中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

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一人っ子政策(中国紀行 3)

2020年07月22日 19時52分06秒 | 中国紀行(近くて遠い国)
(北京の一人っ子政策)

’02年11月中山、広州、深せん、香港、マカオと、
マルコ・ポーロのミニ東方見聞録よろしく旅をして、
返還五年後の香港の衰退と
中国の発展の激しさを知りました。

以前ニュースで見た香港は、
雑踏で身動きできないほどの混雑を予想していた。
また、香港変換の年に訪れた友人の話でも、
人ごみでスリにはくれぐれも注意するよう言われてきた。
けれども、12月も半ばになるというのに、
香港の街は、人影もまばらでスリに注意どころか、すれ違う人もいない。

夜、一番繁華街という地域でもクリスマスが近いというのに、
イルミネーションも寂しく瞬いているという感じであった。

ガイドさんが言う。返還前は、世界の金融市場ということで、
とても賑やかでしたが、今はその面影も見えませんね、と。

その後中国の広州に入ったが、
広州は北京に次ぐ中国の三大都市と言われるほど発展した様子が、
ありありと判る発展振りで、
イルミネーションも香港より派手にきらめいていた。

中国では、「食は広州にあり」といわれるほど、
光州の料理(広東料理)は美味しいとされている。
広州に一泊した夜、中国でも有名なレストランに案内された。
中央に池があり、その周りを建物が囲んでおり、
池とその建物の間に廊下があり、
建物の壁には、今までこのレストランを
訪れた著名人の写真が並んでいた。

日本人では、総理大臣、アメリカの大統領、中国の主席、
映画や劇団の日本人を含む有名俳優の顔が、
これでもかこれでもかと写真入で、
来館年月日と共に張り出してあった。

食事の内容は、味付けが実に淡白で、
どの国の人の舌にも合いそうであったが、
特に美味しいとは感じなかった。

その折、お手洗いに立ち、
お手洗いまで延々と狭い裏廊下を通っていった記憶の方が鮮明である。
何故かというと、その裏廊下の左右に、中華独特の食材が、
生きたまま檻の中や水槽の中に蠢いていたからである。

その一例は、鶏、ウサギ、鴨、蛇、
蛙、鳩、鯰、豚の頭、
ヤギらしい獣の胴体、名も知らぬ獣、
きっとサーズで噂のハクビシンもいたに違いない。

水槽には、海老をはじめ鯉、うなぎ、
名前のわからない魚がうようよ泳いでいた。

その間を通り抜けお手洗いに行ったが、
食後であったからよかったものの、食前であったら、
食欲が減退してしまいそうな食材の山であった。

その一年後の、’03年11月末に北京を訪ね、
僅か一年でさらに発展している中国を見て驚きました。
ボクは中国の戸籍法を調べたわけではありませんので、
確かかどうか判りませんが、
一人っ子政策について、
ガイドさんより聞いた話を綴りますことを、
あらかじめお断りしておきます。

その折、5歳の子を持つ母のガイドさんが、
中国の一人っ子政策について、次のように語っていました。
「中国の一人っ子政策の所為で、
子供ひとりの場合は500元の報奨金+毎月10元の養育費が、
子供18歳まで受けられる。
一人っ子政策のため、子供は父親姓を名乗り、
籍は母親籍に入れる。
さもないと女性が二人目三人目を産んでいるかどうか、
一人っ子かどうか判別できないかららしい。
中国はもともと夫婦別姓だそうだ。
男の籍では、同じ母から、
A男が子供一人、
B男が子供一人、となり、
一人っ子が何人でも出来て、人口減にはならない。

女の籍に入れれば、A男の子供一人、
B男の子二人目、C男の子三人目、
と何人産んだかはっきりする」と、いっていました。

しかし、二人目からは給料の3-10倍の(どういう計算かわからない)
相当重い罰金が科せられるとのこと。
それでも、夫および妻が一人っ子の場合は、
二人目が許されるとのことだ。

この場合、人口増が無いからだ。
二人目からは、相当重い罰金を払うことになるため、
届出をしない。
そうした(日本で言えば)無宿人が何人いるかわからないという。
こんな子は学校にも行けないから、教育も無く、
無法に陥るのが目に見えている。

日本に不法入国をしようとする中国人は、
きっとこんな人達ではないだろうか?

考えれば、二人目以降の人たちは、
なんと不幸なのだろう!

それに比べれば、日本人ほど平和で幸せな環境の中にいる人たちも、
少ないのではなかろうか!
日本人として生まれた幸せを、喜ばずにはいられない。

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