
早速、カメラ片手に暑い中を出かけたが、
親水公園は広く美しいが、林のように沢山生えている木の中に、
合歓の木はどれか、なかなか見つけることは出来なかった。
細長い公園で、公園の最後の所に二本大きな合歓の木があることが判った。
木は高いから仮に花が咲いていても、
ボクのカメラでは、写真に収めることが出来ないと、
諦めて帰りかけたが、
大きな合歓の木は土手の中腹にたっており、
土手の上は道路があることがわかった。
その土手の上の道路を通れば、
あるいは合歓の花は手近にあるかもしれない。
(親水公園の終り)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/50/ae90c27d67edf19bef015ea578181064.jpg)
(土手の中腹にあった合歓の大木)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/10/623a75820839a6da6999d1faf436f161.jpg)
土手の階段を十数段登り道路に出る。
合歓の木の所へ出ると、
木には咲いた花の後に沢山の実が付いている。
遠い昔に咲いて、もう実が付いているのだ。
その実は充分ボクの手で獲ることができるほど近くにある。
花が咲いていれば、手で触れるほど近くにあるものを、
散った後では仕方が無い。
来年の6月頃来れば花が咲いており、写真も撮れるに違いない。
半ば諦めて帰ろうとしたところ、
はるか高い所に赤いものが見える。
半信半疑で目を凝らすと、
見間違うことないネットで調べた合歓の花で、
それも二~三個咲いている。
(合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/2d/af29f83e3e69440fc2450f1ac3f8d0a8.jpg)
カメラを構えて写すも風があり、花が揺れて上手く撮れない。
手ぶれ補正のカメラであるが、ピンボケは補正できない。
残念ながらピンボケの合歓の花で我慢をしていただきたいと思う。
時期遅れの最後の花と思われます。
(ボケていて合歓の花が良く判らない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/51/dd3f2adc3b91d6264eddb2fc002f03d5.jpg)
(ピンボケの合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/ed/a422b127aadabf85fe866038ff2e9b2c.jpg)
その後近所の住宅団地に植えられた合歓の木を見ると、
花が付いているではないか。
小躍りして写真を構えるも、これも高い所にあり、
風で揺れピンボケになったが、
何とか見られそうなものを載せたいと思います。
(近所に見つけた合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/08/3558c798dd100659df30d9d53259fc93.jpg)
松尾芭蕉はずいぶん罪な人だ。
「象潟や雨に西施がねぶの花」
の俳句を理解するのに、
何日も時間を費やしてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2b/f0c45a3816786be86d22c6288424ac9e.jpg)
さらにその後、娘のお友達の家に鉢植えの合歓の木があると聞いて、
訪ねると、花が咲いている鉢植えの合歓の木があった。
これが一番花らしく見える。
(鉢植えの合歓の花)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/50/8b6440601362cf1990d39844f8428762.jpg)
(鉢植えの合歓の花2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f6/be23018c2c4d1151c0596cdc2da36e7e.jpg)
・ねむの花さがしもとめて西ひがし hide-san
ついに写真も撮れて、素晴らしい。
おかげで、以前、珍しい花だったので、名前がわからないまま撮影して保存していたのに似ているから、保存しているのを見たら、まあなんと、確かにねむの花、とわかりました。
ありがとうございます。
西施が病気で苦しんでいても、なまめかしいとみられる美女の定め。気の毒だこと。
美女の基準、今が大根足なら、私は超美人なんだけどなあ。
コメント有難うございます。
象潟の景色が西施の悩む姿に似た合歓の花のようで、
うらむがごとしと表現した芭蕉、
今では象潟は海の上でなく、
水田の稲穂の上で、
芭蕉の気持ちを感じる事もできませんでしたね。