(出羽三山の配置地図)
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(羽黒山)
バスに連れられて、先ず羽黒山に行く。
頂上のバスターミナルには、すでに先客のバスが来ている。
回りは古い杉木立が並んでいて、
これこそ古い神社、という感じだ。
ボクにとっては、箱根の杉並木、日光東照宮の杉並木を想い起こさせる。
(羽黒山山頂のバスターミナル)
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昼食をとって、羽黒山神社へ。
杉並木の中を抜けて、
しばらく行くと左手奥に、蜂子(はちこ)皇子陵があり、
墓には菊の御紋があり、今も宮内庁管理で、宮内庁と記され事務所用の小屋がある。
(*)蜂子皇子は父の崇俊天皇(592)が、蘇我馬子によって暗殺されたため、
馬子から逃れるため、海を船で北に向かい鶴岡市由良にたどり着いた。
カラスに導かれて羽黒山に登り出羽三山を切り開いた。
(杉並木)
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(杉並木2)
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(杉並木左手、宮内庁管理の蜂子皇子の墓)
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さらに進むと、紅い大きな鳥居があって、
扁額に「出羽(いでは)神社、月山神社、湯殿山神社」とあり、
広々とした場所に出る。
三神合祭殿があるところである。
出羽(いでは)神社とあるのは羽黒神社のことを言うのかと思いながら進む。
(赤い大鳥居)
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(下乗(馬は下りろ)の文字が見える大鳥居)
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(鳥居の扁額)
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右手前には、芭蕉の行脚銅像がある。
行脚像の右手に芭蕉句碑があり、三山巡礼の句が刻まれている。
・ 涼しさやほの三か月の羽黒山
・ 語られぬ湯殿にぬらす袂かな (加多羅礼努湯登廼仁奴良須當毛東迦那)
・ 雲の峯幾つ崩れて月の山
第一句と二句の変体仮名は読めたが、第三句は読めなかった。
ガイドさんに聞いて、やっと解かった。
(芭蕉の行脚像)
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(芭蕉の三山巡礼句碑)
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赤い鳥居をくぐると、右手に鐘楼があり、その奥に参集殿がある。
さらに左へ目を向けると、三神合祭殿がある。
厚い茅葺屋根に覆われた荘厳な神殿である。
仲間の人たちは競って階段を昇り御参りをする。
三神合祭殿の前に、鏡池がある。
(参集殿と鐘楼)
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(鐘楼)
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(三神合祭殿)
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(三神合祭殿 2)
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(鏡池)
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古鏡と題して次のように説明板が建っている。
(鏡池は、御手洗の池といい、
古鏡が多数埋納されていたので鏡池とも言う。
今までに五百面以上の出土を見たが、
現在、神社の博物館に百九十面が収録されている。
これは平安から鎌倉時代に行われた、
池中納鏡の信仰によるものである。
殆んどが青銅鏡で、時代別に見ると、
平安九十一面・鎌倉五十三面・江戸三面・時代不詳三十七面である。
出羽三山の信仰を物語る貴重な資料で、
現在重要文化財に指定されている。)
杉木立に囲まれた池は、古鏡がなくなったせいか、
一面に浮き草が繁茂している。
どうやら黄色の花が咲く「こうほね」であるらしい。
(鏡池 2)
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古い鏡を見るために、博物館へ入る。
入り口に大きな天狗の面とカラスの面が並んでいた。
展示室に入ると、ボク達夫婦二人だけの閲覧者で、
冷房が効いていてとてもさわやかであった。
霊山だけあって、山伏の衣裳などが展示してある中、
古鏡も何点か飾られていた。
大きな手鏡を予想していたボクには、
直径20cm以下の大きさの青銅製の鏡であったのには少々がっかり。
(天狗の面)
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(山伏の衣裳)
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(古鏡)
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しかし平安・鎌倉時代の古鏡で貴重なものであろう。
当然、まわりの商人達は「古鏡」と名づけた和菓子を作って、
商売にするという抜け目無さは目に余る。
しかしカミサンが自分の友人のお土産に購入したのは、
言うまでも無い。
芭蕉の足跡を歩く事が目的のボクとしては、
今日は、まずまずの成果であった。
神秘的な山々なんでしょうね。
江戸時代にミイラになりながら即身成仏した僧侶が何体もあるとか聞きましたけど。
コメント有難うございます。
「月山」は森監督の映画にもなりました。
有名な霊山で、芭蕉も奥の細道の途中によっています。出羽三山を三日かけてお参りしています。
仰せの通り即身仏が何体かあったそうですが、
今はお墓にあるのは、映画月山で使用された即身仏の人形でした。